茨城県「鹿嶋港魚釣園」でさまよう

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栃木または埼玉から茨城へ
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皆様どうも。ミズチです。

さて先日のこと、ふとした事情により、埼玉は川口で一人になるという状況になりました。

大体においては、前回の釣行記で書かせていただいた通り、週末は母と妻のいる栃木に帰るか、逆に新居の打ち合わせのため妻がこちらへ来るか(当然釣りは不可)なのですがね。

午前中にマンションの下水点検立会いがあり、午後からやることがなくなったのです。

妻は栃木。

次の日会社があるのに日帰りで栃木、というのもあまりに無駄なので、さてどうしようかと・・・

そうだ。

少しわかりにくい話で恐縮なのですが、栃木から海へ釣りに出る場合、真横に行く最短ルートだと、前回の磯崎や那珂湊・大洗港周辺でやるのが一般的です

茨城はほかにも北に行けば日立港を含め様々な釣り場が、そして南に行けば鹿嶋周辺の素晴らしい釣り場があるようです。

ですが、栃木からまっすぐ行って磯崎や那珂湊にぶちあたってから、さらに北か南に下道を1時間以上かけて行くのもあまりにも時間がもったいない、というので断念しておりました。

ですが、今私がいる川口からならば、鹿嶋は真横です。ほぼ一直線。
よし。鹿島へ行こう!だってなんか一直線だもの!

※完全図解:バカが漠然と地図を見るとこんなイメージです。この時点で大きなミステイクが始まっていたのです。

目次

いざ鹿嶋へ釣りに。だが・・・

実は、妻がいない単独釣行は初めてです。

あまり釣行時間がかかると、妻の心が折れ気味になるため、常に最短時間で行けるルートを通りますが、今回は一人。

・・・高速代ももったいないし、下道でのんびり行ってみようか。

途中で寄ってみたいところもあるしなー(後述)

ということで、12時手前に家を出て車に乗り込み、早速目的地をナビに入れます。

・・・到着が16:00だ・・・と・・・・・。

ま、まぁアテの無い一人旅のようなものです。

釣りなんて2時間くらいでさっと切り上げていいんです。

目的は完徹で夜釣りをすることじゃないんだし。

それにカーナビってのは道を快適に走っている間にどんどん到着時間が早まるものです。

渋滞するならともかく、コチトラどんどん混んでない方に走っていくわけだし。

と、しばらくグネグネ走り、広い国道4号に入ったところで、到着予想時間を再確認。

ぐ・・・16:30・・・・だ・・・と・・・・・。

途中で何度か、Uターンしやすそうな交差点に差し掛かるたび、無意識にUターンしてしまいながらも、何とか心を折りきることなく、少しずつ目的地に向かっていくと、

・・・・・・・17:00だ・・・・・・と・・・・

この時点で、完全に心が折れ、目の前にあった三芳インターから高速にダイブします。

いや早い早い。

牛久の大仏様を横目に見ながら、14:30には目的地に到着しました。

でかいっすね。

弁当がうまいぞ!あらいやオートコーナーという存在感

到着したのは、釣り場である鹿嶋の手前、潮来近辺にある、お弁当の自動販売機があるお店(?)です(何度かTVでもたまに取り上げられたと記憶しています)

圧倒的な存在感の自販機。衛生的に大丈夫なのか!

お弁当は4種類ですかね。

1種類売り切れているようです。
ヒレカツ・焼き肉・鳥から揚げの3種類から、ヒレカツと焼き肉をチョイス。

1コ300円ですね。う~ん、シンプル。

味は、やや濃いめの味付けが多めの御飯とマッチして、驚くほど美味!

瞬く間に2つとも片付け、しみじみ辺りを見渡します。不思議な空間だ・・・。

鹿嶋から車で1時間くらいなので、皆様も釣行の際にはぜひ。

さて、鹿嶋は初めてなので、大きそうな釣具屋さんで情報収集とエサ購入です。

どうも聞いてみると、釣りができるのは鹿嶋港魚釣園のみとのこと。

んー?釣りサイトを見ると他にもいろいろできると書いてあったんだが・・・。
どういうことだろう。思いつきで来たから情報収集が足りなかったな・・・。

ただ、そこを膝詰めて聞くのもためらわれる雰囲気だったことと、もともと釣りはサクッとくらいで帰るつもりだったのと、何より200円!というお手頃さから、鹿嶋港魚釣園とやらで釣りをしてみようかと思いました。

▶鹿島港魚釣園へ到着

鹿島港魚釣園へ到着、さて釣るぞ

車で5分も走ると到着。

綺麗な港内に小さな小屋が立っていて、そこが受け付けのようです。

駐車場も広大とまでは言えませんが、さほど不自由はしなさそうな台数停められそうです。

さて、と、車のハッチバックを開けたところでふと気づきました。

あ、一人じゃこの荷物持てねぇ・・・。

ココなんですよ。

全てココなんですよ。

他の方々の釣行記事を拝見していると、皆さんの釣りへの造詣・知見の深さに比べて、私が如何に
「どちらかというと、やや、いやちょっとばかし、ていうか9割くらい猿寄り」
な幼稚極まりない釣りをしているという事実に愕然とせざるを得ません。

