魚を釣ったらおいしく食べたい。
鮮度を長持ちさせるために早目かつ、高速に下処理するのは大切な工程なんですが、魚によっては手指の怪我が気になったりしますよね。
カサゴ・メバルなどの棘がある魚はなおのこと。ぬめりが強めの魚も手早く処理するのが大変です。
タコとか、冷凍すればいいんですが、生のまま塩でぬめりを落とすと、手指も荒れます。そりゃそうだ。
それと生臭いニオイだって気になる。
ああ、その話ですね。ご安心ください。いいものを見つけました。
今回は魚の下処理を高速かつ安全にやるために最適な手袋「黒潮」を紹介します。
<魚の下処理でありがちな悩み>
- 怪我
- 手荒れ
- ニオイ
- 時間がかかる(滑りなど)
魚の下処理に「ニトリル手袋」をつかっていた
ニトリル手袋
ニトリル手袋・グローブというのは、薄手のゴム手袋のことで主に医療・介護用で使われているものです。
使い捨てモデルで、手指の動きを妨げず、手指の荒れを保護できるんですね。
これがOKストアで買うとひと箱100枚入りで900円ぐらいだったわけです。ということは、1枚十円程度。
十分許容できるコストでした。
カワハギ釣りのアサリって指が痒くなるよね
こんな風にクロロプレン+チタニウム内張系の手袋と合わせると、冬場の釣りも、アサリ汁やオキアミ汁が染みなくて快適。手指の荒れも軽減したものです。
これを魚の下処理にもつかってました。
が、やはり薄手なので、カサゴやメバルあたりを処理していると、穴が開きやすかったり。
そんなときにコロナ騒動で、このニトリル手袋の価格が高騰したわけです。
Amazonでひと箱2,500円とか。おいおい、高けーな暴利かよ。そうおもって、スーパーでみても2,,000円ぐらいしたり。これが需要と供給か。
これだと、使い続けるのもどうかなーとおもって色々調べて買ったのが、こちら。
要は炊事用のゴム手袋ですね。
韓国ドラマにでてくるおばはんがよくつけているようなタイプです。キムチづくりとかで。
これはスソが長いんで、手袋の中に水が入ってこないのと、それなりに丈夫だったので、20回ぐらいつかったんだと思います。
1セット250円ぐらい。つーことは、一回あたり12.5円(250÷20=12.5円)。これはこれでいいな。
食器洗いは手首から水が入らないし、こっちのほうがいいなと思っていたんです。
で、あるときについに浸水。
そりゃ穴開くよね
要は指先部分に穴があいたんですね。直接的な原因は不明なんですが、メバルやカサゴの下処理をしていたあとなんで、それかも。
まーもともと、根魚の下処理にオススメとは書いてないですからね。
で、いろいろゴム手袋界についてチェックしてみると、「漁業用」というアイテムが存在することを知ったわけです。
水産・漁業用手袋の「黒潮」は家庭でもバッチリ
はい、こちらがお題の品です。
上が「東和コーポレーション 《水産・漁業用手袋》 黒潮 」です。
下のマリーゴールド手袋が女性的であれば、黒潮はどうだ。無骨っていうか、野武士っていうか、漁師っていうか、水産加工工場っていうかそんなオーラが漂ってますね。
表面もごつごつしていて、顔をゴリゴリすると痛そうです。
はめた感じはややしっかりフィット。
すそ部分がロングタイプではないのが気になるんですが、硬そうなみためと裏腹に、手指は柔軟に動かせます。
メバルとかカサゴのようにごつごつした魚もしっかりホールド。
表面に滑り止め効果があるので、魚がしっかりもつかめるという。さすが漁業用。釣り竿にも、専用竿がありますが、手袋にも専用手袋があるわけです。
メバルとかカサゴあたりの棘はさきに調理ばさみで全部カットしちゃいましょう。
いくら黒潮でも、こういう棘は刺さるはず。
続いて、以下の動画でとったミドリイガイを用意。
イガイ類には牡蠣が付着していたりして、鋭利なんですよ。あとマツバガイも一緒に剥きました。
水産業コスプレかよ。
素手でやると、こわごわ剥くわけですが、黒潮手袋を装備すると防御力が上がり、サクサク。滑らないのでイガイもしっかり持てるという。
で、こんな感じに鼻歌交じりに速攻でイガイとマツバガイがむけました。
これ、石鯛かかり釣りの時に持っていこうかなと。
ムール貝を剥くときめちゃ臭いんだあの釣りは。
そうそう。冒頭に魚の下処理にありがちな悩みを共有していましたね。
- 怪我
- 手荒れ
- ニオイ
- 時間がかかる(滑りなど)
これ。
これらがこの手袋でオール解決したわけですよ。
魚のニオイが手指につかないし、ゴム臭もそれほど強くありません。
え、でもお高いんでしょう?
おいくらゴールドなんですか?
・・・
・・・
・・・
なんと、ORETSURIなら一セット300円なんです!
え?あー、正確にはAmazonだけどね。2000円以上のまとめ買いで一セット300円という。安すぎる。
でも気になるのが耐久力。
これね、先ほどのマリーゴールド手袋と比較するとやや厚いようで、今のところ、穴も開いてません。20回ぐらいは使用しているはず。
不便なところは以下の通りかなと。
- 下処理や食器洗い中にネットフリックスとAmazonプライムの操作をしにくい(わがままかよ)
- スソがロングタイプではないので、水が入ることがある(角度による)
というぐらい。
一方で、中綿などではないので、中が濡れても逆さにしておけばすぐ乾きます。だから、あの生乾き臭とかも出にくいかなと。
あと注意点といえば、使用後にごつごつ表面に魚の内臓や筋が絡まりやすいところ。これはまー仕方ない。
これは、手袋をしたまま、食器洗剤でごしごし手洗いをすればすぐに落ちます。
あとは、陰干ししておけばOK。
食器洗いも皿が滑らないんで、安全です。
まとめ
これがあれば、体感値で下処理が1.5倍速に!
魚を美味しく食べるために必須の下処理。
まとまった量だと、いざ作業前に気がひけますよね。
- ニオイ
- 棘による怪我
- ぬめり
などなど。
そんな悩みがある人には、ぜひこの「黒潮」を装備してみてほしい。
これすごいんです。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)
関連アイテム
※天然ゴム素材でかぶれる人は使用を控えたほうがよいです。
全長:SS=25.5cm、S=26.0cm、M=26.0cm、L=26.0cm、LL=26.5cm
中指の長さ:SS=7.0cm、S=7.8cm、M=8.0cm、L=8.2cm、LL=8.4cm
手のひらまわり:SS=19.0cm、S=20.6cm、M=21.6cm、L=22.6cm、LL=24.0cm
サイズはSSからLLまで。中指の長さと手のひらまわりを測ってから購入しましょう!
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