世界遺産「小笠原諸島・父島」で釣りをしてきた話

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はいはーいどうも、コムコムです。小笠原諸島釣行記の続編です。

母島で釣りリハビリも無事済んで、いよいよ父島に戻り、今回のメインディィッシュゥゥゥ。

目次

父島、イカジェノサイドの現場検証

父島は船の発着場である二見港をかこむように、宿・住居・飲食店・スーパーがあります。なので堤防へのアクセスは良く、宿からてくてく歩くとすぐに堤防につきます。

父島の堤防釣りの状況を釣具屋で情報収集してみると、今はアオリイカやアカイカ(巨大)、あとは青物が港内に頻繁に回遊してきているとのこと。ORETSURIにたまに登場する泳がせの西上殿はイカ嫌いなので後者を狙うのでしょうが私は前者。

持参した沖漬けが唸るぜ。

二見港のアオリイカスポットは、青堤防と赤堤防の2箇所。それぞれ行ってみるとあるじゃないですか!

イカの痕跡が!しかも色濃く、数多く。

父島のイカの墨跡。濃い。

そのまんまイカの形じゃないっすか、先輩。

釣れろおぉぉ

そして夜を迎える。釣れず、でも、楽しい。

エギングしますが、釣れず。周りも釣れず。邪道エギ(餌巻きエギ)も使って滞在中計3回トライしてみたものの、ぐぬぬ。島の勇者に聞いてみたところ「1週間前は釣れたんだけど今週は全然あがらんね、なんでかねぇ」とのこと。

父島のアオリイカは“はぐれメタル”に違いないと思い定め、エギングに失敗した心を癒やしました。

三浦あたりでエリングもっとトレーニングして万全の状況で来島すればよかった。これは後悔。。

だがしかし私の本命は船釣り!本命に思いを馳せて翌朝を迎えます。

父島での船釣りは「山ちゃんボート」にご用命を!

義父が釣り好きな同僚に事前に相談してくださっており、その方が手配してくれたのが「山ちゃんボート」。

90年代を彷彿とさせる味わい深いデザイン。

地元の方がココと言い、2000年前半を思い出させるウェブサイトな山ちゃんならば、きっと期待できるに違いない。実際釣りブログではきっちり釣り上げてるみたいだし。

しかし事前に義父からは不安を煽るLINEが一通。

「せっかく父島に行くんだからさ」と、説き伏せ、初めて釣りに同行する釣り歴0分の嫁ちゃんが不安にかられます、

いや俺もちょっと不安。。

結論、山ちゃんはとっても真面目で優しくて親切。釣れたしな!

しげるバリに黒く日焼けした山ちゃん、ボートの定員は5名ということで我々で満席。乗船名簿に名前を書き終えると、山ちゃんは5人それぞれの呼び名を決めだします、もちろんちゃん付けで。

刮目せよ!これが山ちゃんボートの全容だ!

コンクリ上で乗船名簿に記載。

最初は山ちゃんから丁寧な講習があるよ!

そして義父、嫁ちゃんの2名が初心者であることを伝えると、山ちゃんが釣り方を丁寧に説明してくれます。釣り歴0分の嫁ちゃんは山ちゃんの真裏に座らされててなーんも見えなかったそうですが(山ちゃんに「ココ座って!おれ教えるから!」と言われたらしい)。山ちゃんの説明は、釣り経験がある人にはとてもとてもわかりやすいものでした。

狙うはアカバ(アカハタ)!高級魚!

今回の船釣りは、オデコは絶対に避けたかったので五目釣りと日和りましたが何か問題でもありますでしょうか?対象魚はアカハタですよ!キロ2~3,000円ですよ!問題なし!GTとか釣ってもリリースとかもったいない、きっちり胃袋に収めさせていただいてこその、離島釣りでございます。初心者の方引き連れて青物狙いはちょっと酷ですからね。良いんです五目で。五目マンセー。GT…アオモノ…

いざ出船。BGMは吉田兄弟。

父島の釣場は東と西で運命が別れるとのこと

山ちゃん曰く、「西島の東側のほうが釣れる、ただこの日は風が強く流されやすいので危険なので致し方なし、今回は西側で釣りをします」とのこと。このあたりの判断は地元の方に任せるに限ります。我々にはYes or ハイしかないのです。

二見港から10分くらいですぐ西島につきます。ここの東側か西側かが違うらしい。

珍客がお出迎え

西に向かって船を走らせると山ちゃんが「あれあれ」と叫ぶ。クジラ先輩だ。

近い&デカい

うおおすげえぇ。

よくテレビでみるアレだ!

