12月15日に金沢八景→逗子で開催したリストランテORETSURI5のイベントについてレポートします。
リストランテORETSURIってのはなんなのさ?
リストランテORETSURIってのはですね、当サイトが主催する釣り×料理×食のイベントです。
今のところ船釣りメインなんですが、釣りをして、そのままキッチンスペースに移動して料理して食べるという仕組みです。
釣りだけしたい人は釣りだけでもよいですし、料理や食から参加したいという人も歓迎なイベントです。
だいたい釣りは20名ぐらい。料理は30名ぐらいを定員にして毎度開催しています。
前夜の仕込みの巻
いつも、リストランテORETSURIの料理は洋風に傾きがちなんですよね。
ブイヤベースはものすごく大量のアラをつかってつくる
アクアパッツァやらフィッシュ&チップスに加えて、パスタが登場して、汁物がブイヤベースになりがちという。
それはそれでうまいんですがね。
今回は幅を広げるために和食メインにすることに。
和食といえば、
ラーメンですね。
異論は認めません。ラーメンこそが日本人が好きな食べ物ランキング1位です。
まさに国民食メンラー。
そんなラーメンの具材として今回は、豪華食材を用意。
じゃん。
琉球豚の皮付きバラ肉を贅沢に角煮チャーシューにします。
これはさすがに当日つくることができないので事前に仕込んでおくことに。
フライパンで全体を炙り、特殊な調味料&スパイスで炊く。
<特殊な調味料&スパイス>
- 泡盛。といいたいけど、なかったので、黒霧島
- 安日本酒ドバドバ(OKストアで売ってる筑後盛をよく使います)
- 東肥赤酒
- 砂糖
- 水飴
- にんにく、しょうが
- 唐辛子
- 五香粉
- 胡椒
- しょうゆ
これらをいれて炊く。
ひたすら炊く。
すると、
皮付き肉は皮からコラーゲンが染み出る
ご覧ください。奥さん、この艶ですよ。コラーゲンですよ。おほほほほ。0120-333ー906。
炊き時間が足りず、皮目がぷるるんとなる手前だったのですが、あと2時間は炊きたかったなと。
カワハギの仕掛けはこの通り。
ワイドフック系で今回は大型を狙うことに。
そしてやっつけ集寄、『孔雀王』と『寄せ寄せぼうき』を作って気づいたら、この日も眠れず。
釣りあるあるだなあ。
たぶん竹岡沖界隈、海が荒れてカワハギが滅茶渋い
金沢八景を離れた船は千葉側へ。たぶん竹岡沖ってやつです。
もう正確な位置をチェックする余裕もないわけです。
移動中に波が強くて、船室でリバースするかと思いましたよ。
全員船室に入ったんですが、オール沈黙で目をつぶって何かに集中しいるてという状況で。
わたしも、もうすこしで吐く方面にいってしまいそうだったのを類まれなる精神力で乗り越えました。
ポイント到着。
釣り座は左舷トモ。
この日はミヨシ側が有利だったんですが、積極的に潮先にキャストしていくというよりも、一番うしろでトラギスを釣ってまったりマゴチかヒラメでも狙おうかなという算段でした。
みんな釣りはじめる。
わたしの装備はこちら。
この日のためにダイワのいいオモリを追加で買いましたが、2時間以内にロストしました。。。
ラパラのラトリンラップ(バイブレーション)と一緒にね。
これがですね。
釣れない。
が、餌はちょいちょい食べられるという状態。
ふー。
これはちょっと主催者的に漁獲量が気になる状態。
まさかの、イベントをスタートしてはじめて魚屋さんに世話になるんじゃないかと思ったり。
と、
となりで、カワハギ釣りはじめてのまつともさんが、ゲット。
まじか。
か、貸し竿なのに。
このあと、まつともさんが連発していたわけなのですが、仕掛けが特殊で、スピナーにスプーンがすだれのようについている自作の集寄兼中オモリでした。
底上で、誘った後に底べったりにするとあたりが出ると。
まさか、このスーパースプーン仕掛けがチャリンチャリンいって、ワイの仕掛けまでのくるのをシャットアウトしてるんじゃないのかとか邪推しながらも、表向きは、まつともさんスゲーとたたえておきます。
内心は冷や汗で、とりあえず1枚カワハギを釣りたいという状況。
ワイはステファーノやで。
感度は良好なんや!どんなカワハギの繊細なバイトだって逃さん!
・・・
あたりナッシング。
(´・ω・`)
オモリの色を変えたり。バイブレーションをとってシンプルにしてみたり。
で、
ビビっときたら、
き、貴殿でしたか(ノーマルトラギス氏)
これは素直に、まつともさんの真似をしよう。
と、ダイワの中オモリをつけて、底上で数度しゃくって、竿先を海面まで下げてしっかり仕掛けを這わせて、そこから聞き上げると。
カカカン!
しゃ!
ふはははは。
1枚目のカワハギが相当うれしかったので写真をとってもらったの図。
てこずったが、パターンがわかればこっちの文太夫。
よーしこっから数を伸ばすぞー。
底上で数度しゃくる。
竿先を海面まで下げてしっかり仕掛けを這わせて、そこから聞き上げーの。
ツツツ!
