はじめての一人船釣り、都心の船宿「深川富士見」からアジ釣りへいってみた

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船釣り
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どうもこんにちは。木田です。

待望のGW、風が強い日が多かったですね。

4月30日、生まれて初めて一人で船釣りに挑戦してきたんです。

終わってしまえば楽しかったわけなのですが、勝手がわからないので、それなりに緊張しました。

今回はその釣行と単独釣行までに至った流れを寄稿します。船釣り初心者のみなさんの参考になれば幸いです。

目次

私の釣り歴

まず、私の釣り歴から・・・

1989年5月頃。

新卒で入社した会社のレクリエーションとして入社2ヶ月目に船でキス釣りをしたのがはじめての経験です。

愛知県のどこか・・・だったのですが、場所までは覚えてません。

雨が降ってて寒いし、配属先にもまだ馴染めない状態で人間関係もドギマギ。

おまけに船酔いして散々な目に。これよくあるパターンですよね。当時船釣りから神薬と崇められるアネロンとかなかったんじゃないかな。わからないですけど。

キスが針を飲み込んじゃったのを、ハリスを引っ張ってひきぬきますよね。初心者にはそれもあまり気持ちの良いものでなかったなと。

アオイソメで釣ったのですが、「え、こんな虫を食べてる魚を食べるの?」と思ったりして、正直言って船釣りには悪い思い出しかありませんでした。

もちろん、自分がいろいろ若かった。というのもあります。

2014年から2016年。

それから四半世紀が経過し、転職したりなんだりして勤務する会社が変わりました。

会社に釣りが好きな人が入社してくれまして、その人の幹事で貸し切り船でアジ釣りに2回。とはいっても、好きで釣りに行くというよりは、会社行事に参加した感じでした。

「俺さー、A5ランクの和牛のロースがパックに入っているのが釣れるんだったら、釣り、真剣にやるわ!」

と、さかな釣りの神様が聞いたら激怒しそうな発言をしていました。

2017年11月~2018年3月。

「ラップで自己紹介」という、文字通り、ラップで自己紹介をしてみよう!という趣旨の酔狂なイベントがありました。

そこでたまたま知り合った平田さんが、この釣りメディアORETSURIをやっていたんですよね。

それと、なんとなく「この歳になったら、なにか今までやったことないことやらないと駄目だよねー」という自己暗示もあり、Ristorante ORETSURIの記念すべき第一回(11月4日相模湾ライト五目釣り)に参加しました。

その後、ORETSURIにもたまーに出てくる下衆大将こと北條さんに誘ってもらってアジ釣りに参加(2018年2月3日)し、Ristorante ORETRURIの第三回(3月31日東京湾メバル釣り)に参加。

というような釣り歴です。

お気づきの通り、水切りの石のように、釣りをする頻度が縮まってますね・・・

いてもたってもいられずに一人で初船釣り

鉄道ファンに写真が好きな人、乗るのが好きな人、ダイヤを研究するのが好きな人がいますよね。

同じように、釣りにも、ルアーフィッシングが好きな人、堤防釣りが好きな人、河川や湖でバスを釣るのが好きな人などなど様々な嗜好があると思います。

自分の場合には完全に「さばいて食べるために釣る」「釣った魚をさばいて食べる」のが好きです。よって、食べられない魚を釣ることには興味ないです。

海のエサ釣りをやる方はこの傾向が強いんじゃないかと思います。

ということもあり、最初に買った釣り道具は・・・

ズバリ、出刃包丁です。

これまでの釣歴で分かる通り、ずっと「だれかに釣りへ連れて行ってもらう」立場でした。

そして、ORETSURIイベントがきっかけで火がついた釣り熱。

が、やっぱり気が向いたときに「釣って食べたい」というのもあり、自力で釣りに行きたいぞ!と思うようになりました。

ということで、まずはそろそろレンタルタックルから卒業ということで、平田さんに教えてもらって、4月の上旬~中旬にかけて、自分の釣り竿・リール・仕掛け・クーラーボックスも調達してみました。

