船釣りで便利なカウンター付きリール。
水深や巻きスピードなど、様々な情報を数字で把握することによって、釣りがより快適になります。
でも、メリットやデメリットを正確に把握してから購入を検討したほうがよいかも。
今回は、カウンター付きリールを選ぶ際に必要な基本知識・使い方・代表的なリールを紹介します。
カウンター付きリールは必要なの?メリットはどこにあるの?
そもそもカウンター付きのリールって必要なんでしょうか。厳密にいえば必要ありません。
なくても魚は釣れます。
水深がわかるといっても、タナとりはPEラインの色分けで行うほうが正確です。
では、なぜカウンター付きリールが存在しているのでしょうか。
大きくわけるとメリットは以下の3点です。
<カウンター付きリールのメリット>
- 水深を数字で把握できるためアタリをつくるときの再現性が高い
- 魚がヒットした、残り何メートルか一目瞭然
- 落下や巻き上げ速度が数字で把握できる(機種による)
たとえば水深はPEラインの色で把握できたとします。
一方で、ある水深でアタリが出たときにその数字が「56m」と表示されていれば、次回の投入でも同じタナをより素早く探れるのです。
カウンターがない場合は、毎投同じ水深に注力する場合、脳内カウントする必要ができます。
基本的なタナとりはPEラインの色でとり、カウンターの数字は参考にする。
これがカウンター付きリールの基本的な使い方です。
つまりタナとりを毎回脳内カウントし、落下速度や巻き上げ速度をデジタルに把握する必要がなければカウンター付きリールは不要なのです。
では、カウンター付きリールのデメリットはあるのでしょうか。
<カウンター付きリールのデメリット>
- リールの価格が高くなる
- 重くなる
- デザイン性が失われる
基本的にはこの3点です。
ICカウンターユニットと電池を搭載するために、リールの自重は当然増し、同スペックの両軸リールよりコストも上がります。
また同ユニットを搭載するためにリール本来のデザイン性が損なわれがちと覚えておきましょう。
▼同じようなリールでも「ICカウンターユニット」が出っ張る
カウンター付きリールでチェックしたい4つのポイント
次にカウンター付きリールでチェックしたい3つのポイントを紹介します。
糸巻量・ギア比・重量などの基本スペック
一般的な両軸リール同様、基本スペックはしっかり押さえておきましょう。
- 自分がよく使うPE号数が何メートル巻けるのか
- ハイギアかパワーギアかノーマルギアか
- 重量は同スペックのカウンターなしリールと比較して何グラム増なのか
ライトな釣りであれば、PE1.5号が200mが巻けるものが汎用性が高いと言えます。
手返しならハイギア、安定した巻き上げの快適さをもとめるならパワーギアのリールを選びましょう。

バッテリー交換方法のチェックは重要
バッテリー交換を手軽にできるのは大きなアドバンテージ
バッテリー交換(ボタン電池)を自分で行えるかどうかは重要です。
メーカーによっては低価格アイテムはバッテリー交換はメーカーに対応してもらう必要があります。
その場合、手元からリールが離れる期間が生じてしまいます。
頻繁に釣行する人は避けたほうがよいでしょう。
便利機能はなくてもよいものが多い
ICカウンター付きリールは水深を測るだけではなく、様々な便利機能があります。
ニーズによって選んでいきましょう。
- 船べりアラーム
- 水深10メートル毎にアラームを鳴らす
- 巻速度、落下速度の表示(主にタイラバの等速巻で使用)
- LEDバックライトの点灯パターン
代表的なカウンター付きリール20選
シマノ
「リールはシマノ」といって選ぶ人が実に多いメーカーです。電池を自分で交換できるモデルのみ販売。
フォールレバーを備えた機種もリリース。
オシアコンクエストCT
シマノのフラッグシップモデル「オシアコンクエスト」のカウンター付きモデル。
フォールレバー付きで「巻きの釣り」に最高です。
ノーマルのオシアコンクエストとの違いは以下の通り。
- サブブレーキがついていないのでキャストはしづらい
- デザイン部分でICカウンターユニットが出っ張る
- より重い
- コストがより高くなる
<便利機能>
- カウンタースピード表示機能(巻上・落下)
- 電池交換可能
▼オシアコンクエストのより詳しい情報はこちら

バルケッタプレミアム
バルケッタプレミアムは、バルケッタにフォールレバーがつき、全体的に剛性を高めたモデル。
ロープロ型で、パーミングしやすく、浅場での「巻きの釣り」に最適。
150と150XGがあるのですが、XG(エクストラハイギア)モデルは手返しはかなりよいものの、巻重りがかなりあります。
女性・子供・深場・潮流が速い場所での使用は注意が必要です。
より深場で高い剛性が必要な場合は丸型リールが有利です。
<便利機能>
- カウンタースピード表示機能(巻上・落下)
- 電池交換可能