ザパーン。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=F_I3jQvRPws]

ORETSURIの面々に報告してみるとコメントをいただく。

ああ、釣りバカというよりは馬鹿ですね。良い意味で。

そういや明後日、ドルフィンスイムとホエールウォッチングのツアーに行くけど、クジラはこの距離じゃみられないだろうなあ(GWの時期は季節外れだそうで、シーズンは2~4月とのこと)と思いつつ、ひとしきりクジラったあとは気持ちを釣りに。

ポイント到着、いざ実釣開始

タックルはフルレンタル可。リーダー太っ!

アカバ釣りはアマダイ釣りに似てる

父島自体が海底火山の噴火でできた島なので、海底は全体的にゴツゴツしています、というかヤバイくらいにギザギザ。潮の流れも早いし、底でボーッとしてたらあっという間に根掛かりすること間違い無し。
なので山ちゃんの指導としては次の通り。

  1. 底まで仕掛けを落とす(西島周辺は18~33mくらい、手巻きで充分)
  2. 底についたら「すぐ」おおきくシャクリ、2~3回リールを巻く
  3. その後もリールを5~6回巻き上げ、アタリが出なかったらまた底に落として繰り返し
  4. アカバは海底の穴で、落ちてくるエサをじーっと見てるので、3~4回着底させても反応なかったら、そこでは釣れない
  5. ので、アタリがなかったら移動して釣り、の繰り返しが、アカバ釣りです。
  6. 根掛かりしたら、リーダーを切るには船ごと動かさないとならないので、気をつけてね

なるほど、福浦港でやったアマダイ釣りみたいなものね。fmfm。

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エサは~たしかオジサンの切り身だったかな。

鋳込みテンヤは山ちゃん自作だそうで。型取って鋳物で固めたらしい。すげえ。

エサは4連。鋳込みテンヤ部分に2つ

ふおおぉぉぉ(歓喜)

これまでの私の船釣りパターンとして<周りが先にどんどん釣り出して自分は釣れない現象>というものがあり、今回も同様に。

って、おいおい、初心者の義父だけじゃなく、釣り自体が初めての嫁ちゃんもアカバをしっかり釣ってるやないかい。

やるやないかい(焦)

上がってきた魚は赤くなく、白い。

シロダイ。

「山ちゃんしろいの釣れた!」

「おー!それシロダイ。クッサイ魚だからリリース!」

うぇーい、無念。でも釣り味はかなり楽しい。

※あとで、ボウズこんにゃくさんのサイトを拝見したところ、以下の通りあったが、私は山ちゃんを信じる!

(シロダイ)大きいほど味がよく、1kg以上はどんなに高くても買う勝ちがある。
鱗はやや大きく硬いが取りやすい。骨はやや硬い。皮は厚く強い。
乳白色を思わせる身で熱を通しても硬くしまらない。

ゴンゴンッ、

さっきとはちょっと違う釣り味、これがアカバか?いや、なんだか菱形で茶色いぞ。。。

「山ちゃんデカいの釣れた!」

メガネハギ。

「おー!それメガネハギ。皮がやたらめったら硬いからBBQの焚き火に突っ込まないのならリリース!」

なんとかハギはだいたい美味しいから、こいつも火を通したら美味しいんだろうなあ。でもBBQとか予定ないし、無念のリリース(※父島でのBBQは決められたところでならOKらしい)

