海中の水温は陸上と比較すると、1から2か月のタイムラグがあるといいますね。
とはいえ、寒くなると、岸近くの釣りものが減ってきます。
1月っていうと、岸からこれはと狙える魚が少ないので、釣り人はオフシーズンに入るか、釣り船にでかけるわけです。
釣り船もいい。釣れるしね。
でも、おかっぱりで自分でポイントをみつけて、なにか釣りたい。苦労をしたからこその釣果のうれしさといったら○○。そう思うMっ気たっぷりの人もいますよね。
今回は、横浜の福浦岸壁・根岸湾・電源開発前護岸(海釣り施設の脇)でマコガレイを狙ってみました。
え?釣ったとはいってないですからね。狙ったという表現です。するとこの先の展開は・・・
本日、難攻不落のカレイを釣りにいきますが、釣れますかね?
— 平田 剛士 (@tsuyoshi_hirata) 2019年1月8日
みなまでいうな。最後まで読む読むよろし。
マコガレイは10~12月ぐらいまでが産卵前で、1~2月は産卵待っただ中で、3月~が戻りガレイといって、産後の荒食いがはじまるといわれています。
ということで、1月は産卵まっただ中なんですよね。だから釣れないという。でも、水温が例年より下がってないっていいますし、確変とかあるかも。ワンチャンよろし、ってな具合で出かけてきました。
フグ地獄の福浦岸壁
朝焼けの平潟湾。冬はよどんだ湾の水も澄んでいます。イシガニっぽいのが目視できた。
不穏な見出しですが、この日はとってもきれいな朝焼けでした。
この日は水産ベンチャー社長の泉水さんと釣りです。
移動して、福浦岸壁前のセブンイレブンへ。
こちらの釣り具釣り餌の充実度っていったらやばいものがあります。
たしかに利用者って、近隣で仕事をしている人と釣り人しかほとんどいないんですよね。アオイソメとか、オレンジ色のとか売ってました。すげーな。
発泡スチロールのクーラーや氷も十分なので、お手軽に釣りにいけますね。
ここで、アミ姫やパッケージ入りのコマセをかって、岸壁にすてて帰る人がいるのはすごい残念なんですけどね。
北風がめちゃくちゃ強くて、釣り人はゼロ。
虎穴に入らずんば虎子を得ず。
これ、班超氏もいってましたんでね。
ま、ひるまずひるまず。
さっそく、竿を出してみましょう。
どばばば。
これ、やばいかも。
・・・
殿、ご安心ください。
こちらが勢いあまって購入してきた虫エサです(泉水さんが)
アオイソメとイワイソメがどんだけあんのかよ。と。
でも、エサの弾幕がつきなそうなので、安心して釣りができます。
有難い。
カレイ釣りは兎角アオイソメを房掛けしますし、まだ残っているフグの餌食にもなりがちです。
勝利のためには、まずイソメを大量に用意しろ。話はそれからだ。
というわけです。
これがイワイソメ。
寒さで凍えちゃってるわけですが、アオイソメよりやや硬く、動きはそれほどながらも、独特の臭みがあります。なんていうか土と磯臭がまじったような臭気で褐色の体液をだします。
個人的に効果のほどは感じられていないんですが、カレイの特餌ともいわれています。
アオイソメよりやや割高。
サラリーマンでいったら、アオイソが年収500万ぐらいだとしたら、イワイソメは年収7、800万のそこそこのエース級です。
こちらはアオイソメ氏。
カレイを釣るときは太いアオイソメがいいんですよね。
一見、キモくみえるアオイソメもなれてくると指でちぎって、その手のままコンビにのおにぎりを食べたりできる猛者になっていくので釣り人ってこわいなと思います。
ちなみに虫エサ類は諸説ありますが、体液が手指につくと荒れるので、毎回ウェットティッシュでふいています。
こちらがカレイ狙いの餌セッティング。
チモト部分にカットしたイワイソメを1~2㎝につける。そんでもって、その下にアオイソメの頭部を房掛け。
これは、
- イワイソメは動きが弱いが滅茶臭い
- アオイソメは動きがいい
という要素を掛け合わせているわけで、カレイ狙いの釣り人には定番です。
これにさらにガルプのサンドワームをつけて、アピール度を高めたりする人もいたり。
カレイの釣りは楽なもんで、仕掛けを投入したあとは基本的に待つだけです。
この日は朝方満潮で、その前後をやって帰ろうという予定。
が、冬のカレイ釣りには貴殿がつきものでして、完全に放置して寝腐っていたりすると、フグに仕掛けを断ち切られたままだったり、ヒトデ界隈やウミケムシがくっついてそのまま1時間たっていた。今の1時間なんだったんだっけ現象が起きたりします。
なので、15分などスマフォでアラームを登録しておいて、デジタルに餌の場所を移動して異変を察知しなくてはいけないのです。
さびいたときに、
- あ、なんか重いけどひかない=ナマコorヒトデorゴミor蟹
- 軽いけどなんか引かない=メゴチorハゼor小型のフグなどなど
- 何も水の抵抗がないな=フグにハリスを切断されている
というような判断をします。
怪しい場合は、回収して餌を付け替えて投下する。
この釣りはこれだけを繰り返す釣りです。
あとは、投下する場所を、近距離(足元)・中距離・長距離などわけるというのもあったりするんですが、いずれにせよ餌と仕掛けの状態に最新の注意を払う必要があるわけです。
が、
これですからね。
もうね、アタリとか、突っつかれてるとかようわからんのですよ。
案の定太郎で、回収してみたら、
この通り、サクっと、ハリスが切断されているという事案。
やつがきた。ってやつです。
貴殿でしたか(ショウサイフグ氏)
他に、ちょっとでも放置時間が長くて仕掛けがそこに垂れていると、
貴、殿でしたか(モミジガイ氏)
くるりんぱ。
貴殿、本日も盛んに吸ってますねー。
ふー。
一旦、休憩タイムというか、策を練り直すということでセブンイレブンでカレーカップヌードルビッグに湯をいれてすすってみます。
いつ食べてもうまい。ある意味カップヌードルは釣りに必須なので、釣り具ってよんでもよいかもしれないなとわけのわからんことを思いつくのが冬の釣りです。
さて、腹とハートもいっぱいになったし、仕掛けを回収してみるか・・・
む。
なんだか重いぞ。
ナマコ?
