釣りメディアORETSURIでは、『リストランテORETSURI』というイベントを企画しています。
釣りをして、料理をして、わいわい食べる。
というのがテーマで、それぞれ参加したいタイミングから参加して楽しみながら交流しようという自由度が高めなイベントです。
例えば、釣りをしたい人の悩みには以下のようなものがあるはずです。
- そもそも釣りのはじめ方がわからない
- 魚をさばくのがめんどうなことがある(少量ではさばくのが楽しくても量があると・・・)
- 思いっきり釣りたい。でも、釣っても食べきれない(誰かにシェアしたいが、隣近所の付き合いもなかったり)
- もっとおいしく調理する方法をしりたい
他に最近は魚をさばく教室も登場してきて、いいお値段で運営されているようです。
そうした魚をさばけるようになりたい人にとっては、
- もっと安価に参加できるイベントがほしい
- 学ぶを優先するというよりも、ワイワイ楽しみながら結果的に学びたい
食べる人にとっては、
- 安価にもっとおいしい魚料理を食べたい
などなど。
それそれいろいろな課題やニーズがあるのかなと思います。
リストランテORETSURIは、こうした釣りをしたい人、料理をしたい人、おいしい魚料理を食べたい人のためにはじめた実験的な試みなのです。
前回、茅ヶ崎港で開催したときの様子は以下の通りです。
茅ヶ崎で開催した第1回は、1日ですべてを完結しましたが、第2回は2日間にわたって開催することにしました。ちなみに1日目は『第1回俺釣カワハギ釣り初心者杯2017』です。
土曜夜、カワハギの下ごしらえをしておく
土曜日に釣れたカワハギがこちら。
12時早上がり&2日目に参加するメンバーが釣ったカワハギのみということでしたが、27尾を確保することができました。
ウマヅラハギが2尾まじっていたのですがね。
なんと角が二股。通常1本だったような。
我が家に宿泊した、くまさんとカワハギの下処理を1時間ほどで完了しました。
下処理をして3枚におろす手前のカワハギ。
ブイヤベース用に下処理した、カワハギのアラ(含む:トラギス・ベラ)。
実はこれは翌日もっていくのを忘れました。。。
27尾分のカワハギの肝。日本酒につけたあと、熱湯で霜降りして翌日に持参することに。
土曜日の時点で一部血抜きが不十分だったものがあったので、次回は血抜きアナウンスをしっかりしたいなと。
日曜昼、逗子にてリストランテORETSURI開催
そうこうして翌日。会場は逗子でお借りしたレンタルスペース。
16名の方に参加いただきました。
みなさん、手を洗ってアルコール消毒しつつ調理スタンバイ。
たのしそうにゴマ団子の生地をつくる、くま氏。(時間切れで披露ならず)
人参の皮を剥くみなさん。ピーラーをもってくればよかったなと。
しょっぱなから缶ビールを飲んでにこやかな方。
とはいうものの、自由度高めですので、飲みたい人は飲んだくれない程度に飲みながら料理することもOKです。
当日みんなで作った料理
ここからはみんなで作った料理をご紹介していきますよ。
カワハギのの刺身(肝醤油)とカルパッチョ
カワハギはもちろん刺身にしつつ、カルパッチョにもしてみました。
こちらの西上師は、かなり歩留まり多くさばいていたでの、平田指導が入りました。
こちらは、カワハギ三枚おろしマシーンと化したくま氏です。
よくみたらわたしの包丁をつかっていたのですな。
ということでカワハギのカルパッチョ。
カルパッチョは、皿にニンニクの断面をこすりつけ、その上に薄切りのカワハギを花びら状にもりつけつつ、以下の材料を混ぜ合わせたソースをかけてハーブ類(タイム・フェンネルなど)と粉チーズを飾って出来上がりです。
<3種の柑橘のカルパッチョソース>
- スダチ
- カボス
- レモン
- 香味レベルが高いオリーブオイル
- クレイジーソルト(これを入れれば大体うまい)
- 胡椒
ソースをかけるまえに、ラップをして冷蔵庫にいれると身がしまってよいですよ。
モクズガニの白ワイン&ハーブ茹で
前述のパスタとブイヤベースの蟹は下処理してから冷凍しておいたものなのですが、茹で蟹もあるとよいかなと思い、1週間ほど泥抜きしたモクズガニを持参してみました。
ボールにいれると、脱走しようとするモクズガニ。生命力が強いですね。
実はこう見えても一杯500円~800円ぐらいします(サイズと性別と抱卵状態などによる)
動きがおもしろいようで、みなさん動画で撮ったりしています。
このモクズガニを白ワインとハーブに漬け込む。
紹興酒に漬け込むと中華風ですし、日本酒につけこんでもそれはそれでよいと思います。
そこから一気に塩水でゆで上げる。
あざやかな色にしあがっていますね。
だしが出ているゆで汁は、パスタを茹でるときに再利用してみました。
カワハギの唐揚げ
続いて、カワハギ。
カワハギをあげたものはフグの唐揚げに似ているので、今回は揚げてみることに。
参加者の斉藤さんが、揚げ物リーダーになってくれカワハギをしっかりあげています。
できあがり。
・・・
これはうまい。
つまみぐいをしながら、あちらこちらで、
感動の声が上がっています。
