9月といえばワタリガニ類がたくさんとれるという説をきいたことがありませんか?
ということで、夜のワタリガニ獲りへいってみました。
ガザミがいないぞ・・・
大潮サゲ止まりとあって水深は浅く、砂底がしっかり見えています。
6月にたも網をつかったワタリガニ獲りのノウハウを書きましたが、ワタリガニ類のなかでもガザミは岩場や堤防ではなく砂地にいることが多く、目視して網ですくうのにはこのようなクリアな状態がもってこいなわけです。
と、思ったものの、肝心のガザミがいない状態。
うーむ。これはダメだな。
ということで、ターゲットを切り替えてイシガニ狙いでいくことに。
イシガニの場合、砂底よりは岩場にいることが多いので、岩場に移動。
すこし探してみますと、
あ、いた。
ん?
あら、御取組み中でしたか。
そっとリリース。産めよ増やせよ。
その後、ちょいちょいイシガニを捕獲しつつ、サザエの殻を担いだナイスサイズのヤドカリが複数いたので、これもヤドカリ味噌ラーメンにでもしようかとつかまえておきました。
以前、味噌汁とトムヤムつけ麺にしたものの、もう少しアレンジを加えて味噌ラーメンにするとの相性がいいだろうな。間違いないよこれは、と真っ暗闇のなか思ったわけです。
持ち帰ったイシガニとヤドカリ
今回持ち帰ったのがこちらのイシガニ6杯とヤドカリ8匹。
イシガニは超巨大サイズはいないですが、小型すぎるものと卵持ち個体はリリース。
ヤドカリは、1匹だけツメタガイを家としていた中流家庭でしたが、他はサザエをマイホームにする富裕層。
サイズも期待できますね。
下ごしらえですが、まずはシャワーの水でよく砂を流しましょう。海の家みたいなもんです。
ヤドカリを家から出す方法
前回のヤドカリ料理記事では、アルコール度数の高い酒&物理攻撃という方法で追い出し屋を演じてみました。
これ、まー効率が悪いのですよ。
サラリーマンをスナックでしこたま酔わせカウンターで泥酔しているところを叩くみたいな、なんとも後味が悪い手法です。
実際やってみると急性アルコール中毒で殻の中でぐったりしてしまうものの、殻からは出ない個体が多かったなーと。
なので、今回はTwitterで教えてもらった放火作戦を実行することに。
チャッカマンを用意して、サザエの殻の尖った部分をじっくり炙ると・・・
だんだんと殻の中が熱くなるようで、ヤドカリがもぞもぞと玄関にでてきます。
これをつまみ取り出す。
なんと残酷な行為なのでしょう。なんとも後味が悪すぎる手法だなこれも。
が、生きるということは誰かを食べることなんだ。食べることを他人にまかせすぎているからこういう罪悪感が起こるのだ。
修羅の道をいくのだよ。
ということで、心を鬼にして、ヤドカリを家から追い出すわけです。
高度経済成長期に、デベロッパーにやとわれた地上げ屋のみなさんもこうしたことを考えていたのかもしれないな・・・
嗚呼。
と、次々に良型ヤドカリを殻から追い出していく。
あ。チャッカマンのガスが切れた・・・
代わりに、ガスコンロの火をつけて炙ってみたのですが、加熱速度が速すぎて殻を出る前にヤドカリが煮えてしまい死亡。
ノウハウとしては、じっくり小さい火力で炙るとよいのでしょう。みなさんも気をつけてくださいね。
ということで、このようにきれいにヤドカリを殻から出すことができました。
この日は深夜ということもあり、甲殻類は鮮度劣化が激しいので、一旦冷凍庫へ。
実際、釣り餌にしないでヤドカリ味噌ラーメンにするのかはまだ決めていませんが、続報をお待ちください。