タコ?
・・・
・・・
・・・
ヒ、ヒトデ三連星★
これは摩訶不思議、妖怪変化。
この仕掛け針が2個しかないのに、なんで3連星状態になったんだろこの人たち。
と、おもったら、チモトに設置したイワイソメがハリス側にずれて、それを3体目のヒトデが吸って釣れたみたいなんですね。
よくわかんねーミラクルすんなし!
このあたりで、泉水さんと、風が強すぎるので根岸湾に異動してみようかという大人の協議が成立して、移動することに。
最後の竿をあげてみると・・・
あれ、
なんか来てる。
あ、
カレイかも。
泉水さんカレイかも、そんなに大きくないけど。
む?
・・・
き、貴殿でしたか(アカメフグ氏)
太い。
おぬしは釣り船に乗ったときに釣れてくれよな。
釣り船より、ここいらでちょい投げすると入れ食い状態だけどさ。頼むぜ。次はカットウ針にかかれよ。ね?
さ、リリースリリース。
アカメ氏「わが魂は不滅じゃ」
貴殿、源平討魔伝やりすぎなんじゃないの。そのネタわかるひと少ないよ。じゃーね。
という具合に、だーれもいない福浦岸壁を去ることにしました。
誰もいないっていうのはみんないい判断ができているわけです。お見事。
沈黙の根岸湾・・・
またもや不吉な見出しですが、やはり沈黙なのだろうか。はいそうだ。
ということで沈黙の根岸湾です。
横須賀に近い福浦よりは風が弱まっているだろう根岸湾内。
たしかに風は弱くなっていました(あとからまた強くなったけどね)
手前に根(岸壁の施設の残骸)があって、その先に投げるとツブ根だったり砂泥だったりする状況。
ガムテープをガードレールや岸壁にはるとロッドが痛みずらいのでオススメです。
ここでは泉水さんが仕掛けを巻き上げたら釣れたのが落ちハゼ。
投げ竿だとアタリも引きも一切ないようです。
さて、わたしも。
こんなとき、カレイが釣れちゃったり、イシモチだったりがつれればよいし、まー落ちハゼでもそれはそれで可ですよ。どんとこい。
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
わ。貴殿(ヒトデA)
わ。貴殿(メゴチの幼魚)
ふぅ。
ハリスがかじられて、ここもフグだなーとおもったら、
泉水さんがフグを釣ってました。アカメフグの子供かなー。
それと落ちハゼが数尾。
北風のときは電源開発護岸が人気。鈴よ鳴れよ!
徹夜で昼間で釣りをしていると起きる現象としてはいつの間にか寝ているというアレです。
釣り七不思議の一つですね。
で、気づいたら2時間以上たっていて、時刻は16時付近になってもう1日が終わるという体たらく。
これはしょうがないので夕まずめのワンチャンにかけてみようということに。
俺、ほんとは10時前には帰る予定だったんだけどねとか思いながらも、やはりマコガレイにあいたいという気持ちは大人の予定をも簡単に狂わせるわけです。
ここで根岸湾入り口のローソンでシーフードヌードルビッグと唐揚げしょうゆ味を調達。
1日2回のカップとか寿命縮まりますよ。
TOPガイドがなかったのでSiCの別のガイドで補修したロッド。
さて、本題に入ろうか。
さて、本題に入ろうか。
ふはははは。大丈夫だよ。勝負は満潮前後1時間ずつ。
諸君、安心したまえ。まだ、下げはじめがある!
・・・
根がかりを外す泉水さん。この場所は根がちらほらあって仕掛けを動かし過ぎるとデッドボール
みんなオラに力をくれ。
・・・
見えるぞ私にも敵が見える!
さあ鈴よ、鳴るよろし!
・・・・・・
・・・・・・・・・
ギィィ。
と、
終了しようとしたら、うしろから泉水さんが、
「平田さん、ちょっと笑えることがおきましたw」
とかいってくるので、極限状態になっていて、なにいってんだこいつと思って真顔で振り向いたら、
これですよ。
呪いによってiPhoneの写真が消えたので泉水さんが持ち帰ったタイミングでのマコガレイ
これ。
マコガレイです。
チッキショー!!!!
・・・
ということで、
次回こそは『本題』に入りたいと思います。
ではでは。
関連記事
防寒ノウハウ
関連アイテム
乗っ混んでいるカレイは意外と近場にいるもんですが、ポイントによっては手前が根で、かなり沖が砂泥地帯の駆け上がりという場合もあります。そんなときは30号ぐらいの錘で爆撃できる投げ竿が便利です。