【1月2月】厳冬期に釣り船で注意したい3つのポイント。じつは乗船メリットも!

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スミイカテンヤにかかったカワハギ
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関東(相模湾・東京湾・外房)では、1月~3月が厳冬期にあたります。

このシーズンは12月までと異なり、釣り船に乗船する際も改めて注意が必要になってきます。

今回は、真冬の釣り船乗船で注意したい3つのポイントと、乗船メリットを紹介します。

目次

①防寒・防水に注意。特に2月。

12月までの乗船であれば、晩秋の服装の延長線上でなんとかなっていたものですが、厳冬期の船上はかなり冷えるため集中力が続かなくなります。

1月の年始は比較的日和がよいことが多いのですが、曇り・雨・雪などの天候になると体の芯まで冷えることは必定。1年を通しては2月が一番体感的に寒い印象です。

また北風によって、移動中の釣り座によっては、晴天でも海水で服が濡れてしまう可能性があります。

新型コロナウィルス対策で、キャビンの使用を控える傾向にあるため、例年より意識して防寒・防水対策に備えたほうがよいでしょう。

頭・耳・首

リストランテORETSURIの風景

真冬の釣り船も楽しい

ニットキャップや目出し帽類(バラクラバ)がオススメです。

防水機能のあるアウターのフードでカバーし、風を遮りましょう。フードがあるなしで、温かさに大きく差が出ます。

ニットキャップを被る場合は、耳を隠してしまうように深くかぶることで防寒性があがります。

首はフリースなど軽量のネックウォーマーを着用すると快適です。

ちなみに、首部分に厚手のマフラーを巻きすぎると息苦しくなるので注意しましょう。

メバル

グローブ類は1年程度で劣化していくもの

手指の防寒は必須です。

船釣りの場合、親指・人差し指・中指のあいたものを選びましょう。アルミやチタンの薄張りが内側にされているものが濡れても比較的保温性が高くオススメです。

これらは耐久性が高くないため、脱着をするだけで劣化します。1年程度で交換するものと覚えておきましょう。

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足元は保温・防水効果の高い長靴がオススメです。

防寒性の高くない長靴の場合、ウール素材の中敷きや、靴用ホッカイロで保温性を高めるのも一つ。

また、おばあちゃんの知恵的な話ですが、乾燥した鷹の爪(種をとる)をつま先にいれると、終日あたたかです。

カッパ類は長靴のなかにしまい込むのではなく、外に出しましょう。厳冬期にバケツの海水などが長靴にはいると地獄です。

▼足首部分が硬いのですが、現行品ではもっとも手に入れやすい防寒ニーブーツ

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お尻

冬の釣り座は冷えるものです。海水が流れている場合は、そこから浸水して体温を奪われることも。

尻にヒップガードを着用するか、防水クッションを使用しましょう。

飲み物

コーヒーを飲んで余裕をかます良太郎

厳冬期の釣りで集中力を高めるのに有効なのが、あたたかい飲料です。

移動中など、一息つけるように、サーモスなどで、つねに温かい飲み物を飲めるようにしておくとよいでしょう。

1日船でも常にホットです。

なかに入れる飲み物は、カフェイン系を入れるとトイレに頻繁に行きたくなるので、ほっと麦茶がオススメです。

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②早朝のスリップ・落水に注意

一之瀬丸の桟橋からみた日の出

地域にもよりますが、1月~3月の早朝出船の場合、桟橋や船のヘリや座席が凍結している場合も多々あります。

日の出前の4時から6時頃の船宿には、十分注意しましょう。

暗いこともあり、状況確認が不十分になり、この時間帯に桟橋や船べりで滑って落水した話を聞きます。

船宿によっては、桟橋にとめた船の釣り座をクーラーボックスで確保するという仕組みがあります。釣り座をいち早く確保しようと焦って乗船すると、大変危険です。

広がった船と桟橋の間に落ちてしまったり、大切な釣り具を落としてしまうかもしれません。

基本的に、船長や船宿スタッフが許可するまで船の上には乗らないようにしましょう。特に年齢や釣り経験を重ねるにつれて、慢心が生まれるものと覚えておきたいですね。

③タックルのロストに注意

金沢八景・赤灯沖

真冬に釣りをしていると、やがて海水や魚や餌のぬめりで手が濡れ、滑りやすくなってしまいます。

特にキャストをする釣りの場合、手を滑りやすく、竿を海になげてしまうことも。

これをORETSURIでは「海神奉納」と呼んでいるのですが、かなりショックな出来事です。

  • カワハギ(アサリのぬめり)
  • テンヤスミイカ(竿が重くトリガーがない・イカや墨のぬめり・アワセの衝撃)

これらの釣りは特に注意です。

また睡眠不足も注意散漫の原因にあり竿のロストにつながります。できるだけ睡眠はしっかりとりましょう。

竿のロスト対策は、トリガー付きの竿をつかうことや、尻手ロープで防ぐとよいでしょう。

また、餌や魚のぬめりで手指が汚れたら、毎回タオルで拭きとるのも重要です。

厳冬期に釣り船へ乗船するメリット

沖の瀬のポイントへ。

ここまでで、真冬の船釣りの注意点を紹介してきたわけですが、1月から3月の釣行にはどんなメリットがあるのでしょうか?

釣り客が少ない傾向

釣りへ打ち込む情熱は人によって異なるわけですが、中級者未満で釣行する人は明らかに減ってきます。

やっぱり寒い中でも、釣りをしたい、魚とあいたいというのは、一部なのです。

できれば空いている船内で釣りをしたい。オマツリもさけたいなーという場合にはよいシーズンです。

一方、以下の場合は混みあうことが多いと覚えておきましょう。

  • 年末年始(平日でも混みあうので予約は早めに)
  • 人気の釣り物(カワハギ・アマダイは混みあいます)

魚が美味しい

寒い時期は美味しくなる魚も多くなります。

ヒラメやカワハギなどはぜひ、このシーズンで釣って味わいたいところ。

肉厚の寒ビラメや、肝パンのカワハギは厳冬期でないと出会うことができないものです。

また小ネタですが、気温も低いため、保冷につかう氷も少なくて済みます。

まとめ

今回は1月~3月の厳冬期に、釣り船に乗船する際の注意点と、あえて乗船するメリットについて紹介しました。

この時期に乗船している人をみると、誰かに誘われて「流れで」釣りにいくというよりも、「自ら釣りに行く」という選択をしている人がほとんどです。

釣りへの向かい方や温度感は人それぞれですが、外は寒くても船上は活気にあふれているものです。

安全に気を付けて楽しい冬の船釣りを楽しみましょう。

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