すると自然にそれらの道具を使ってみたくなるもので、いてもたってもいられず船宿を予約、ついに一人で船釣り決行となりました。

▶自転車でいける船宿へ

自転車でいける深川富士見さんへ

船宿ですが、都内にお住まいの方は、神奈川等で朝早い集合時間だとなかなかつらいものもあるのではないでしょうか。

車釣行の方は未明から船宿に先駆けして席札をとるというようなことを聞いたことがあるのですが、私の場合、公共交通機関での移動はだいぶタイムロスがあるので、自宅から自転車で行ける深川富士見さんにお世話になることに。

今回は単独釣行ですので、いろんな釣り道具や荷物をひとりで運搬する必要があります。そのため自転車に百均で買った傘立てを装着し、釣行用自転車を整備しました。

傘立てにDAIWAライトゲーム X 82 MH-190がピッタリフィットするのも、後ろのカゴにDAIWAクーラーボックススノーライン12リッターがぴったりフィットするのも、気分をいっそう盛り上げます。

ダイワやシマノの釣り竿っぽくいえば、魔改造 – 釣り専用ママチャリX-190 みたいなもんでしょうか。

公共交通機関利用だと、まだちょっと気が引ける「長靴」での乗車もなく、帰宅時に感じるであろう「自分がコマセ臭いのではないか?」という心配もなく、自宅から長靴を含む、そのまま釣れる格好で行けるのも最高です。

さて、釣果はいかに・・・

予定通りの7時20分、船は出船しました。

狙いはマアジで、釣り方はいわゆるビシ釣りです。

コマセカゴにコマセ(イワシミンチ)を詰めて海中で振り、コマセが潮流により広がった海中の”煙幕”に餌のついた釣り針を漂わせ、集まってきたアジに食べてもらうという釣り方。

GWということもあり、受付をしたときに親子連れの方が多かったので、「もしやこれはお祭りまつり」になるのでは?と思い、考えた結果、釣座は左舷ミヨシに陣取りました。(後から考えると、ここが初心者の浅はかさ?)

釣り場まで船で移動すること70分。釣りの開始です。

東京出船の場合のネックはこの移動が長いというところかもしれません。横浜みなとみらいや金沢八景界隈の船宿は15~30分程度でポイントに到着しますが、東京の船宿の場合、釣り物にもよりますが大体30~1時間ちょっとかかるようです。