む?!
・・・
・・・
・・・
貴殿でしたか(オキゴンベ氏)
(´・ω・`)
ふう。
そろそろまわりをみていこう。
さあ元気出していこうよ。
声だそうよ。
パスしっかりまわそう。
逆サイあいてるよ!
・・・
頻繁に流し替えをしながら、みんなそれぞれ少数ながらゲットできている模様。
みんなやるなー。
完全装備の戸部さん。
きついときは1枚がうれしい。
自作仕掛けをこしらえてきたという木田さん
寒さをこらえて釣ったカワハギはやっぱり表情もほころびますね。
リバース中の大井さん。わたしを煽っていた報いだからな!
波により、リバースするメンバーもちらほら。
さて、そろそろ本題にはいろうか
ここまででわたしの釣ったカワハギは2尾。
ちょっといやな予感がしつつも、目的をカワハギからフィッシュイーターにシフトする作戦へ。
いわゆるスタートアップ企業がやるピボットってやつですよ。
えー、本事業ではまずトラギスを餌にします。
すると、
なぞの物体Xが釣れます。
さらに懲りずトラギスをつけていると、頭だけになって帰ってきたり。
これはアレですね。
アレ。
たぶん、アレ。
船長「あげてくださーい」
よーし、あげるか。
まだだ、まだ終わらんよ。
・・・
む?
なんだか、何かが釣れているぞ。35cmぐらいの何かが竿の先についている引き。
引きに鋭さはなく、なんというか水の抵抗があるっていうか、
小型のマゴチかヒラメかな。
それはそれで勝利なんだけどね。
ほくほく。
・・・
・・・
・・・
き、貴殿でしたか(巨大サバフグ氏)
やけにでけーな。
百式っぽいな。
なんだか顔つきがマッドマックスっぽい
百式フグ「ふはははは。小僧。これで勝ったと思うなよ!」
よくみたらカワハギの針が口の脇にかかっていたので、この海域でカワハギ釣り師たちを悩ませてきた猛者フグなんでしょう。この方は。
ジーパンでいったらふつーに寒かった件
一瞬、カラアゲパーティ待ったなし。と思いながらも、ハイブリッド個体などもいますしね。
ご法度ということでリリース。
ばいならー。
百式フグ氏「我を逃がしたことを呪うがいい。貴殿らの細ハリスこれからも断ち切って進ぜよう!」
ということで竹岡沖でカワハギを攻めるみなさん。『百式フグ』にはお気を付けください。
釣りの部表彰
さーて、沖上がりです。
陸地ってほんといいですね。揺れないし。波も来ないし。
こちらが全体の釣果。
坊主の人も少数でてしまったものの、ほとんどの方がカワハギを釣ることができたようです。
表彰です。
- 竿頭賞:まつともさん&白石さん7枚。まつともさんは初挑戦かつ貸し竿でわたしの隣だったのに1位。
- サイズ賞:29センチ芦野さん
- 貴殿賞:コウイカを釣った荒井さん
- レディース賞:戸部さん。最後ばらしておしかった
それぞれORETSURIからちょっとうれしい釣りアイテムが授与されました。
荒井さんがスッテをキャストしたことによりコウイカゲット!
カワハギもいいサイズがでてました。
たしか大井さんが釣ったカワハギ
キモパン。
たしか下衆大将氏が釣ったカワハギ
こんぐらいだと引きますねー。
たしか白石さんが釣ったカワハギ
28ぐらいが数枚いたようです。多かったようです。
下白石さんが釣ったカワハギ。上芦野さんの優勝魚。
優勝魚は写真上の芦野さんの魚。なんだか濃いな。
初挑戦のまつともさん、不利な状況でなんと竿頭という。
やっぱりいろんな釣りをやっていると応用がきくのではないかなと。
すばらしい。
和食を主軸としたカワハギ料理の巻
料理の部はだいたい17時ぐらいからスタートしていました。
舞台は逗子のレンタルキッチン『逗子ののせ』さんです。
ほぼみんな初対面同士なわけですが、年齢や立場がことなっていても釣りが好きっていうことで話が盛り上がっている様子。なにより。
圧倒的な調味料軍。
いつもORETSURIの料理記事につかっているアイテム類も持ち込んでいるわけです。
筑後盛あり。
東肥赤酒あり。
かどや銀印ごま油あり。
と、無敵の備え。
なんつーか食の真田丸みたいなもんですよ。
乾杯をしたあとは、それぞれ料理を事業にわけて推進していきます。
やりたい人がやりたい料理を担当する。
それがリストランテORETSURIです。
リッツ事業部
リッツ事業部では、スパイス&ハーブが練りこまれたクリームチーズをリッツに塗るという役目を子供ちゃんが担当。
ひれ酒事業部
ひれ酒事業部では、酒好きのおっさんがカワハギの尾鰭を炙ってひれ酒にしてドヤ顔をしておりました。
カワハギのひれ酒。
独特の風味。コクが染み出てなにより。
野菜カット事業部
実は重要な事業がこの野菜カット事業で鈴木さん親子と白石さんの奥さんが担当してくれました。
鈴木さんの娘ちゃんは将来きっと料理好きになるはずです。
蟹汁事業部
蟹事業部では、職質をかいくぐり深夜各種の蟹を捕獲して冷凍してきた逗子平田商店の冷凍庫がついに開放されました。
圧倒的な量のイシガニ、タイワンガザミ、モクズガニ。
解凍して、下処理をレクチャーしてみんなで取り組み蟹汁に仕上げます。
ご覧ください。この蟹密度を。
これはウェルチ並みの蟹汁に違いありません。
魚介系の味噌汁はみりんをいれるとうまくまとまるのでオススメです。
カワハギ事業部
あれ、メインのカワハギは?
