野島公園は横浜市金沢区にある潮干狩りで有名なレジャースポットですが、釣りを楽しむこともできます。
隣接する平潟湾は複数の河川が流れ込みハゼで有名な釣り場です。
今回は野島公園と平潟湾の釣り場を詳しく解説します。
野島公園・平潟湾のロケーションと特徴
野島公園と平潟湾は湾奥に位置していて流入河川が多い
野島公園と平潟湾は横浜市の金沢区の南端に位置し、かなり奥まったエリアにあります。
宮川・侍従川・鷹取川などの流入があり、真水の影響を強く受けています。
全体的に柵がないエリアが多いのですが、足場はよい釣り場と言えます。
釣具店は金沢文庫の釣り具のポイントが最寄で、隣接するコンビニで餌と簡単な仕掛けが購入できます。
平潟湾内の水深は全体的に浅く、基本的に砂泥底。
岸から30ｍほどは岩盤の上に牡蠣殻エリアが続き、その先が落ち込んで砂泥地になっています。
岸壁際には投棄されたバイクや自転車なども多く沈んでいるため、極端に根がかりが多いエリアもあります。
桟橋や停泊してる船舶が多数あり、日中はその日陰にシーバス・黒鯛などが潜んでいます。
岸壁際の水深で1~2m前後とかなり浅いため、主に満潮前後で釣行するのがおすすめです。
満潮時は湾の入り口まで小型のアジ・サバ・イワシが回遊します。
野島公園・平潟湾の施設概要（アクセス・営業時間・駐車場・釣り餌）
アクセス
- 電車の場合：京急金沢八景駅から徒歩5分程度（平潟湾）、徒歩20分程度（野島公園）、シーサイドライン野島公園駅徒歩5分（野島公園）
- 車の場合：品川から首都高経由で最短60分程度
営業時間
野島公園・平潟湾は釣りを目的とした施設ではないので営業時間は特に設定されていません。
24時間釣りをすることが可能です。
駐車場
周辺に多くのコインパーキングがあります。
＜最寄りの駐車場＞
付近の道路は駐車禁止です。
野島公園・平潟湾のポイント解説（釣り禁止場所）
平潟湾内で釣るか野島公園の水路で釣るか
4月以降、潮干狩り客が増える
A：平潟湾護岸エリア
- メリット：駅から近い。コンビニが近い。足場が良い
- デメリット：ちょい投げは根ががりしやすい（牡蠣殻帯）
平潟湾の護岸エリアは金沢八景駅からとても近いエリアです。
コンビニが近いので、トイレ・食料・釣り餌調達にも便利。
▼ファミリーマート 金沢柳町東店でイソメ等の餌調達が可能
岸壁から30ｍほどは岩盤の上に牡蠣殻帯があり、その先に落ち込み（澪筋）があり砂泥地が広がっている地形です。
投げ釣りをする場合、澪筋まで投げないと根がかりが頻発します。
奥まっているため、釣れる魚は多くありませんが、夏場から晩秋にかけてのハゼ釣りスポットとして有名です。
他に、クロダイやシーバスも多く居着いており、日中目視で確認できるほどです。
B：野島運河の護岸
大人男性の胸程度までの柵がある。子供をコンクリートにのせると危険
- メリット：湾の出口に近いためアジやイワシの回遊に遭遇しやすい。コンビニが近い。一部雨を防げる
- デメリット：小場所のため混みあいやすい（特にまずめ時の混雑時）。船の往来が多い時間帯がある
野島公園北側に広がる水路は、野島運河と呼ばれ、平潟湾内の釣り船が主に出入りで使用しています。
湾内と比較すると潮通しがよく、夕まずめ・朝まずめと満潮が重なるとアジ・イワシ・サバの回遊が増えます。
人工的に掘削された航路のため水深があり、投げ釣りでもそれほど根がかりしづらい印象です。
夜釣りではアナゴも狙えます。
▼ファミリーマート 平潟店でイソメ等の餌調達が可能
先端部（野島運河）の出口がアジやサバが狙いやすいエリア
野島公園駅下は高い柵があるので釣り不可
▼野島公園駅下（シーサイドライン下）の詳しい釣り場解説記事
C：野島公園BBQ場前（野島水路）
