【保存版】磯の珍味カメノテ!とり方と美味しい食べ方を解説

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カメノテ
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ユニークな見た目でしばしば話題になる磯の珍味カメノテ(亀の手)。

近頃はメディアで取り上げられることも増え、認知度が高くなってきている食材です。

磯で気軽に採取でき、食味も抜群。

今回は、そんなカメノテの取り方と美味しい食べ方を紹介します。

カメノテの採取には共同漁業権の存在や資源保護など注意点もあります。

釣りや磯遊びのついでにとって食べる場合は注意してください。

目次

カメノテについて

大型のカメノテが密集している様子

カメノテはミョウガガイ科なのですが、貝ではなく甲殻類の仲間です。

よく似ている種類にフジツボがいます。

孵化したカメノテは、潮にのって磯・テトラ・岸壁などに付着して大きくなっていきます。

一度岩などに固着したものは移動しません。

名前は見た目が「亀の手」に似ていることに由来しているのですが、良く名付けたものだなーと誰しもが思うでしょう。

「グロテスク」「気持ち悪い」というイメージを持つ人もいるかもしれません。

これはカメノテの柄部分が爬虫類の肌のような質感で、かつ密集して磯などに固着しているからだと思います。

亀の手のようなユニークな姿

カメノテの大部分を占める、石灰質の爪部(殻)・柄(皮)・蔓脚(まんきゃく=殻内部から出る触手)は食べられません。

食用としては柄の内部にある筋肉を食べるほか、出汁が活用されます。

カメノテ

カメノテの可食部。固着している場所から柄をきれいにとると可食部分が増える

スペイン・ガリシア州では、カメノテの近縁種を「ペルセベス(Percebes)」と呼んで白ワインのおつまみに食べています。

現地では「精力がつく食材」という認識もあるようです。

生態・生息場所

カメノテの穴場。人が入りにくい場所ほどカメノテは大型化する。1ブロックとれば十分

カメノテは潮通しのよい磯場・岸壁・テトラ帯に生息しています。

常に海中にいるかというとそうでもなく、潮間帯上部の隙間に固着して生息しています。

上部潮間帯は満潮時には水没してしまうわけですが、干潮時に干上がるので、採取をするならば干潮時を中心に行うのが効率的です。

チャンスは大潮の干潮時と考えておきましょう。

潮がかなり引くため、より沖目の岩場が露出し、大型のカメノテを捕獲しやすくなります。

カメノテ

カメノテの蔓脚(まんきゃく)部分

満潮にむけて潮位があがって全体が海面に没すると、蔓脚(まんきゃく=殻内部から出る触手)をつかってプランクトンを食べています。

▼蔓脚をつかってカメノテがプランクトンを食べる様子

食味の特徴と旬

カメノテはよく「貝と甲殻類を足して2で割ったような味」といわれます。

確かにその通りで、出汁は「アサリ」と「ワタリガニ」を合わせたような香りと旨味を持ちます。

夏場が産卵期にあたり、それまでに栄養を蓄えるので春から夏までが旬です。

流通と市場価値

大粒のカメノテは市場流通しており、大きい粒は1キロ5,000円以上の高値で取引されることも。

ただし、一般的なスーパーや魚屋では目にすることはほぼないといえます。

カメノテの美味しい食べ方・下処理方法

カメノテの下処理方法

カメノテは採取場所によっては、藻類や砂泥などの堆積物に由来する汚れが目立つこともあります。

さっと洗って食べることができますが、気になる人は下処理をおすすめします。

海が荒れたあとの採取も砂を噛んでいやすいので下処理をするとよいでしょう。

  • 塊でとった場合、ほぐして海水濃度の塩水に30分ほどおいておく→密集部分に生息しているゴカイ類が抜ける
  • 海水濃度の塩水でこすりつけるように洗いざるで水を切る→表面の有機物や砂などがとれる

