釣りが好きな方も、そうでない方も、読んで楽しいのが釣りをテーマにした漫画ですね。
釣りのノウハウだけでなく、笑いあり感動ありと様々な漫画が登場しています。
今回は往年の名作から最近発売されて人気の作品までを紹介します。
『釣りキチ三平』矢口高雄
天才釣りキチ少年、三平三平(みひらさんぺい)登場! 世代を超えて釣ろう、でっかい夢を!! 同じく釣りキチのじいちゃん・一平(いっぺい)譲りの才能で、参加した鮎釣り大会に初出場で見事優勝する。しかし、その優勝をねたむやからに難癖をつけられ、鮎釣り対決をすることに。三平がとった策は「水あびと昼寝作戦」!! 水のプリンセス“鮎”の魅力を堪能!
釣りキチ三平といえば、一定年齢以上の釣り人の間でバイブルでもある漫画です。
若い世代では読んだことがない方もいるかもしれませんが、釣りの技術や魚の特性だけでなく、マナーへの提言など、今読んでも色褪せない魅力があります。
アニメ版の主人公の声はドラゴンボールの孫悟空の声でおなじみの野沢雅子で、アニメとしての完成度も高い作品。
現在、時代が平成に入って矢口氏により12巻の平成版釣りキチ三平も出版されています。
矢口高雄氏の著作は漫画以外にもエッセー集があり、釣りや自然を感じられるのでオススメです。
『釣りバカ日誌』
悪魔の趣味“釣り”がもたらした激動の日々。サラリーマンの泣き笑いを活写し、満天下の共感を呼ぶ話題作。
鈴木建設に勤めるハマちゃんこと浜崎伝助は、とくにこれといった趣味もなく、かといって仕事に燃えるわけでもなく、ただのんびりと毎日を過ごしていた。ある日、上司の佐々木課長に釣りに誘われて、イヤイヤついていったのが運のツキ。すっかり釣りの面白さにはまってしまい、ここに一人の釣りバカが誕生するのだった……。
釣りバカ日誌といえば、今や漫画より映画やドラマのほうが有名かもしれませんが、原作は漫画です。
昭和の時代、鈴木建設でサラリーマンとして働くハマちゃんこと浜崎伝助が釣り沼にハマっていきながら、繰り広げるコメディ。下ネタもあるので、大人の娯楽かもしれませんね。
バス・ハンター渡
ひょんなことからバス・フィッシングに魅せられた小学生・米国渡が、さまざまなライバル達との釣り勝負を通して成長していく本格フィッシングロマン!
バス釣り業界では有名な吉田幸二氏が原作者であるバス釣り漫画が、バス・ハンター渡です。
本作品に吉田氏が以下のような言及をされていました。
荒唐無稽な釣り漫画ではなく、全てが実体験による裏打ちがあってのストーリー、加えて実在の皆さんにも登場して貰っていますから、ウンウン、あの時はこんなことがあったなっ。この時、こんな体験もしたなっ……などなどが脳裏に走馬灯の様に巡ります。少年チャンピオンに連載してから、もう25年ですか……思えば長くバス釣りをしていますなぁ。
出典:吉田幸二氏のblog
『スーパーフィッシング グランダー武蔵』
都会から田舎に引っ越してきた風間親子。元気いっぱいの息子、武蔵はやがて釣りに興味をもちはじめ、ミラクル・ジムに釣りの手ほどきを受け、みるみるうちに上達する。そこへ関西で名高い釣りの天才少年、岩淵湖次郎が現れた。彼の段々溜まりを小馬鹿にした態度に腹を立てた武蔵は初心者にもかかわらず、段々溜まりの超大物級ブラックバスである主をかけ、彼に勝負をいどんだ!! 武蔵は全神経を集中し、主の居場所を探すが、湖次郎は早そうに小ぶりのブラックバスを釣りあげる。快調な湖次郎。しかし、ついに武蔵も主の居場所をつきとめた!! さあ、反撃開始だ、武蔵!! 超おもしろスーパーリアルフィッシングまんがの決定版!!
グランダー武蔵は、コロコロコミックの連載とアニメで放映された作品です。
ミラクルジムとしておなじみの村田基氏の監修によりバンダイとタイアップルアーなども登場し、子供を中心に一大釣りブームを巻き起こしました。
筆者も、或る日野池で拾ったグランダー武蔵のルアー(クランクベイト)を持っています。
釣り屋ナガレ
釣りで旅費を稼ぎながら日本中を放浪!! 釣りのことなら“釣り屋”ナガレに何でもおまかせ!!
秋田書店の『週刊少年チャンピオン』で読み切り掲載された後、連載された作品。
主人公は少年で流氷馬(ナガレ ヒョウマ)。この少年の設定が特殊で、釣り場で『釣り屋』という謎ののぼりを掲げて、釣具・釣魚・情報・エサを売ってお金を稼ぎながら旅をしている。
○○編という章ごとに登場人物が異なる読み切り型の作品。
Mr.釣りどれん(ミスター・つりどれん)
転校早々、バスケット部に入ろうとしていた湖一(コーイチ)が入部したのは“バスゲット部”!? そのクラブとは、淡水魚の王者・ブラックバスを釣(ゲットす)る部だった!! 生物部に籍を置き、徐々に生物部を乗っ取ろうともくろむバスゲット釣好会の会長にして、唯一の会員・釣太(ちょーた)の強引なリトリーブ(勧誘)によって、コーイチはルアーフィッシングの魅力にどっぷりハマってしまうのだった。あみこ高校バスゲット釣好会、その大きな野望が今動き始めた――!
ブラックバス釣り漫画であるMr.釣りどれん。
タイトルはもちろん、ミスターチルドレンにかけられています。80年代生まれのバサーであれば読んだことがある人も多いでしょう。
当時の話題を盛り込んだ内容で今読むとちょっと笑えます。
作者のとだ勝之さんは、釣り素人ながら勉強しながらこの漫画を描いていったとのこと。
釣り人生活
『江戸前の旬』の週刊連載で毎日毎日忙しいマンガ家・さとう輝先生は、休息日のほとんどを「釣り」にあてている凄腕(?)の釣り師だった! 三度の飯より釣りが好きなさとう輝先生の驚きの釣り人生活。 一生懸命釣って、一生懸命食べる! キャッチ&イート!
漫画家さとう輝氏の日常の釣りを包み隠さず描いた作品。釣れないシーンもたくさんあり『大変リアル』な内容です。
※詳しい解説は以下の記事で行っています。
女性が主人公の釣り・採集系漫画
2010年以降は、萌えキャラブームもあってか、女性を主人公にした漫画も多く登場しています。
- 『今日のちょーか!』戎島 実里
- 『釣りチチ渚』佐藤まさき
- 『おひ釣りさま』 とうじたつや
- 『つれづれダイアリー』 草野ほうき
- 『放課後ていぼう日誌』 小坂泰之
- 『浜咲さんなら引いている』 瀬戸内ワタリ・水谷ふみ
- 『激ウマ!釣り船御前丸』 江口賢一
- 『おかずがなければ魚を釣ればいいじゃない』 森越ハム
- 『釣りとごはんと、恋は凪』小池田マヤ
- 『ガタガール』 小原ヨシツグ
- 『MISS CAST』 飯山カズオ
- ラッキーキャッツルアーフィッシングスクール
それぞれ、以下の記事で解説しています。
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