こんにちは、木田です。
深川吉野家さんから、マゴチの泳がせ釣りにいって来ました。単独釣行です。
当日2隻でたマゴチ船は両方とも満船、私が乗った船は総勢20名でした。釣り客が多いのは、新型コロナウィルス騒ぎで娯楽が減っているせいなのかもしれません。
さて、今回はどんな釣行になったのか。
「マゴチ」は私にとって因縁の魚
実は、私にとって、マゴチは因縁の魚です。
初めてマゴチにチャレンジしたのは、この釣行と同じ、深川吉野屋さんからの単独釣行。2018年5月のことです。
この時は、気持ちが高ぶっていたのでしょう。あろうことか、マゴチ船に乗れず、タチウオのジギング船に乗ってしまいました。狙う魚種も仕掛けも全く違う釣り船です。
本当のマゴチチャレンジは、その10日後の金沢八景一之瀬丸さんから。結果は見事にボウズ。同行のORETSURI平田さんが釣りあげた5匹のマゴチうち、3匹を頂いたのがつい昨日のことのようです。
初めて釣りあげたのが、2018年8月の一之瀬丸さんでの釣行。釣りあげたとはいってもわずかにマゴチ1匹です。
その後、年をまたいだ2019年4月、再び深川吉野屋さんから単独でマゴチリベンジ。3匹を釣り上げてやっと呪いが解けました。
今回の釣行は、その日から約1年後。マゴチは1年ぶりだったのですが、自身の成長を感じたいくつかの点があるので、共有します。
船長とのコミュニケーションでスムーズに釣り座へ
そのむかし、船に乗り間違えたときは、この黒板が目に入らなかった
前述の通り、この日は満船でした。が、予約もしていましたし、受付も済ませていたので、落ち着いたものです。
すでに釣り客がかなり乗ってましたので、船長に「マゴチなんですが、どこに釣り座とったらいいですか?」と質問。
船長は、2隻の混雑具合、ルアー客とエサ釣り客の配置などを考えて、一方の船の左舷胴の間(船の真ん中あたり)をアサインしてくれました。
しかも隣のお客さんに「今日、混んでるんで、ちょっと後ろにずれてもらっていいですか?」と、声をかけてくれました。私もお礼を申し上げて、無事、釣り座に着座。順調なスタートです。
FGノットもお手のもの
釣果の1/4くらいは事前の準備が決めてしまいます。
この日は、PEライン1.5号に4号のフロロカーボンのショックリーダーをFGノットで直結しています。
FGノットは当日の朝、自宅を出る前に結んだのですが、一時期、毎日朝練した結果、今は迷いなく5分くらいで結ぶことができます。
最初のころは、FGノットヘルパーのような機材を使っていたのですが、今はそうした特別な機材を要せず手と口を使って結べます。
マゴチはアワセを鋭く、強く行う魚ですので、PEのメインラインとショックリーダー(先糸)がちゃんと結んであると確信できるのは安心につながります。
エサの「サイマキ」も上手に付けることができました
マゴチの餌釣りの場合、釣果の1/4くらいは、ハリをエサのサイマキ(車エビの幼生)に上手につけられるかどうかで決まります。
これまでは、うまくいかず、すぐにサイマキが弱って死んでしまい、マゴチと戦う前にその日の夕食になってしまったこともあります。が、この日は落ち着いてつけることができました。
「なんで、これまでこんな簡単なことができなかったのかなぁ?」
と、自問自答。
秘密兵器、エアポンプ
エサのバケツには、持参のエアポンプ。
マゴチと戦う寸前まで、サイマキに元気でいてもらいたい配慮も忘れません。
マゴチのアタリが分かるようになった
これまではなかなか分からなかったマゴチのアタリ。
マゴチが相当食い込むまで半信半疑なことが多かったです。が、この釣行では、マゴチがサイマキに噛みついた瞬間から、「あ、これマゴチだ!」と確信できました。
同じロッドを使っているので、タックルのおかげではありません。
自転車の乗り方は、「しばらく乗らなくても忘れない」と、いいますが、マゴチのアタリについても同じことがいえるのかもしれません。
絶妙な場所にしっかりフッキングできました。
仕掛けの交換を早めに行えた
この日は比較的早い時間帯にマゴチを1匹仕留め、心穏やか。
釣り上げた後のハリスを見てみると、ザラザラして、少々毛羽立っています。マゴチの鋭い歯で傷がついたに違いありません。迷わずに仕掛けを交換しました。
この仕掛け交換は、これまでの釣行では確認しなかったポイントです。ずいぶん落ち着いて釣りができるようになってきたようです。
自分なりに、アタリの出し方のパターンを覚えた
マゴチ釣りの釣果を左右する残りの1/4は船長の操船、最後の1/4は棚取りだと思います。
エサのサイマキがいつも、海底べた底から20cmくらいにいつもいて、マゴチに見つけてもらえるよう、「タナ」を頻繁に取り直します。
アタリのでないときは、逆に、それしかすることがないので、10秒おきにタナを取り直す・・・というようなこともあります。
とはいっても、投入して10分たってもアタリがでないと、エサのサイマキが心配になってきます。
フグに襲われて、絶命してるんじゃないか・・・?