まず生まれてこの方、勉強が苦手なため、釣りの本はいっぱい買うが絵や写真しか眺めないという致命傷っぷりです。この時点でまだ2本足で立ててない感じです。よちよち。

これを含め、最近一つ気付いたことがあります。

私の釣りにおける様々な欠点の原点(なんか韻を踏んでるぞ)となる、要素としてあるのは・・・

いつも、釣りものが絞り込めていない。

というのが一番大きいんじゃないだろうかと思います。

よく、釣りをしていると、シーバス狙いの方やヘチ釣りされる方をお見かけします。

竿1本。腰にはツールポシェットとぶっ差したタモ。以上。

う~ん。軽装。実にかっこいいですなー。考え込まれた装備なんだろうなー。

一方で私の装備は、

  1. ありとあらゆる釣りの仕掛け+折りたたみ椅子を内蔵した90ℓの3wayリュック
  2.  クーラーボックス(割りと大き目。一杯になったことなんかない)
  3.  巨大な竿ケースに竿が11本+タモ(一度も使ったことない)+竿スタンド2本
  4.  バケツ3種(サビキバケツ・水汲みバケツ・ごみ用バケツ)
  5.  行きの釣具屋で衝動買いした仕掛けやら天秤とエサ

特に問題なのが1なのですが、この間重さを量ったら32キロありました。。。

これを背負って歩くわけです。イメージはもう重い年貢に喘ぐ農民です。

天秤関連だけでも7キロ以上あります。拷問でしょうか。

仕掛けも、サーフ、ちょい投げ、遠投カゴ、ウキふかせ(やったことない)、ルアー(50個以上)、サビキ、トリックサビキ、エギング(やったことない)、はては渓流釣りまで、ありとあらゆる仕掛けが揃っています。

なぜかリュックのサイドポケットにコマセチューブが6本入ってました。堤防という戦場で背中から撃たれてもコマセがクッションになって多分死にません。死にたくなるほど臭くなりそうですが。

妻もよく「釣りに持っていく物を少し減らせば?」というのですが、どうにも怖くてできません。

だって、投げ狙いのみで装備を絞って行った堤防に、とんでもない量のアジ・イワシ・サバ混合の群れがたまたま廻ってきたらどうします?

「おーいいね、周りのファミリーはサビキ爆釣だね。ま、今日は俺、投げだし」

と、クールに微笑んで投げ竿にジェット天秤を装着してキャスト・・・・・・

いや無理無理。そんなの出来るわけないじゃん。
そんなの人格変わっちゃうに決まってるじゃん。

私のことだから恐らく車に飛び乗って釣具屋に取って返します。

そして仕掛けもコマセも買って戻ってきたら爆釣タイム終了。鉄板パターンです。

近くに釣具屋がなければ、下手すりゃ日本初の釣り場でのコマセ強盗事件が発生しかねません。

サーフですら油断はできません。ちょっとでも段差があれば、回遊魚がまわってくる可能性があると聞きました。騙されるわけにはいきません。

この疑心暗鬼は、餌の購入でも発生します。

「イソメ・・・足りなくなったらどうしよう」

「ジャリメもあった方がいいんじゃないか。ユムシ?なんだこれは・・・」

「コマセ、10キロくらいはあった方がいいんじゃないか」

「冷凍サバって何が釣れるんだろう・・・もしかして私の知らない秘密が?」

「本当は『超イソメ』とか『裏イソメ』とかあってみんなそれを使ってるから釣れているんじゃないか?」

「そもそも釣りって何だろう?」

「あの店員さんずっとこっちをみてるけど、本当は私の生き別れの兄なんじゃないか?」

・・・

あ、カウンセリングはまだ大丈夫です。

そんなわけで、フルメタル・ジャケットとかの頭のおかしい軍曹に指揮された行軍訓練のような荷物を妻と2人でえっちらおっちらようやく運んでいるのです。

ですが、今日の釣りは一人。

しかも釣りはサクッと2時間程度。さすがにこんな大量の物資は必要ないはずです。

竿も11本使うわけがありません。一応、一応、一応の予備も含めて6本もあれば十分しょう。

可能な限り荷物を減らし、えっちあらおっちら受付に。若干受付のおじさんに妙な顔をされながら200円支払い、中に入ります。

おー、さすが管理釣場ってきれいだなぁ。
沖に向かって1本伸びた堤防。柵で囲われ安全面もばっちり。子供の釣りも大丈夫でしょう。

水場もしっかり。

ゴミ捨て場も完備!これで200円は安い!

風が強いからか、お客さんの数もほどほどです。

ゆっくり眺めながら通り過ぎると、サビキ釣りの人がやや多い模様。

ほほう、イワシがよく釣れているようですね。ファミリー層の歓声がちょくちょく聞こえてきます。

堤防中腹くらいにちょっと張り出した空間があり、誰もいなかったのでそこに陣取ります。

カレイ仕掛けをつけて2本投入。ベンチに座ってお茶を一口。

反対側を見るとイワシを釣って喜んでいるファミリーが目に入ります。うむうむ。イワシって小さいけど反応良くておいしいから、釣れると嬉しいよなぁ。

よし、カレイが釣れたらこのファミリーに差し上げよう。今決めたぞ。
と、

考えたところで、すぐわきにあるスピーカーからおじさんの声が。

・・・

「当園の閉園時間は、午後17時となっております。ただいま、16:30分です。お早めにお帰りの準備をお願いいたします」

わーお。

閉園時間というものがあるとは!

そりゃそうか!管理だもの!管理釣場だもんなー!

あははははははははははははは。

釣り座を決めてから投げるまでの時間:7~8分
釣りをした(仕掛けを海に入れていた)時間:10分程度
撤収に要した時間:6~7分
無駄にしたイソメの数:2パック-8匹=無数
今回の釣行の感想:世界、この野郎。

次は、まともな時間に行ってみようかと思います。

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