東京湾で春から秋まで人気の釣り物マゴチ。
夏まではサイマキと呼ばれるクルマエビの幼体で狙い、夏以降はハゼ餌も登場し、広く楽しまれています。
マゴチを狙うための専用竿も販売されていますが、代用としてほかの船竿を使うのでもまったく問題ありません。
今回はマゴチ釣りに使える船竿の選び方とオススメの竿を紹介します。
▼餌マゴチでは専用竿をつかっているほうが少数派の模様(27.9%)
東京湾の餌マゴチ
「竿」について教えてください!— ひらっさん (@tsuyoshi_hirata) August 21, 2023
マゴチ竿に必要なスペック
手持ちと置き竿で調子や強度などをかえると釣果が伸びやすい
マゴチ竿に適したスペックは以下の通りです。手持ち竿と置き竿でも異なります。
手持ち竿でマゴチを狙う場合
- 長さ:2.3m程度あるとちょうどよいが、2m程度でもOK
- 調子:7:3調子がベスト。バット(胴部分)がしっかりしているもの
- オモリ負荷:15号~60号程度
- 重さ:リールと合わせても持ち重りしないもの
手持ち竿でマゴチを狙う際に適しているのが、上記のスペックです。
終日手持ちでタナをとり続けるので軽い竿がよいでしょう。穂先が繊細で、バット部分が強い竿を選ぶと釣果を伸ばすことができます。
長さはあまり重要視されないのですが、あまり短いものだとアワセにくいため、2m~2.5m程度が適しています。
タナとりでは、2.3m程度がやりやすいのですが、長すぎるものでは持ち重りし、タナをとる動作で疲労が高まります。
マゴチ釣りでは、Mクラス(オモリ負荷:15号~60号程度。メーカーによって異なる)の汎用ライトゲームロッドが一番適しています。
ミディアムハードやハードクラスのロッドでも釣ることはできますが、対応オモリ負荷があがるにつれて穂先の繊細さが落ちていくため、15号オモリの着底やマゴチの前アタリを捉えるのが難しくなります。
またかかってからの釣趣という点でも、ミディアム程度の船竿が適していると言えます。
シロギス竿でも対応はできますが、全長が短いモデルが多く、バット部分が弱いため、アワセのミスが生じやすいと言えます。
特に強度が極端に低いものは、リールのドラグをフルロックしてアワセると、破損する可能性があるので注意しましょう。
<オススメの手持ちマゴチ竿>
ライトゲームロッドではオモリ負荷15号~60号、20号~80号のものが適しています。
置き竿でマゴチを狙う場合
- 長さ:2~3.5m程度。
- 調子:7:3調子or6:4調子
- オモリ負荷:15号~60号程度
- 重さ:リールと合わせても持ち重りしないもの
置き竿でマゴチを狙う際に適しているのが、こちらのスペックです。
置き竿とは言え、置きっぱなしではなく、タナを取り直す動作は必要です。重すぎる竿は扱いづらいと覚えておきましょう。
食い込みの良さを考えると、長めの竿で、穂先が繊細なものを用意するとよいでしょう。
3m程度の長めの竿を使うと、他の釣り人と流す筋を変えることができ、釣果につながることもあります。
2本竿で挑戦するときも、自分の手持ち竿と長さが変わるため竿同士でのオマツリが少なくなります。
この条件に合う竿は、オモリ負荷:15号~60号程度)の汎用ライトゲームロッドで長めのものが、まず使えます。
他に、バット部分がしっかりしたメバル竿やライトヒラメ竿がオススメです。
<マゴチに使えるオススメの置き竿>
▼ダイワであれば「ライトヒラメX」、シマノであれば「ライトヒラメBB」が最適です。
まとめ
今回はマゴチ釣りにチャレンジする際に、代用できる船竿について紹介しました。
筆者の場合は、今のところ手持ちの中で「ライトゲームSSのMクラス」、置き竿は「がまかつ マゴチスペシャル」を愛用しています。
マゴチ釣りの場合、まずはライトゲームロッドを中心に手持ち竿でチャレンジしてみて、その後にこだわるならば専用竿を買うというステップで全く問題ないと思います。
船宿の貸し竿は比較的強度が強すぎるものが多いので、できれば竿は持参したいところ。
マゴチってライトゲームロッドで十分なんだな!
そう覚えておくだけでも安心できるはずです。
関連アイテム
▼マゴチ専用竿でオススメなのはこちら!マゴチ専用竿では、ダイワのマゴチXがもっとも手に入れやすい価格帯です。マゴチXはエビメバルの釣り(ショート仕掛け)にも転用可能です。
▼やや長めのマゴチ専用竿ではダイワ・アナリスターマゴチ235がおすすめです。
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