- メリット：BBQ・キャンプ・潮干狩りついでにちょこっと釣りができる。トイレや水場がある。
- デメリット：投げ釣りができない。かなり浅い。コンビニが遠い
野島公園BBQ場前は砂泥が堆積しかなり浅い釣り場です。
投げ釣りは禁止されています。のべ竿でハゼ釣りを楽しむのがおすすめです。
立ち込み過ぎるとヘドロ帯があり、脚が埋まるため、4~5mの竿を持参するとよいでしょう。
ハゼのシーズンは8月～10月です。
夜にヘッドライトで照らすとそこかしこにハゼがいるので見釣りすることもできます。
D：野島公園アマモ場エリア（野島海岸・乙舳海岸）
- メリット：トイレや水場がある。ウェーディングでメバル・シーバス・マゴチを狙える
- デメリット：立ち込まないと釣りにならない
野島公園アマモ場エリアは野島海岸（乙舳海岸）と呼ばれ、日中潮干狩りでにぎわうエリアの沖側に位置しています。
足元は牡蠣殻まじりの砂泥のため、足をとられやすく、立ち込む場合はライフジャケットを着用しましょう。
立ち込まず岸壁際から釣りをすることもできますが、手前は満潮時で水深が1m程度です。
岩が多く根がかりしやすい地形です。
公園、北側と南側の石組みの隙間にはギンポやチチブ類が多く、穴釣りを楽しむのに最適です。
その他の釣り場
侍従川・鷹取川・宮川はハゼ釣りやシーバス狙いのスポットして有名です。
歩道は散歩をする人も多いため一投ごとに周囲を確認してからキャストしましょう。
釣り禁止場所
以下の場所は釣り禁止や立ち入り禁止です。
- 各橋の上
- 各船宿の桟橋付近
- 乙舳子どもの遊び場（野島）
- 野島水路出口の導流堤
- 野島公園駅下の一部
- 金沢漁港内
※シーサイドライン高架下や周辺は「投げ釣り禁止」です。掲示があるので注意しましょう。
野島公園・平潟湾で釣れる魚
サビキや餌釣りで釣れる魚
野島運河の出口部分は朝・夕まずめ時にアジ・サバ・イワシを狙える
- ウミタナゴ
- イワシ類
- サバ類
- アジ
- メバル
- シーバス（スズキ）
- クロダイ
- アナゴ
イワシ・アジ・サバのサイズは小さいのですが、サビキ釣りで狙えます。
一帯で一番潮通しがよい野島運河の出口部分が人気ポイントです。
イワシ・アジ・サバは日中回遊しません。朝まずめや夕まずめ、もしくは夜間と満潮前後が重なるときに狙いましょう。
夕まずめや夜間と満潮時が重なると良型のアジも水路に入ってくる（野島運河）
ルアーで狙って釣れる魚
- メバル
- シーバス（スズキ）
- クロダイ
メバルのサイズは大きくないのですが、小型サイズであれば、野島運河の護岸沿いで簡単に釣れます。
野島公園・平潟湾でのイワシ釣り
イワシは野島運河の護岸沿いの出口に近いほど狙いやすいと言えます。
磯竿等長めのをつかうのがおすすめ。
朝夕のまずめ時で潮位が高い日に釣れがちです。
夏から秋にかけては小鯖も増えてきます。
野島公園・平潟湾でのハゼ釣りについて
平潟湾・侍従川河口で釣ったハゼ
平潟湾エリアは神奈川を代表するハゼ釣りスポットです。
季節や潮位によって釣り方が変わります。
＜平潟湾の代表的なハゼ釣り場＞
- 宮川の瀬戸橋上流の（洋服の青木～イオン前）
- 琵琶島神社周辺（境内以外）
- 六ツ浦川河口八景橋付近
- 侍従川河口・平潟橋付近
- 夕照橋付近
- 鷹取川付近
- 野島水路付近（BBQ場裏）
＜平潟湾のハゼ釣りシーズン＞
- 7月～9月：足元をのべ竿で狙える
- 10月～11月：ちょい投げで餌を動かすことで釣果が伸びる
- 11月～翌1月頃：航路にあたる砂泥地まで遠投し、餌を動かさないで待つ釣り。夜釣りで釣れやすい
＜平潟湾の潮位とハゼの釣り方＞
- 満潮前後：岸（岸壁上）から長めの延べ竿で狙うorちょい投げ
- 干潮前後：岸（岸壁上）からちょい投げ