ということなんですが、いろいろ料理ができました。
ワイルドなカワハギの刺身肝添え。
これを白石家の娘ちゃんがバクバクたべて、「やっぱり魚は刺身が一番うまい」という名言を残していました。であったか。
これは『カワハギの肝クリームチーズタルタル』
鈴木さんの旦那さんにつくってもらいました。大人気でよかったですね!
炙り煮アナゴちらし事業部
つづいて、料理の部から参加したけいすけ氏が横浜界隈で釣ってきてくれた巨大マアナゴ。
これを解凍しつつ、
酢飯をつくる。
アナゴのさばきは、まつとも氏が。
まつとも氏とはこのとき風邪で滅茶つらかったとのこと。
平田秘伝ダレで沸騰させず炊きあげます。
<平田秘伝ダレ>
- しょうゆ
- 砂糖
- 水飴
- 筑後盛どばどば
- 東肥赤酒
- アナゴの頭部と中骨を霜降りにしたもの
炊きあがったアナゴの背中をバーナーで炙る。
で、2mmぐらいの感覚でカットしていきます。
先ほどの粗熱をとった酢飯に、盛り付け、その他、みょうが、万能ねぎ、くらま山椒、のり、さやえんどう、あたりをトッピングしていく。
そのあとは、
どや顔ですしざんまいでフィニッシュ。
おっさんと子供のふれあい事業部
参加者のおっさんの中には料理をしない人もいるのですが、これも自由です。そういったおっさんは積極的に子守をしてくれていたようです。
ノーマルスーツを着た我が子『凪』
しばらく前に唇でブーブーとやるのが好きになったようです。
黄巾賊の将軍にいそうな芦野水軍の膝の上にのると余計小さく見えますね。
干物事業部
忘れてならないのが干物です。
というのも、今回もカワハギだけではみんなの胃袋を満たせないかもというわけで、逗子平田商店から干物の差し入れがあったわけです。
たのしそうですね。
これを寒空の下、遠火で焼き上げるという重要な任務。
マゴチのカマを炙ったり。
アマダイのひものを炙ったり。
しずかに酒をのんだり。
そして出来上がったのがこちらです。
アマダイの干物。
いい焼きっぷりです。焦げがない丁寧な仕上がり。
イトヨリのひもの。
これはアドウェイズの岡村さんが釣っていたやつです。
スミイカ事業部
墨イカことコウイカは荒井さんが釣ったのですが、それ以外にも冷凍ものを持ち込んでくれたというすばらしさ。
イカは冷凍しても味わいが変わらんですからね。
コウイカの刺身。おみごと。
ゲソを湯通しして・・・
韓国風のおつまみとのこと。
これはうまかった。
揚げ物事業部
揚げ物はカワハギとトラギスの唐揚げ。
それとカワハギの骨煎餅あたりがありました。
やっぱり揚げ物もあるとよいですね。おつまみとして。
煮魚事業部
煮魚は、けいすけ氏がへチ釣りで持ち込んでくれたものに、冷凍ながらも大型のクロメバルをつかいました。
メバルもカサゴも煮付けるとうまいですね。
ラーメン事業部
仕上げはラーメン事業です。
今回は悩んだ結果、海鮮濃厚味噌ラーメンに。
はじめっから決めてたんですけどね^^
まず、昆布と長ネギとマゴチ数匹分のアラとカワハギのアラ、そしてカニ類で出汁をとる。
ひたすら炊く。
例のしこみ角煮をスライス。
バーナーで炙る。
つまみ食いをしたらこれが滅茶旨い。
喜多方ラーメン坂内系にみえて、五香粉のアジアンテイストが効いた台湾の食堂の味です。
北海道の菊水麺を大量にかためにゆであげる。
椀に移す。
手早くトッピングをすませ・・・
魅惑のミソスープを注ぐ!
これだよ!
やっぱり釣りのあとはラーメンだよ。
という出来栄え。
マゴチとカワハギと蟹らの魂の味がします。
みんな、ありがとうな。
ごちそうさまでした。
最後に
世にも珍しいタチウオネクタイ。
リストランテORETSURIは、今後も3か月に1回ぐらいは開催していきたいと考えています。
いつも参加したいけど参加できないあなた。
次はぜひ仕事を二の次にして参加してみてください。
きっといい想い出になって縁がうまれることでしょう。
ではでは。