「真水で洗う」

「真水につけすぎる」

この2つはカメノテの旨味がぬけてしまうので注意しましょう。

カメノテの食べ方

カメノテは生でも食べられますが、茹でたり加熱するのがより安全。

以下は塩ゆでしたカメノテを食べるステップです。

カメノテ

カメノテの爪(外殻)部分を持ちます。

カメノテ

そのまま柄(ざらざらした部位)を指で引きちぎり剥きます。

カメノテ

爪(外殻)部分のなかには蔓脚(まんきゃく)がありますが、すすんで食べるような部位ではありません。

食感的にも廃棄したほうがよいでしょう。

カメノテ

爪部分から柄のなかみ(筋肉)を取り出す。

カメノテ

柄の中身はすべて食べられます。

小型のカメノテからは小指の爪程度の身しかとれません。

小さいものはあえて取らず観察にとどめるとよいでしょう。

カメノテ料理・レシピ

カメノテは磯の香りと貝と蟹を掛け合わせた旨味を持つ生き物です。

適した料理は以下の通り。

塩ゆで

ショウジンガニとカメノテ

海水濃度の塩水で数分塩ゆでし、そのまま柄部分を剥いて食べるのがシンプルな食べ方。

ゆで汁は捨てず、味噌汁や、潮汁、インスタントラーメンの汁に活用するのも一つです。

「サッポロ一番塩ラーメン」と「日清シーフードヌードル」との相性は格別。

カメノテのスープ

ちょっとしたアウトドアクッキングにも重宝する食材

本当のシーフードヌードル

ゆで汁ごと日清シーフードヌードルに流し込むと超絶美味

酒蒸し・白ワイン蒸し

下処理したカメノテをフライパンにならべて、日本酒や白ワインで酒蒸しにするのも美味しい食べ方。

つぶしたにんにくやディルなどのハーブ類をいれると味が強くなるので、白ワインなどにもよくあいます。

カメノテ汁はガーリックトーストに吸わせながら食べると超絶美味です。

味噌汁

カメノテの味噌汁も美味しい食べ方です。

野菜などの具材をいれるとカメノテと絡んで食べづらくなります。

カメノテ単体で味噌汁にするのがおすすめ。

みりんとカツオ・昆布出汁を少量つかうことでさらに旨味が深くなります。

おなじく磯でとれるアオサもカメノテ汁によくあいます。

アクアパッツァやブイヤベース

カワハギのアラとイシガニとモクズガニのブイヤベース

同じく磯でとれるショウジンガニとダシを合わせると至高の味わい

カメノテをアサリの代わりにアクアパッツァに加えると出汁がよく出るのでおすすめです。

パエリア

マゴチのパエリア

パエリア(イメージ)

パエリアを作る際に、アサリの代わりにカメノテをいれるのも一つ。

濃いダシがごはんに浸透して実に美味。

カメノテの上手な取り方

三浦半島の磯

磯場は代表的なカメノテポイント

必要な道具

  • 軍手
  • マイナスドライバー、いそがね等(遊漁者が使用できる道具は都道府県別に異なります)
  • クーラーボックス、クーラーバッグなど小型
  • 冷凍用ジップロック
  • 保冷剤等
  • ライフジャケット

カメノテを採取する際は干潮時を狙いましょう。

シーズンによっては干潮時が夜間になることもあります。夜間採取は慣れていないと大変危険です。

昼間の採取がおすすめです。

干潮前1時間ぐらいから場所を見定めながらスタートし、潮どまりから潮が動きはじめるぐらいまでやれば十分とれるはずです。

生息域である潮通しのよい小磯やテトラ帯などをチェックしていきましょう。

カメノテ

柄はもっと長い道具が便利

カメノテは隙間にいるのですが、採取しやすい所と取りづらい場所があります。

獲り方はトウモロコシと一緒で、端っこの個体をまず剥がし、そこにからマイナスドライバーなどの先端をほりいれて、岩場から「てこの原理」で掘り起こすようにするとスムーズです。

