船釣り初心者が最初に船竿を1本買うとしたら、だいたいライトゲームロッドになるはずです。
なにしろ、釣り具メーカーもそのために汎用竿として企画しているわけですしね。
今回は、ライトゲームロッド比較についてお話します。
メモのご用意はよろしいか?
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【他で読めないライトゲームロッド(船竿)比較】
唯一神Googleで「船竿 選び方」などで検索すると、全く参考にならない記事がヒットしますね。ふざけんなこのやろいいますわ、うちの社員だったらなぐってますわ、よくわかります。
どういうことか。…
— ひらっさん (@tsuyoshi_hirata) August 13, 2023
船竿の選び方をGoogleは教えてくれない
唯一神Googleで「船竿 選び方」などと検索したことがありますか?
まず、検索して上位記事をすこし読んでみてください。
そう、全く参考にならない記事がヒットしますね。
「ふざけんなこのやろいいますわ、うちの社員だったらなぐってますわ」
その気持ちよくわかります。
どういうことか。
たとえば、船竿といってもジャンルが色々あるのに、ジャンル横断で「おすすめ○選!」としてでてくるんです。
「なんなん。開き直ってるじゃないですか、謙虚になれよ!」
そうなんです。
コマセマダイの竿と、ライトゲームロッド、カワハギ竿を同じ土俵で比較できるかというと、まーできませんよね。
そう、Googleはこの分野ではまったくのポンコツ野郎なんです。
え?書いている人が悪い?
罪を憎んで人を憎まずですよ。
ダイワとシマノ、ライトゲームロッドではなんとなく選ばれがち
ここで話を変えます。
沿岸部~水深100mぐらいのオモリ80号ぐらいまでの釣りをざっくりやるのであれば、「ライトゲームロッド1本で十分なんじゃね」というのがだいたいの玄人の考え方と思います。
まずは汎用竿たるライトゲームロッドであたりをつける。
で、さらに深みにはまっていくならば、専用竿に入っていく。
しごく真っ当な考え方で、損をしないし、選択肢も広がります。
これはメーカーによる釣り人攻略の道でもあります。
最初にマニアックに専用竿に入ると、他にもっと好きになるかもしれない釣りに出会いづらくなるわけです。
そろそろ本題に入ろうか。
そう、ライトゲームロッドの話です。
はじめてのライトゲームロッドを買うときに、迷うのが、ダイワかシマノかです。
これはあまり詳しくない人に聞くと、「どっちも同じ」「好みじゃね、俺はダイワだな、シマノだな」で、終わります。
もしくは、謎ロジックで「(自分が)ダイワorシマノをつかっていて、いろいろ釣れるから、○○のほうがいい」というオススメをされるかもしれません。
でも、どうなんですか。
友人がカレーヌードルが一番好きだからといって、カレーヌードルを選ぶ必要はないのです。本当のあなたはシーフードヌードルが好みなのかもしれませんし。
あなたがもし選択にあたって、ロジカルにすすめたい人間であれば、そういう回答はちょっと納得感が薄いですよね。
では、どこで比較して選ぶのか。
ご安心ください。ここから説明していきます。
デザインや価格以外で選ぶ要素は、以下です。
- 穂先(先径)
- カーボン含有率
その他、X状カーボンテープの巻いてある部位、長さとかあるのですが、飛ばします。
ガイドの種類などは、そんなに重要ではありません。
ライトゲームロッドを選ぶときの要素①(穂先=先径)
ライトゲームXの穂先は初心者に配慮されているやさしさ設計
まず、穂先(先径)から説明しましょう。
ざっくりいうと、ダイワは初心者に大変配慮してくれているため、入門機種(と勝手に呼びます)のライトゲームXは、穂先がめちゃ太です。
だから、ちょっとやそっとでは穂先が折れない。これほんと。
竿が折れるときに、2ピースの接続部とかでたまにやっちゃう人もみますが、あーいうのは例外ですよ。
根がかりで、めっちゃあおるとかでなければ、10kgぐらいのアカエイがヒットしちゃってもライトゲームロッドというのはまー折れません。
じゃあどこが折れるのか?
