5月をすぎると、過ごしやすい日が増えて、釣り日和も多くなってきますね。
一方、男女問わず釣り人にとってリスクなのは日焼けです。
わざわざお金を払って街中の日焼けサロンに通う人もいますが、釣りという趣味は無料で強烈な日焼けを味わうことができる趣味です。
褐色に焼けた肌は、人によっては魅力的に見える場合もありますが、シミやシワの原因となり老化や皮膚がんのリスクであることが知られています。
今回は釣りにおける日焼けを回避するための対策法を共有します。
紫外線の皮膚への影響
紫外線は皮膚の細胞のDNAに傷をつけます。
皮膚にも当然のように回復機能があり、細胞が損傷をうけて再生する仕組みがあるのですが、DNAの損傷繰り返されることにより誤った突然変異が生じることがあると言われており、皮膚がんの原因になると考えられています。
紫外線による皮膚の列化は短期的に発生するだけではなく、長年の年月をかけて影響があらわれてきます。
黒い皮膚は一見強くたくましく見えますが、紫外線にはリスクがあると受け止め浴びすぎないよう、対策をしていきましょう。
釣りの場合、紫外線対策をせず、皮膚が露出した状態で長時間行うと、火傷のような状態になり疲労もしやすくなります。
そうなると、集中力の継続という点でもデメリット。釣果のためにも日焼け対策は重要なのです。
釣りの日焼け対策装備
次に日焼け対策について、装備面を解説していきます。
サンダルではなくウォーターシューズを履く
夏ともなると、サンダルなどが涼しいですが、皮膚の露出面が多くなるため日焼け対策という点では通常のシューズに劣ります。
足全体が包まれるウォーターシューズを履いておけば、水場にも入れますし、つま先やかかとも保護されるので釣りにも良いでしょう。船釣りで利用する場合は滑りにくいものを利用しましょう。
短パンで釣りをするなら、UVカットのラッシュガードを履く
短パンで釣りをするとこれもまた気持ちいいもんです。
一方、紫外線があたりやすくなるのも事実ですので、気になるようであればUVカットのラッシュガードを合わせて履くとよいでしょう。
Tシャツではなく長袖のラッシュガードを選ぶ
夏といえばTシャツが気持ちよいですし、気軽でよいのですが、長時間釣りをする場合はかなり日焼けすることになります。
長袖のラッシュガードが数多く販売されていますので、こちらを着るとよいでしょう。最近では涼感タイプの素材も売られており、着ることでさらに快適に釣りができます。
デザイン的にシンプルなので、ラッシュガードの上にTシャツを着るスタイルも定番です
首もとがカバーできるネックカバー
首でもとくに背中側は、陽ざしにあたりやすく強く焼けやすい部位でもあります。
日焼け止めと併用してネックカバー等を検討するのもよいでしょう。
つばの広い帽子をかぶる
子供の頃、夏場外に出ようとすると、親から帽子をかぶっていきなさいと言われた記憶がある方も多いかと思います。頭皮の日焼けは薄毛の原因にもなるといわれてますし、帽子の着用は熱中症対策にもなります。
釣りの場合は、帽子の着用によりフックなどによる事故も防げますのでぜひ着用しましょう。特に帽子はおしゃれにもつながる部分なので好みのものを選びたいですね。
釣りで使用する場合は、防水性、遮光性、通気性、UV対策、あごひもの有無あたりを考慮するとよいでしょう。筆者はノースフェイスの「ゴアテックスハット」を愛用しています。このアイテムはつばが広く、防水性や通気性も高く、あごひもがついているのでとてもよいアイテムです。
サングラスをつける
瞳も紫外線によって日焼けすることが知られています。
強い紫外線を浴び続けることは白内障等の悪影響を及ぼすことが知られています。
レンズの色味ではなく、UVカット力をみてサングラスを選ぶとよいでしょう。
サングラスも釣り鈎などから目を守る効果があります。
日焼け止めをつける
日焼け対策として最も普及しているのが日焼け止めなのかもしれません。
リキッドタイプ以外にも、スプレータイプなどが登場して便利ではありますが、しっかり濡れるという点ではリキッドタイプが優れています。汗や油を弾くものも出ていますが、やはり、落ちるものは落ちるので、こまめに塗り直しをするとよいでしょう。
サンダルなどで釣りをする場合は足の指や甲もやけるのでしっかり日焼け止めを塗っておくとよいでしょう。
釣行時間を工夫する
日焼け止め対策は装備だけでなく、釣行時間によっても対策することができます。
日中の釣りをさける
夜釣り、朝まずめ、夕まずめなど、紫外線量が少ない時間帯に集中的に釣りをすることで日焼けをさけることができます。
日中釣れる釣り物でも、朝まずめや夕まずめであれば釣ることができるため、短期集中で釣るのもよいでしょう。
例えば夕まずめだけの釣りであれば、疲労も少ないため、帰宅してからの晩酌なども楽しいかもしれません。
夜釣りもこれからの季節楽しくなってくることでしょう。夜だからこそ釣れる魚を狙ってみるのもよいかもしれませんね。
船釣りであれば午前便・午後便・半夜便など長時間の釣行をさける
釣り船を利用した船釣りであれば午前便・午後便のように、短時間の釣行に集中してみるというのも1つの手です。
また、船宿によっては、メバル・カサゴ・アナゴなどと、アジやシロギス等の釣り物を組みあわせて、午後or夕方から夜の釣りを行っているところもあります。
船宿での半夜釣りの釣果は翌日昼にでも食べるとちょうどよいでしょう。
日焼けの後のケア
日焼けをした後の肌は軽いやけどと同様の状態です。
炎症に対しては、以下の対応をしましょう。
- 患部を冷やす(つめたいシャワー・保冷ジェル等)
- 保湿する
- 治癒途中で皮を無理にはがさない
- 治癒途中で痒くなっても掻かない
強い紫外線を浴びると、口唇ヘルペスが再発しやすい?
一般的にも唇部分に強い紫外線を浴び続けると、口唇ヘルぺスが再発しやすくなると言われています。
また、筆者の個人的な経験でも、夏場など紫外線を長時間あびた時の夕方や夜は口唇ヘルぺスが再発しやすいと感じています。
一度でも口唇ヘルペスになったことがある方は、紫外線を浴びたあと、夕方ぐらいになってなんとなくムズムズとした感覚になるのでわかると思います。
怪しい兆しがあったタイミングで、再発治療薬を塗ると、再発を防止することは難しいですが、患部が大きくなるのを防げます
紫外線を防ぐために、夏場でもUVカット能力があるリップクリームを塗っておくとよいでしょう。
最後に
今回は、釣りという趣味につきものの紫外線対策についてお話してきました。
黒く日に焼けた状態は、健康的なようにも見えますが、人によってはマイナスイメージをもたれる対象でもあります。
仕事にもよりますが、気になる人は紫外線対策をして釣りを楽しみたいですね。