どうも平田です。
入道雲がムクムクしているアジアの海沿いにある街。
夕方までにまた一雨ありそうだなーと思いながら歩くと、やがてたどり着く食堂。
ちょっと辛いものとか油っぽい食事で胃もつかれたし、やさしい味わいのものが食べたいよな。
そんなときに、各国独自の「お粥」があります。
今回は、釣りたてのタコをつかった「蛸粥」の作り方を紹介します。
タコの下処理
タコは熱湯で10秒程度ボイルしておきましょう。
これを「ソフトボイル」と呼んでいるんですが、タコは中途半端に茹ですぎると固くなってしまいます。
それと国産タコの場合、ゆで汁があずき色になります。
粥の色があずき色になっても問題ない場合は、この茹で汁を仕上げに使うと風味が増します。
個人的にはお粥の色はあずき色でないほうがおいしそうに見える気がします。
タコ粥を仕上げる
はい、仕上げです。
米から粥を作るのは時間がかかるので、冷凍ごはんをレンジであたためておきます。
鍋に以下を入れて沸騰させます。
- 中華スープ
- 海鮮だしorオイスターソース
- ナンプラーorニョクマムorしょっつる(どれもほぼ一緒です)
- 紹興酒orみりんor日本酒+きび砂糖
- つぶしたニンニク&ショウガ(ガランガーをつかうと風味がでます)、パクチーの根
味付けは、薄めにするのがコツです。これほんと。
中華スープを説明書通りの分量いれると、味がかなり決まってしまうんですね。
少量ずつブレンドして湯を味見したときに、うっすら旨味や塩気を感じられるようにしておきます。
そこに、あたためたご飯を入れましょう。
粥自体が糊化してネチャネチャするのが苦手な場合は、あらかじめ飯をザルにいれて流水で洗っておくと、さらっとした粥に仕上がります。
米もジャスミンライスでつくるとさらに香りがよくなります。
粥自体の水分量は別にわかしておいた湯で調整するとよいでしょう。
個人的には汁が多い粥のほうが好きです。
米が好みの粥になったら、仕上げに茹でておいたタコ、しめじ、トマトを入れます。
その後、弱火で味をなじませて出来上がりです。
仕上げに以下を加えるとらしさが出ます。
- 葱油
- 胡椒
- フライドエシャレットやフライドガーリック
- コリアンダーパウダー
- パクチー
さて、どんな味わいか・・・。
冒頭の話に戻ります。
目をつぶってください。
目をつぶると文章が読めないのでやっぱり開いてください。
・・・
アジアの海沿いにある街を歩くと、やがてたどり着く食堂。
ちょっと辛いものとか油っぽい食事で胃もつかれたし、ここは一つ、やさしい味わいのものが食べたいよな。
ほーん、お粥か。
タコとトマトの粥。これは今の俺の胃袋にはぴったりだな。
・・・
・・・
・・・
おーし、食べてみるか。
・・・
あ。
シンプルなんだけど、深い味わい。
たぶん、化学調味料で旨味の隙間が埋められている味わいではあるんだけど、薄味ということもあり、妙にお腹にしっくりくるな。
なるほど、卓上のナンプラーとライムを入れて味変するのか。ほーん。
それにしてもシンプルなのに滅茶苦茶旨いな。
あれ、不思議と食欲がでてきているぞ。
おし、もう1品頼んじゃうか。
「すみませーん!アヤムゴレン(鶏の唐揚げ)ください」
「あ、それと、やっぱりビールで」
と、いうような味です。
要は、「食欲がないときに食べると食欲がわいてしまう味わい」ってことですね。
はじめっからそう言えよ。
まとめ
今回は、ちょっとほっとする「蛸粥」を紹介しました。
真夜中にちょっとお腹が空いたとき。
朝軽く済ませたいときによいんじゃないでしょうか。
タコは粥を炊くときの最後に、生のまま入れるとさらに風味は出ます。
が、どうも粥全体があずき色になるんですね。
すると、なんとなく、うまそうではなくなるんですね。
なので、わたしは下茹でしています。
そのあたりの色合いを気にしない人は、よしなにやってください。
それと東南アジアに「蛸粥」があるかというと、まーないんですよね。
イカが入っているお粥というのはしばしばあると思います。
それなのに、なぜか食べると懐かしくなってしまう味わい。
不思議ですねぇ。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)