ふと気づいたら大潮のサゲが夕まずめに重なっていることに気づきシーバス釣りに行こうかと思いましたが、ここはウナギ調査も捨てがたいと思い出かけてみました。
ミミズを買いに寄った釣り具店では、うなぎ取りがいつもより前に押し出されて売られていました。やはりそういった季節なのかもしれません。
ウナギ釣りの餌について
ウナギ釣りの餌は人によって好みがわかれます。主に、汽水域か淡水かでわかれるもので、汽水域であればアオイソメを使っている人が多く、淡水であればミミズがメジャーかと思います。
玄人になればなるほどミミズは市販品を買わず、近場の雑木林や速攻にたまった腐葉土あたりからドバミミズを仕入れいます。どうやらニオイと太さという点でドバミミズがウナギ釣り最強のエサのようですが、わたしは毎回、市販のミミズで勝負しています。掘る時間がもったいないというのもありますがそれはただのいいわけでめんどくさいからです。おもえば、世界の商売の多くは人間の「めんどくさい」を「代わりにやる」ことで利益を得ているなーとか哲学臭いことを思いながら釣り場へ。
今回は、「天然みみず」というパッケージの市販品と「ミミズちゃん熊太郎(太虫)」をチョイスしました。前者については先日のウナギ釣りで残ったものを冷蔵庫で保管しておいたものです。
冷蔵庫に釣り餌を保存するという行為は苦手な人からきくと卒倒ものなようですが、そのあたり鈍感になってしまったもので、まーったく気になりません。どんとこい。
ウナギ釣りスタート
ウナギ釣りは夕まずめから1時間30分ぐらいが勝負時です。深夜に釣れたりもするのですが、夕まずめタイムを外すとずっと釣れない時間帯が続き、しんどくなるので、この釣りは雨上がりや曇天の日にサッといってサッと帰るぐらいがちょうどいい気がします。
ちょうど満潮で都市河川はよどんで動きがありません。水に手をいれてみるとぬるめです。濁りもはいってよさそうです。竿は2本投入することに。この釣りはカレイ釣りと一緒で確率の釣りなのでペットボトル釣法や他の方の邪魔にならないかぎりで竿を複数出すのがおすすめです。
では、なぜ今回わたしは2本しか出さないのか?
今年まだウナギを釣っていないこともあり、今回は肩慣らし的な釣行と捉えていて、まー釣れればいいんじゃないという心持で岸辺に立っていたわけです。ともったいぶってみましたが、単純に3本以上用意するのがめんどくさいからです。ペットボトル釣法も足場が悪いところにはむいていないので今回はパスです。
一つ目の竿はブラックバス用のライトクラスのロッドです。道糸はPE1号以下のものを巻いています。ウナギ釣りは特段PEラインでなくてもよいのですが、飛距離とアタリが取りやすいという理屈で愛用しています。しかけは鯉のブッコミオモリ10号にウナギ針をつけています。前回は、ウナギ針15号にハリス5号という頑丈なものでしたが、あたりがあったものの食い込みが悪かった気がしたため、今回は、ウナギ針12号にハリス4号で狙ってみます。
二つ目はシーバスロッド。道糸はPE1.5号です。鯉オモリの重さは15号。遠投仕様で広い都市河川の真ん中あたりまで飛んでいきます。
竿置きがないので、岸辺の枯れ葦と枯れ木を上手く使い、角度をつけて置き竿にします。
拡大するとこんな感じ。竿を地べたにおいてもよいのですが、河原の砂がリールに入るのと、アタリが取りにくいという欠点があります。竿先には鈴をつけておくとよいですよ。
来たか!?
しばらくすると、
リリリン♪
という鈴の音が。
・・・食い込みません。
ウナギ釣りの一つの悩みとして、アタリがあったときにウナギなのか小魚なのかわからないという点があります。ウナギは、夕まずめ以降、川底を這いまわり餌を積極的に探しているはずなのですが、そこにミミズの臭いが川上からながれてきて、にょろにょろよってきて、いざミミズを発見しても、いきなりパク!というわけにはいかないようで、食い込みまでには時間がかかります。
くわえて、はなして、くわえて、くわえて、はなして、というアタリが竿先にでるので、この時は基本待ちです。
リリリン♪
リリリン♪リリ、リン♪
リリ、リン♪リリリン♪
お、食い込んだな!
と、竿をとって竿先で聞いてみますと、
ぎゅーっと竿先に重さが伝わり、ドラグを締めて、一気に合わせると、
乗りました!
たぶん2017年はじめてのウナギ。そこそこサイズはありそうです。
ウナギの場合、ぐねんぐねんした引きなのですぐにわかります。
ん?
あれ軽くなった。
が、軽くなるというのはウナギ釣りではよくあることなので、気にしてはいけません。
そのまま巻いてきましょう。
あ、重くなった。おーついてるついてる。
・・・
近くによせてヘッドライトで照らすと、
45センチぐらいのウナギが釣れました。やったよやったよとか、写真をとっていたら、
すっ、と重さがぬけて、
あ!
と、おもったときにはウナギは闇の都市河川へと消えていきました。
うなー氏はこんな風に、仕掛けに巻き付いて針を自分で外したのですね。中国雑技団的な凄さです。
まー大サイズでもないし、今年一匹目だからいいか、と思い、ミミズを付けなおして再度チャレンジするも、時合が過ぎてしまったのか反応はなし。。。
満月が登場して、おうちに帰ろうそうしようということにしました。
潮もずいぶんさがったようで、もうすこしで取り残され干上がってしまう水たまりに随分やせた錦鯉がいました。
ウナギがいることはわかったので、あとはいつどう狙うかだな。
また狙ってみます。
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