うまい。うまい。うまー。などなど。
たしかにこれは旨かった。
カワハギの骨せんべい
カワハギの中骨は骨せんべいに。
味付けは少量のピンクソルトだけなのですが、この深み。
カワハギの中骨は、2度揚げすれば、絶品おつまみになるわけです。
モクズガニとイシガニのクリームパスタ
次に、蟹クリームパスタをつくることに。
一般的にイタリアンな店で出てくるのはワタリガニのトマトクリームパスタですが、今回は、三浦半島でつかまえたモクズガニとイシガニを素材に作っています。
調理リーダーは、料理好きな参加者の松井さんにお任せしました。
<材料>
- オリーブオイル
- トマト缶
- きざみニンニク
- きざみ玉ねぎ
- きざみセロリ
- 赤トウガラシ
- ハーブ(フェンネル・タイム・オレガノ)
- 生クリーム
- トマト(イタリア種の加熱調理用)
- モクズガニとイシガニ(尻蓋+えら+胃袋を取り除き、胴体は4つ割り、脚にはさみで切り込み)
- ナンプラー
- アンチョビ
- 黒コショウ
- 白ワイン
<ざっくりな作り方>
低温のオリーブオイルでニンニクから風味を出した後、唐辛子、玉ねぎ、セロリをいためつつトマト缶と蟹類、ハーブ類、白ワイン、ナンプラー&アンチョビ等を投入し、仕上げに生クリームを入れ、香味レベルが高いオリーブオイルを一回し入れる。
うわ。まずソースが旨そう。
ブイヤベースでも、パスタでも、魚介鍋でもそうですが、ナンプラーやアンチョビをベースにすると、素人でも簡単に本格的な味ができますよ。
パスタはアルデンテ手前でゆで上げ、ソースをためたフライパンに投入しましょう。ゆで汁を適宜入れることによってソースとパスタがよく絡みます。
かなりのボリューム。
が。
これが
あ、
っというまに、どんどん減ってなくなってしまうというのがリストランテORETSURIです。
あまったソースは、逗子在住の斉藤さんが持ち帰っていました。
実は蟹のトマトクリームパスタにコンソメスープを注ぎ、クレイジーソルトで塩気を調性すると、あら不思議、ブイヤベースに早変わりするのですよ。
あとで参加者のみなさんに聞いたところ、パスタが一番うまかったという声が多かったです。
たしかに、かなりいい味がでていたなと。
カワハギのアラとイシガニとモクズガニのブイヤベース
つづいてブイヤベース。
こちらは、パスタ同様蟹類がいい味をだしつつ、カワハギのアラだけでなく肝をいれてコクを増しています。
<材料>
- オリーブオイル
- カワハギのアラと肝(血がぬけてない肝はこちらで利用)
- イシガニ&モクズガニ
- 人参
- ジャガイモ
- 赤ワイン
- きざみニンニク&セロリ&玉ねぎ
- ブイヨン
- トマト缶
- ハインツのケチャップ
- 胡椒
- ナンプラー
- アンチョビ
<ざっくりな作り方>
パスタ同様、香味野菜をいためつつ、そこにアラと蟹類をいれてブイヨン&湯をいれて味付けをしていくだけです。味の深みはアンチョビとナンプラーで調整すればよいですよ。
大量の蟹を下ごしらえ。尻蓋とエラと胃袋をとり、調理ばさみで4つ割りにするとよいです。
モクズガニの場合は、脚は食べる肉がすくないので、ハサミで切れ目をいれダシ用にしましょう。
大量のモクズガニとイシガニを投入!
煮込む。
できあがり。旨味たっぷり。
ガーリックトーストと一緒に食べると最高です。
いい色。
大量につくっても、食べる人がいると安心ですね。
イシガニ最大サイズの爪はフォトジェニックですね。イシガニは、ワタリガニの一種でとてもいい出汁がでます。
フェンネルとタイムを散らすと、さわやかです。
ブイヤベースなのですが、アイオリソース(マヨネーズ+ニンニクペースト)をいれるとさらに旨いのでおすすめです。
逗子平田商店の特製干物(アマダイとキダイ)
先日城ケ島沖で釣ってきたアマダイ。
これを干物にしたものを持ち込みました。
炙りやがあるとこのように野外で調理もできて便利ですね。
ひたすら炙る。
こんがりできあがりましたな。
このようにアマダイは、干物&冷凍保存することができ、こうしたイベントにも持ち込んで華がありつつ喜ばれる一品だなと改めて思いました。
松井さんのポテトサラダ
こちら は、松井さんがつくったポテサラ。
もともと予定していなかったものの、参加者のアイデアによって、メニューが1品増えるたのしさというのもあるなーと。いやーたのしい。
みんなで食べる
会場の都合もあり、みんなで勢いよく食べることに。
適宜、オードブルを食べつつ休憩しながら、初対面同士会話が弾んでいるようです。
写真にあるブルサン系のチーズとクラッカーの相性といったらもう無敵だと思います。
まとめ
ということで、今回もみなさん満足そうに終わったリストランテORETSURI。
2018年もまたどこかで開催したいと思います。
一人で気軽に参加でき、新たな知人友人ができる場としても利用いただければと思います。
そうそう、葉山・逗子・鎌倉あたりで、料理もできるレンタルスペースがありましたら、ぜひお知らせいただければと思います。
オーナーの方もぜひ平田までご連絡いただければと思います!
1か月に1回程度、定期開催したいなと考えています。