エンゲツプレミアム
エンゲツプレミアムは、タイラバでの使用を前提にリリースされたカウンター付き両軸リールです。
バルケッタプレミアムと大差がないスペックなのですが、違いは以下の通り。
- 150番ダブルハンドルの比較で5グラム軽量
- 150番ダブルハンドルの比較でハンドル長さが4㎜短い
- ギア比がパワーギア(1回転58㎝)とハイギア(1回転78㎝)に分かれている。バルケッタプレミアムはノーマルとXG(エクストラハイギア)
パワーギアでより安定して巻きたい場合はエンゲツプレミアムがオススメです。
グラップラープレミアム
グラップラープレミアムは、ライトジギング用にリリースされたカウンター付き両軸リールです。
バルケッタプレミアムとの違いは以下の通り。
- XG(エクストラハイギア)モデルのみ
- 150番XGモデルで+10g
- パワーハンドル搭載(バルケッタプレミアムの150と同等)
- ボールベアリング-1
エンゲツCT
エンゲツCTは、エンゲツプレミアムの性能を引き継ぎつつ、購入しやすい価格帯になったモデルです。
エンゲツプレミアムとの主な違いは以下の通り。
- マイクロモジュールギアではない
- ボールベアリング数ー3
グラップラーCT
グラップラーCTは、グラップラープレミアムの性能を引き継ぎつつ、購入しやすい価格帯になったモデルです。
グラップラープレミアムとの主な違いは以下の通り。
- マイクロモジュールギアではない
- ボールベアリング数ー2
バルケッタFカスタム
バルケッタFカスタムは、バルケッタプレミアムの基本性能を受け継ぎつつ、30gの軽量化に成功したモデルです。
150と150DHの2種類があります。
バルケッタプレミアムと比較した場合、マイクロモジュールギアの有無が大きな差です。
特にこだわりがなければバルケッタFカスタムがおすすめ。
<便利機能>
- カウンタースピード表示機能(巻上・落下)
- 電池交換可能

バルケッタ
バルケッタはお手軽価格で軽量なカウンター付きリール。
スタイリッシュな見た目で、船上でもよくみるアイテムです。
もともと、カウンター付き小型両軸リールは比較的重量があり、デザインがもっさりしたものでした。
バルケッタの登場後の小型両軸リールは、メーカーを超えて同形状に類するものが販売されるようになりました。
その点で「デファクトスタンダード」を産み出したといっても過言ではないモデルです。
2021年にリニューアルし、100番、150番、300番があります。
カウンタースピード表示機能(巻上・落下)はないので、タイラバで使うデジタルな速度表示がほしい場合は、バルケッタFカスタム以上を選ぶとよいでしょう。
<便利機能>
- 電池交換可能

※バルケッタは2021年により安価なNEWモデルが登場してます。
バルケッタBB
バルケッタBBはバルケッタの廉価版ですが、重量(300番で+30グラム)以外はほぼ変わらない性能です。
船上でもよく選ばれている優秀なリールです。
150番と300番(PE3号が200m巻ける)があります。
<便利機能>
- 電池交換可能


