人気の船エギタコ。今回はシマノのエギタコ竿「タコエギBB」の実機インプレです。
基本スペックに加えて、特長と調子の違いについて解説します。
シマノ・タコエギBBについて
タコエギBBはシマノの船エギタコ竿ではエントリークラスのアイテムです。
中堅機種にベイゲームXタコエギ、上位機種にはタコエギXR、最上位機種にはタコマスターエクスチューンがあります。
それぞれの特徴は以下の通り。
- タコエギBB:175㎝の2タイプ、1万円台前半で買えるエギタコ専用竿、グラスソリッドティップ、ハイパワーX
- ベイゲームXタコエギ:175㎝の1タイプ、グラスソリッドティップ、SiCガイド、マルチパーミングCI4+、ハイパワーX
- タコエギXR:175cmの2タイプ、UDグラスチューブラー穂先、SiCガイド、マルチパーミングCI4+、スパイラルXコア
- タコマスターエクスチューン:175㎝の2タイプ、ソフチューブトップ穂先、チタンフレームSiCガイド、Xガイド、スパイラルXコア、カーボンモノコックグリップ
※シマノのエギタコ竿はすべて175㎝に統一されています。
出典:シマノ
タコエギBBは船エギタコに必要なスペックは必要十分に備えたロッド。
ベイゲームXは、オールSiCガイドにリールシートがCI4+(カーボン複合素材)です。
タコエギXRは、タコマスターエクスチューン販売前は最上位機種だったモデル。
より竿の操作性を高め、蛸の触りや底質の変化をより感じたい場合は、タコエギXRやタコマスターエクスチューンが人気です。
一方、エギタコにおけるほとんどの釣況では、鋭敏な感度や操作性が釣果に著しく関係するものではありません。
8割の釣り人は必要条件をすべて満たしたタコエギBBで満足できる釣果を上げられるはずです。
タコエギBBのスペック
出典:シマノ
タコエギBBにはS175と175の2つの調子があります。
平場でのエギタコにはS175が適しています。
根周りや深場や大型狙いの場合、より重いオモリ号数に対応し、強度もより高い175が適しています。
特にこだわりがなければ、より触りがわかりやすいS175を選びましょう。
※タコエギBBの穂先は軟らかめに設計されているため、深場の大型狙いではダイワのエギタコXがおすすめです。
タコエギBBの実機インプレ
ここからは実際のタコエギBBをチェックしながら、特長をとらえていきましょう。
全体のカラーはロックナット部の派手めな赤が差し色になっていますが、落ち着いた色合いです。
EVAグリップとマルチパーミングシートの構成は2モデルでほぼ同じです。
バット側ガイドからグラスソリッドティップ手前まで、X状のカーボンテープ加工「ハイパワーX」がなされています。
穂先はBBシリーズで統一ですが、シルバーに金属的な赤色のスレッドです。
白には劣りますが、比較的目感度がよいのが特長です。
ダイワのタコ用リールである、フネXT150P-OPを合わせました。
メーカーを超えて赤系のアルマイトカラーが妙にフィットしますね。
ほかに、色系統が似ているゲンプウXT200PGともよく合います。
こちら基本の3フィンガーでパーミングした様子。
違和感なく持ちやすいシートです。
次に穂先の調子をみていきましょう。
東京湾のエギタコでよく用いられる25号オモリをつるしてみました。
上から、固めの調子で有名なフネタツ船タコ攻め、175、S175です。
タコエギBBは175、S175ともに、船エギタコ竿としては、かなり穂先のグラスソリッドがやわらかめにつくられています。
また、ブランクス全体としてはハイパワーX(の位置)やカーボン含有率(70.4%)から、ややしゃっきりとした質感なのも特徴です。
ダイワ・エギタコXとの比較について
タコエギBBの競合アイテムにダイワ・エギタコXBがあります。
スペック上の違いは以下の通り。
- 長さの違い:エギタコXは180㎝、タコエギBBは175㎝
- カーボン含有率の違い:ややタコエギBBがカーボン含有率が高い約7%(M-180との比較)
- 重さ:エギタコX-M180はタコエギBBに対して12g軽量
▼さらに細かいエギタコXとタコエギBBの比較記事。読めば違いに納得!
まとめ
今回はシマノの船エギタコ竿「タコエギBB」を紹介しました。
全体的にしゃっきりとした竿で、穂先はかなり柔軟に設計されています。
低価格とはいえ、より触りに敏感で、海底でオモリを安定させながら操作するのに適したエギタコ竿です。
「釣趣や釣果の観点でより高みを目指したい」という場合でなければ、タコエギBBを1本もっておけば船エギタコはバッチリ。
堤防からのエギタコ釣りでも、もちろん問題ありません。
関連アイテム
▼シマノのリールを合わせる場合は、ゲンプウXT200PGが最適
▼タコエギBBにはフネXT150P-OPがぴったり