イカに襲われて背中をかじられているんじゃないか・・・?
エサを確認しよう
と、思って巻き上げたその瞬間、クーン、クーン。これがいくつかあるマゴチのアタリの一つです。
バチコンアジも、ジグを巻き上げるときに掛かる。という体験をしました。きっとマゴチもそうなのではないでしょうか?それまで目の前にあっても気にならなかったサイマキが、いざ「逃げそう!」と思った瞬間、リアクションバイトする。という仮説です。
マゴチの場合でも、エサは回収するときにもチャンスがあるというのは、おそらく間違いないかと。
ハリを研げるようになった
2匹釣り上げた後、また、アタリが出ました。
クーン、クーン・・・。
マゴチ独特の前アタリが周期的に出ます。ロッドの先を10cm、20cmと下げてラインを送り込み、気持ちよくお食事してもらいます。
と、引きが止まってしまいました。仕掛けに気づかれたか?焦ります。
10cmほど聞き上げてみると、
クーン、クーン。
まだいる!
ここで焦りがでてしまいました。仕掛けに気づかれる前に合わせてしまいたい衝動に負け、「まだ食い込んでいないのでは?」と、疑いつつも、強烈に巻きアワセ。
ズル、スカッ!
バラしてしまいました。結果論ではありますが、もっと食い込みを待つべきでした。がっかりです。
餌のサイマキは当然取られていますので、つけなおそうと針を触ると、針先が甘い。爪に針先を立てるまでもなく、相当甘くなっています。
もともと甘くなっていたからバラしてしまったのか、それとも、マゴチの硬い口蓋にこすれて甘くなってしまったのかは分かりません。
いずれにせよ、この針では釣果は望めません。交換してもよかったのですが、時合が来ていたため、手持ちの砥石で針先を研いで釣りを続行。
甘くなった針先を現場で研ぐ。そんなことまで、いつの間にかできるようになっていました。
隣の人のタモ入れを手伝えるようになった
マゴチは、かなり口の堅い魚です。
そのため、針掛かりが不十分なことも多く、水面近くでバラすことが多い魚でもあります。そのため通常は、船長や中乗りスタッフ(船長のアシスタント)が、タモ入れを手伝ってくれます。
が、この日は中乗りスタッフはいない状態。
また、船長席は右舷側にしか出口がなく、特に左舷は、船長のタモ入れが難しい状況でした。また、午後から風が強くなってきたため、船長からも「タモ入れをお手伝いしたいが、風が強くなってきて舵から離れられないので、タモ入れはお客さん同士で助け合ってください」と、アナウンスが入ります。
合点承知!
周りもずいぶん見えるようになっていたので、タイミングよく、お隣のタモ入れを手伝うことができ、協力しあえるようになってきました。
これまでは、自分のことに必死で回りが見えていなかったのですが、ずいぶん落ち着いて釣りができるようになったということなんだと思います。
釣果
という訳で、些細な事からではありますが、成長を感じながら、楽しく単独釣行を終えることができました。
釣果は、自己ベストの3匹。バラしたのは2回。
やっぱり、バラした2匹に悔しい思いはありますが、久々にしては上出来です。
皆さんも、同じ釣り物で昔の自分と比較すると、成長できたところ、できないところが分かって、また、釣りへの情熱が高まるかもしれませんね。
マゴチは、その後、薄造りとフィッシュアンドチップスでおいしくいただきました。
船で神経締めしてもらったのですが、さて、捌こうと思ったら生きていてびっくり。飛び上がりました。
フィッシュアンドチップスの素材はタラが多いわけですが、マゴチで豪華なフィッシュアンドチップスに。薄造りもだんだん上手にできるようになりました。
それでは、ハッピーフィッシング!
寄稿者
木田 和廣(@kazkida)
オフでは水泳と釣り。オンではGoogle アナリティクスによるWeb解析コンサルタント、Tableauによるビジュアルデータ分析コンサルタントをしています。Web解析に関する本も書いてますよ。
タックル
- 竿:DAIWA ライトゲーム X 73 M-190
- リール: DAIWA スパルタン MX IC
- ライン:PE1.5号
- リーダー:フロロカーボン 4号
- オモリ:バランスシンカー(三日月オモリ)15号黒