移動中は振動が多いため、船酔いに弱い方は、八景あたりから出船したほうがよいのかもしれませんね。

出船前に船長さんが言うには・・・「うちは昨日は船だしてないんだけど、この辺の船宿、オデコだしちゃってんですよー」とのこと。

え?オデコ?坊主は聞いたことありますが、オデコは聞いたことありません。慌ててこっそりGoogle先生に教えてもらうと坊主と同義。と。なるほど。

たしかにオデコにも目立つ毛は一本も生えてませんしね。

ポジティブな人は皆そうだと思いますが、人は人、自分は釣れる。昨日は昨日、今日は釣れる。と。まったく気にしませんでした。

で、釣り始めてみると、、、

釣れない。

なにこれ。アジって簡単に釣れるもんじゃなかったっけ。

魚探で釣り船はポイントを決めているはずなので、魚の反応はあるはずなんですよね。

でも、船中誰も釣れないなら、極端に食いが渋いのかもしれません。

が、隣の釣座の小学校3年生(お父さんと初めて船釣りに来たという見た目)は釣れているのに私は釣れない。

コマセを撒くため、竿をがんばってしゃくっても、しゃくっても釣れない。

しゃくっても一人。

という訳で、かなり凹み加減の初一人釣行でした。

前回の寄稿記事でもお伝えした通りKNN(怪我なくニコニコ)をモットーとする釣り人である私ですが、そうはいってもオトナです。

小学生に一方的に負けるわけにもいかないので、いろいろ試行錯誤して最終的には12匹のアジをゲット。

ただし、その小学生くんはおそらく20匹超え、竿頭は35匹程度ゲットしたとのことで、多分、船中最貧釣果となりました。

アジ釣りも単純にみえてなめてはいけないんですね。

そんな私を可哀想に思ってくれたのか、仲乗りさんが、船長が釣ったアジを3匹プレゼントしてくれて、クーラーボックスに15匹のアジを詰めての帰宅と相成りました。

ま、結果的には悪くないのですが、横の小学生に差をつけられてしまったという具合に、自分的にはホロ苦デビューです。

▶今回の釣行で考えたこと

今回の釣行で考えたこと

釣った魚を料理する。

ここからが私の釣りの本番なので、持ち帰った15匹のアジは、全部3枚におろして、切ったり、たたいたり、揚げたり、漬けたりして、

  • 刺し身
  • なめろう
  • アジフライ
  • つみれ汁
  • 南蛮漬け
  • 中骨せんべい

に化け、美味しくいただきました。

反省としては、、、

以下の通り。

ビシは針金で組まれたアンドンビシをつかったほうがいい

釣りはじめの1時間くらいは、持参のプラビシ(サニービシ)を使ったのですが、コマセが出ず、やはりイワシミンチのコマセにはアンドンビシが良いようです。

1時間プラビシで粘った後は船宿さんでもともと用意してあったアンドンカゴに切り替えました。

どうやらイワシミンチの細かさにも船宿ごとの差があるようで、その船宿で使われている網目の大きさが重要のようです。

サニービシに代表されるプラビシは、相模湾のライト五目や、八景あたりからでる船のアミ五目のようなアミコマセを使った釣りには適した設計のようです。

釣り座について

おまつりフェスティバルを避けるという意味でミヨシ(船首側の端)を選択したのは良かったと感じています。

事実一回もおまつりしませんでしたしね。。

ただし、あとから考えると、船はイカリをミヨシ側に下ろしてました。ということは、潮はミヨシからトモに向けて流れてるんですよね。

その結果、自分の振ったコマセが潮で流れて隣の釣座の小学生くんのアシストになっていたという(推測)

アジ釣りの場合、釣座の有利不利を感じたくないなら多少のおまつり覚悟で胴の間を選ぶのもいいかなと思いました。

仕掛けについて

サニー商事の形状記憶合金を使った天秤など、自分で事前に購入しておいた仕掛けをいろいろ持っていったのですが、富士見さんにもらった仕掛けが使い続けられたので、他の仕掛けは使用せず。

今考えると、使っても良かったなーと思いました。とはいえ、当日、釣れなくて余裕がなかったんですよね。どの釣りでもそうだと思うのですが、釣れないと余裕がなくなり、作戦の判断が鈍るところがあるので、次回からは状況が好転しないときは臨機応変に対応していきたいなと。

実釣時間が長く取れた

今回よかった点としては、手返し良く、「実釣時間」は長く取れたことです。

前述の通りおまつりはゼロで、根掛かりもなく、餌がイカの切り身である赤タンだったので、付け替えの手間もほぼありませんでした。

ということもあり、コマセは船中で最も使いました。(2回おかわりしました)

船中最貧釣果なりにファイティングポーズはキープしたぞ。

前のめりに倒れたんだ。

と。

このガッツが今後の釣りに生きてくると信じたいです。

15匹のアジで一般家庭は限界では?

帰宅後15匹のアジを料理しましたが、それ以上の量だと無理。夕食に間に合わないのもありますし、料理しても食べきれない(ビッグダディみたいな家族では足りないとは思いますがね)

ここで「釣りたいけど釣れてもそんなには食べられない問題」発生の気配を感じました。ま、保存が効く料理にするしかないのかな?

と。なので、次は干物に挑戦かもしれません。よくORETSURIではアジの酢締めを紹介していますが、あれも夏場はさっぱりしてよさそうですね。

ということで、次回釣行は、5月末のRistorante ORETSURI第4回(キス・マゴチ釣り)です。

1989年以来の29年ぶりのキスに再チャレンジ。ということになりますね。

キスに飲み込まれた針を引っ張るのも、たぶん余裕です。

いやー釣りの予定が入っているのは実に楽しいです。

準備万端で今からワクワクしてます。

何しろ、キスは食べても美味しいですしね。

当日のタックル

ロッド:DAIWAライトゲーム X 82 MH-190
リール:DAIWA PREED 150SH-DH
ライン:東レ スーパーストロング PE 船 F4 2号
しかけ:YAMASHITA ライトアジ仕掛 ムツ針10号ハリス2号幹2号YAMASHITA ゴムヨリトリ 太さ1.5mm 長さ20cm
その他の道具:フィッシュグリップ日焼け止め

寄稿者

木田 和廣
オフでは水泳と釣り。オンではGoogle アナリティクスによるWeb解析コンサルタント、Tableauによるビジュアルデータ分析コンサルタントをしています。Web解析に関する本も書いてますよ。

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