そう、穂先なんですね。そうなんです。
ダイワのライトゲームXは73調子で穂先の先径が1.6㎜あります。
え、まじで滅茶太い。
じゃあ競合シマノのライトゲームBBはどうなのかというと、73調子で1.0㎜なのです。
これは比較するとよくわかるんですが、かなり細い。
この2種を釣りはじめての人に何度も貸してきたのでわかるんですが、まーダイワのライトゲームXは折れないけど、シマノのライトゲームBBはふつーに折れます。
嘘だと思ったらこちらのページからわたしが持っている竿の現状をチェックしてみてください。
ね、折れてるでしょ。
どう折れるのかというと、だいたいがサルカン巻き込みとPEラインのガイドがらみです。
シマノのソリッドティップは、ガイドがらみに対して、ガイドがスレッドからけっこうあっさり抜けるようなつくりになっています。
接着をあえて弱くしてあるのでしょう。
バイクに乗ったことがある人は、純正のブレーキとかクラッチレバーに折れる部分(溝)があえてつけてあるのをしっているかとおもいます。
あれと一緒です。
穂先が細くてすぐ折れるから、PE絡み時にガイドが抜けて力を逃がすというわけです。
これをシマノのガイドはすぐとれるからダメと思っている人がいるんですが、あれはあえてそうなっているんです。
たぶん、メイビー、きっと。
が、それでも、巻きこみ方によってはシマノのライトゲームBBは折れます。
これは仕方ない。なぜなら、先径1.0mmですからね。
じゃあ、初心者は黙ってダイワを買えばいいのかというと、そうでもないんです。
性格が几帳面繊細な人で、細かいアタリも取っていきたい場合は、ダイワのライトゲームXよりライトゲームBBのほうが目感度がよいです。
穂先がよくまがるので、微妙なアタリもわかるわけです。
ということで、穂先が速攻で折れるのがいやな人、ものをラフに扱いがちだなーという自覚がある人はダイワのライトゲームX。
物を丁寧に扱いつつ、性格が慎重な人はライトゲームBBでもよいと思います。
その方がアタリがとりやすいし。
ライトゲームロッドを選ぶときの要素②カーボン含有率
だいたいシマノは中位竿でもカーボン使用率がダイワより高め
次、カーボン含有率についてです。
ダイワは入門機種において、シマノよりカーボン含有量を減らす攻め手をとっています。
ここもダイワの思いやりからだと思います。
初心者は丈夫な竿のほうがいいということです。
一方、シンプルに手感度の点では、カーボン含有量が高いシマノのほうがよいです。
グラス系よりカーボンのほうが振動に敏感になれるからです。
説明が短くなってきましたね。書いていて疲れてきたわけです。
あと付け加えるならば、ダイワのライトゲームXはのっぺり感があるが、シマノのライトゲームBBはしゃっきり感があります。
これもカーボン含有率の差です。
ダイワとシマノ、どっちのライトゲームロッドがいいの?
そこは、ライトゲームFTっしょ
じゃあ、ダイワとシマノどっちを選ぶのがよいのか。
そうですね。
ここは間をとって、アルファタックルのライトゲームFTなんじゃないでしょうか。
ライトゲームFTは
先径は1.1mm or 1.0mmで、穂先もオレンジ&白で目感度十分。
80%前後のカーボン含有率、しかも実売1万円ちょっとで、ライトゲームXやライトゲームBBより3,000円ぐらいやすい。
しゃっきりとした使い心地です。
そうです。
TOPガイドがSiC(※)じゃないとかは、ビギナーにとってそんなに重要じゃあないんだよ。
(※サルカンを思いっきり巻き込むときハードガイドより丈夫)
それより、安価でちゃんとつかえるのが大切なんです。
まとめ
ということではじめてのライトゲームロッド選びについてまとめです。
最初の1本で「とにかく丈夫」ななのがほしければ、ダイワのライトゲームX。
「手感度・目感度やで」という場合はシマノのライトゲームBB。
予算も踏まえて、合理的な選択肢がアルファタックルのライトゲームFTです。
今日は以上です。これから1本目の船竿を選ぶ人はぜひ参考にしてみてください。
ではでは。
平田 剛士(@tsuyoshi_hirata)