岩場の場合、牡蠣殻、滑落、カメノテの外殻などで怪我をしがちなので、軍手をつかうとよいでしょう。

このように柄部分が多くとれるほど可食部位が多くなります。

カメノテ

こちらは可食部位が少なくなってしまったパターン。

角度的に取りづらい場所ほどこうなります。

また、磯から掘り起こす際に、浅く道具を動かすのもNG。

このようになってしまった場合も、出汁などでは有用です。

無駄にしないようにしたいですね。

覚えておこう!カメノテ獲りの注意点

ここからはカメノテ獲りで注意したいポイントを紹介します。

採取をするのであれば、必ず覚えておきましょう。

カメノテと密漁について。採取場所の第一共同漁業権をチェック

出典:兵庫県立農林水産技術総合センター 水産技術センター

カメノテは海面の「第一種共同漁業権対象」となっている場合があります。

あまり多くはないのですが、カメノテの産地として知られる関西地方については特に注意が必要です。

第一種共同漁業権は、タコ・貝・海藻類など移動性が低く、経済的に価値のある生き物を対象として保護している仕組みです。

漁業権の保有者以外(遊漁者)が対象海産物を獲ると処罰されるので注意しましょう。

磯遊び遊びをする際は共同漁業権の内容チェック。これが大切です。

夜間採集での注意

また、エリアによっては伊勢海老・ウニ・サザエ・ナマコの密漁と誤認されがちです。

漁業が盛んなエリアでの夜間採取などは誤解をうまないように留意しましょう。

落水の注意

磯場やテトラ帯についてはカメノテが際どい場所についていることもしばしば。

無理して採取しようとすると、落水の危険があります。

干潮時に水深が浅めの場所で採取をするのがおすすめです。また、適宜ライフジャケットを着用するとよいでしょう。

子供連れの場合、目を離すのは本当に危険です。

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「獲りすぎない」のが大人のマナー

カメノテは固着して移動しない生き物です。

生息場所と採り方さえ知っていれば誰でも簡単につかまえることができます。

採取していると、興奮して食べきれないほど持ちかえってしまう人もいます。

ひと家族であれば多くても両手ですくえる量あれば十分です。

また、同じ場所からまとめてとるよりは、複数の場所からそれぞれ少しずつ採取するとよいでしょう。

生息場所によっては臭みが強い

カメノテは潮通しがよい場所に生息するイメージですが、湾奥部の岸壁割れ目などでも多く見られます。

海域の水質が悪い場合は、どうしても臭みが強くなるということも覚えておきましょう。

たとえば湾奥の工業地帯や再生水が流れ込む海域の個体は塩ゆでした場合、油臭さ・ドブ臭があることも。

食べるための採取であれば、できれば外洋に面した場所から採取するのがよいでしょう。

食中毒・アレルギーについて

カメノテはプランクトン食です。

貝毒の原因になる有毒プランクトンを捕食し、毒化している個体がまったくいないとはいいきれません。

これまでの事故は目立ってありませんが、念のため覚えておきましょう。

また、甲殻類アレルギーを持つ人は、食用を避けましょう。

ゆで汁に触れるだけでかぶれる可能性もあります。

寄生虫はいるの?

カメノテはその姿形から寄生虫の有無を心配する人もいるかもしれません。

アニサキスなど人体に被害をもたらす寄生虫の心配は不要です。

ただし、加熱調理が安心です。

ほかに、脚部で岩に固着しているわけですが、堆積した砂泥や砂などにゴカイ類がまざっていることはよくあります。

下処理時に取り除きましょう。

温度管理

カメノテの採取にあたっては、春から夏場が多くなると思いますが、夏場は採取後の温度管理も重要です。

甲殻類は特に鮮度が落ちやすい生き物。

日中、採取したものを水汲みバケツなどにいれて保管していると強い臭みが出て、あっという間に腐敗してドブのようなニオイになります。

気温が高い時期は、とったものをすぐに保冷していくとよいでしょう。

持ちかえったあとはすぐに冷蔵し、翌日までに食べない場合は、そのまま冷凍してしまいましょう。

まとめ

カメノテ汁

カメノテ汁

今回は身近な磯の珍味「カメノテ」の取り方・食べ方・採取の注意点などを解説しました。

磯遊びはだれでもチャレンジできて面白いのですが、長く楽しむためには資源の「採りすぎ」に注意が必要です。

カメノテであれば数百グラムあれば十分。

生息場所さえわかれば、30分もあれば採取できるはずです。

ほどほどに楽しみましょう。

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