- 大潮干潮前後：：岸から降りて長めの延べ竿orちょい投げ
※のべ竿は3～4ｍ程度あると探りやすいです。4ｍ以上は持ち重り感がでてきます。
家族連れの場合、8月～10月の水温が高い時期の満潮前後に平潟湾でちょい投げをすれば高確率でハゼを釣ることができます。
夏場は野島公園のBBQ場前でのべ竿（投げ釣り不可）も楽しめます。
▼野島公園・平潟湾周辺の詳しいハゼ釣りポイント解説
野島公園・平潟湾でのアジングとメバリングについて
野島公園・平潟湾エリアは水深が浅く、中型以上のアジの群れはあまり入ってきません。
そのためアジングを成立させるのは困難です。
一方潮位が高い時間帯が夕まずめから夜間に重なると良型のアジも狙って釣れます。
野島公園北側角。運河の鉄板が邪魔だがアジが狙える
メバルは一体に多く居着いているため、メバリングで安定して狙うことができます。
野島公園・平潟湾でのシーバス釣り
野島公園・平潟湾一帯はシーバスが多く居着いています。
ルアーのほか、泳がせ釣りでも狙えますし、死に餌のぶっこみ釣りでもヒットします。
野島公園・平潟湾での蟹獲り
野島公園・平潟湾では周年イシガニを狙うことができます。
タイワンガザミは、6月から9月の高水温期にとれやすく、水温が下がる真冬になると湾の外に出てしまいます。
蟹網は神奈川県の漁業調整規則で使用が認められていない他、地形的にも適していません。
獲り方は、夜間にヘッドライトで照らしてたも網ですくうのがメインになるでしょう。
野島公園周りは水深が浅いため手づかみやトングでつかむような獲り方も可能です。
岸壁際は凸凹が多く、ナイロン系の網では絡んでとれなくなることがあります。
野島公園・平潟湾で守りたいルールとマナー
野島公園・平潟湾エリアは船宿の宝庫
船の出入りに注意
一帯は乗合船の出航地です。
特に野島運河は川幅が狭いため、釣り船が行き来するタイミングでは必ず仕掛けを回収し邪魔にならないようにしましょう。
＜釣り船がよく通る時間帯＞
- 7時～8時（乗合・仕立て）
- 11時～（午前船の帰着）
- 12時30分～（午後船の出航）
- 14時～15時（1日船の帰着）
- 16時前後（午後船の帰着）
※その他早上がり等によって時間は前後します。
ゴミを捨てない
平潟湾や野島公園エリアはゴミの投棄が多いエリアです。
最低限、自分で出したごみは必ず持ち帰りましょう。
余裕があれば釣り座の周りのゴミも持ち帰るとよいでしょう。
コマセ汚れを洗い流して帰る
野島運河付近はコマセ汚れもかなり目立つ釣り場です。
サビキ釣りやカゴ釣りをする際は水汲みバケツを必ず持参し、撒き餌を洗い流してから帰るようにしましょう。
子供連れの釣りについて
野島公園や平潟湾エリアは足場はよいのですが、釣り施設ではないので、柵がないエリアもあります。
ファミリーで釣行する際は、必ず子供にライフジャケットを着用させ、目を離さないようにしましょう。
水深は浅いですが、落水すると這い上がりにくく、死亡事故が発生する恐れもあります。
＜柵があるエリア＞
- 野島運河付近
まとめ
今回は野島公園や平潟湾の釣り場特徴や釣れる魚・狙い方を解説しました。
平潟湾一帯で魅力的なのは、夏から秋にかけてハゼがたくさん釣れることです。
魚のサイズをもとめなければ、アジ・イワシ・サバもサビキでたくさん釣ることができます。
特にアジが釣れているシーズンの夕まずめ時はかなり混みあうので、トラブルを避けて楽しみましょう。
野島公園や平潟湾の釣りに便利なアイテム
▼野島運河は海面まで距離があります。大型の魚を狙う場合はランディングネットを持参しましょう。
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