バルケッタSC
バルケッタSCは、シマノの伝統的両軸リール小船にカウンターがついたものです。
800番、1000番、2000番、3000番があり、太ラインを使用する釣りに適しています。
昨今、比較的水深があるところの釣りは、電動リール主体になってきているので出番が少なくなってきている印象です。
<便利機能>
- 太陽電池搭載で電池交換不要
ダイワ
ダイワのリールは、大胆な色使いが特徴です。
また、ICカウンターリールは多機能。
下位モデルは安価に手に入れられる反面、電池交換がメーカー対応なのでチェックしておきたいところ。
ソルティガIC
ソルティガICはダイワ初のICカウンター付き丸型リールです。
100番はオシアコンクエストCTと競合するスペック。
300番は最大ドラグ力や糸巻き量から、さらにジギングに適したスペック。
<便利機能>
- 電池交換可能
- 巻上速度表示
- デプス(深度)アラーム
※その他多数の機能があります。
ティエラIC
ティエラICは、ICカウンター付きリール史上最軽量165gなのが最大の特徴です。
シマノのバルケッタ190gと比較しても、25g軽いという優位性。
感度を最大限に求めたい釣り物に最適です。
<便利機能>
- 電池交換可能
- 巻上速度表示
- デプス(深度)アラーム
※その他多数の機能があります。
ティエラA IC
ティエラA ICは剛性と巻き上げ力を高めたモデルで、ライトジギング全般に対応したモデル。
18キャタリナICのハイスペックモデルと考えておけばよいでしょう。
出典:ダイワ
<便利機能>
- 電池交換可能
- 巻上&落下速度表示
- デプス(深度)アラーム
※その他多数の機能があります。
紅牙IC
2021年4月にアップデートされた新しい紅牙ICはタイラバを想定したカウンター付きリールです。
旧型の紅牙ICと比較して剛性が高まり巻き上げもさらにスムーズになりました。
出典:ダイワ
<便利機能>
- 電池交換可能
- 巻上&落下速度表示
- デプス(深度)アラーム
※その他多数の機能があります。
紅牙 X IC
紅牙 X ICはタイラバ用のハイコストパフォーマンスモデル。
ギア比は4.9、1回転54㎝のローギア。
ライトSW X ICのローギアモデルと考えておけばOKです。
※電池交換はメーカー対応なので注意
ライトSW X IC
ライトSW X ICはライトゲーム用のハイコストパフォーマンスモデル。
ギア比は6.3、1回転69cmのハイギアタイプ。
※電池交換はメーカー対応なので注意
LIGHT SW X IC SS
LIGHT SW X IC SSは、PE~1号までの細糸を使用するさらなるライトゲーム用に向いているカウンター付きリール。
ギア比は6.3、1回転69cmのハイギアタイプ。
※電池交換はメーカー対応なので注意
タナセンサー
タナセンサーは、150、250、300、400、500番のラインナップがあるICカウンター付きリール。
250番以上は筐体の形状が変わり、シマノのバルケッタSCと競合します。
PE2号を200m巻くような釣りはタナセンサー150番で、さらなる細糸はライトSW X ICという使い分けをしましょう。
※150番のみ電池交換はメーカー対応なので注意
スパルタン IC・スパルタン IC MX
スパルタンICとスパルタン IC MXは、タナセンターより軽量で、電池交換が自分でできるところが特徴。
スパルタン IC MXは、スパルタン ICとは以下の点で差異があります。
- 本体重量。150番台は-10g
- ベアリング数 MXは+1個(5個)
- ドラグ引き出しクリック音
- 150番台のハンドルノブ形状と質感
アブ・ガルシア
アブのカウンター付き両軸リールは低価格かつ、セルフ電池交換が可能なのが特徴です。
MAX DLC (マックス ディーエルシー)
マックス ディーエルシー BG H (MAX DLC BG H)。PE3号が200m巻けるのでコマセ釣りにも最適
MAX DLCシリーズは型番が多く、見分けがつきづらい印象ですが、以下の通りの違いがあります。
- MAX DLC:ダブルハンドルモデル
- MAX DLC P:パワーハンドルモデル
- MAX DLC H:ハイギアモデル
- MAX DLC MHP:PE2号が200m巻けるモデル
- MAX DLC BG:PE3号が200m巻けるモデル
おすすめのICカウンターリールは?
筆者が考えるオススメのカウンター付きリールは以下の通りです。
- 高剛性丸型リール:オシアコンクエストCT(タイラバ、ライトジギング等)
- タイラバ用:エンゲツプレミアム150PG
- ライトジギング用:グラップラープレミアム150XG
- 小物全般:バルケッタ300番orバルケッタBB300番
オシアコンクエストCTは、高剛性に加え、フォールレバー+カウンタースピード表示機能(巻上・落下)がついているところに優位性があります。
タイラバでは、エンゲツプレミアム150PGがオススメ。
ハガネボディ+マイクロモジュールギア(バルケッタプレミアのみ)+フォールレバー(つかうなら)+カウンタースピード表示機能(巻上・落下)を搭載している魅力があります。
バルケッタプレミアムやバルケッタFカスタムでもよいですが、パワーギアがあるエンゲツプレミアムやエンゲツCTのほうが、安定して等速巻しやすいと言えます。
小物釣り全般では、軽量で必要十分なスペックのバルケッタかバルケッタBBがおすすめ。
さらなる巻きの滑らかさや剛性を求めなければ十分です。
その他、出費を最小限にしてセルフ電池交換のリールを選ぶなら、アブのMAX DLC (マックス ディーエルシー)シリーズ。
ライトジギングなど剛性が高いロープロのメタルボディをダイワで選ぶならば「ティエラ A IC」や「スパルタン IC」「スパルタン IC MX」。
ガチンコのジギングならば、最大ドラグ力と糸巻き量でソルティガICを選ぶとよいでしょう。
とはいえ、個人的にジギングなら、シマノのオシアジガーシリーズを選びそうです。
それと豆知識ですが、XG(エクストラハイギア)のモデルは、汎用性が低く、巻重り感がかなり強いです。
ダブルハンドルだと腕力がないとかなり疲労感が蓄積されます。パワーハンドル必須と覚えておきましょう!
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