そしてようやく!アカバさん、お会いしたかったです。。

お会いしとうございました(感涙)。

来ましたよ来ましたよ。しかも結構いい型。推定40cm。思わず合掌。。竹芝から1000km、24hかけて父島まで来た甲斐がございます。。

他にも美味しそうなのが。

オジサンって釣れるの沖縄だけじゃないんすねー。

これはオッサン(37年モノ)。

他の方も順調に釣り上げ、釣り初めての嫁ちゃんもアカバを計3匹。釣り上げるごとにサイズアップするとはやるな。義父殿も楽しそうでなにより。

そして案内してくださったEさんの竿には、、

タコ。デカい。しかも2匹連続。いいなあ。

それにしても、いやはや、大・満・足。

釣果的にも釣り味的にも、そりゃあ上見たらきりないんでしょうけれど、私の釣りレベルとしては申し分ございませんでした。豊かな海に感謝。

5人で合計30匹弱(ケース2つに分かれてるのですくないだけです、念のため)。

山ちゃんが前日に釣った魚もお土産にいただいちゃいました。ヨスジフエダイと思われる魚とアオチビキかなんちゃらフエダイっぽい魚のご様子

山ちゃんはとっても気配り名人

怖いという前評判だった山ちゃん。蓋を開けたら、心底みんなに釣ってもらいたい気持ちでいっぱいのナイス船長さん。

根掛かりにちょい厳し目なのもタイムロスが大きいからだし、途中途中で釣りに慣れた我々に追加テクニック(底が取れるなら重りで底を叩くと良いよ)を小出しに教えたりするのも、釣りに慣れたころを見計らってだし、付けエサの秘密(○い色のエサが釣れる)のも時間を見計らってだったし、きっと山ちゃんなりのストーリーがあって、そこに乗れば釣れるのがわかっているからでしょうね。

で、ベテラン勇者だと、山ちゃんの話をきかずとも釣れるので、ぶつかってしまい怖いという評判が立ってしまう、山崎努バリに不器用な山ちゃん。最高です。初~中級者向けには最高なアテンドだと思います、山ちゃんボート。

釣った後は、仕込みと実食

鱗や内臓を取るのは港で。山ちゃんが道具を貸してくれますがほぼ自作。ちと鱗が取りづらいので持参が吉。


アカバ数匹と、山ちゃんからのプレゼントの魚を頂いて、残りはEさんに託し、夜に地元の料理屋さんが調理してくれるとのこと、知り合いがいてこその特権ですね、ありがたし。

羽衣食堂、というところで釣った魚を美味しく頂戴いたしました

父島メインストリートちょい奥、昼は定食屋さん。

着いたらできてました、ありがたい。。ここからは目で食べてください。

美味である。味王ならクジラに変身するレベル。

隣のグループも釣りの帰りらしく、しかも我々よりも大物狙いだったとのこと。「アイッパラ」という魚のおすそ分けをいただいてしまいました。内緒ですがぶっちゃけこれが一番うまかった。甘みと脂の旨味が濃厚でこれヤバすぎる。なんだこれ。

鹿賀丈史が料理評論家40年の皿を奪って食うレベル。

調べてみたらカツオっぽい魚なのね、アイッパラ。覚えた、次来たら、これ釣る。

小室食堂父島店もしっかりOPEN

作ってもらった魚料理も美味しいけれど、小室的には自分でも料理しないと、ということで、義父邸のキッチンをお借りして、持って帰ってきた魚を思う存分に調理。

ご存知!伊豆大島のアレで一発キメるつもりです。

ハタ系は皮も美味しいはずなので湯引いて、、

いただいた魚はちょっと水っぽかったので昆布で締めて、

全身くまなく海の幸を頂戴いたします。アラ炊き風(から最終的には煮凝りに)

そして出来上がったのがこちら。

アカバ

アカバのべっこう漬け(伊豆大島の島とうがらし持参)

アカバの昆布締め

アカバの刺し身&しゃぶしゃぶ(写真撮り忘れ)

ヨスジフエダイ(山ちゃんおすそ分け)

ヨスジフエダイの刺し身

フエフキダイ(山ちゃんおすそ分け)

フエフキダイの刺し身(湯引き)

で、合わせ技はこちら。

3種の魚のカブト煮→ちょっと食いづらかったので箸でほぐして煮凝りに。

皮の湯引き、ポン酢あえ

他にも、皮目だけそのままで身のところに小麦粉まぶしてムニエルに(写真撮り忘れ)してみたり、3種の魚のアラと、昆布締めでつかった昆布も加えて出汁をとり、しゃぶしゃぶ用の出汁に(これも写真撮り忘れ)と、多々作らせていただきました。しゃぶしゃぶの出汁が正直やばかった。旨味爆弾。

はああああ。。。至福。。。

総括:小笠原の釣り、それはそれは楽しゅうございました。。

伊豆大島みたいに気軽にはなかなか来れない小笠原、釣りレベルを上げて、エギング・磯釣りをマスターしたら、また来たいものです。

※なお観光もしっかりしてきましたとさ。

母島の乳房山で高所恐怖症には耐えられない絶景を浴び、、

南島はなんとか上陸できてこれまた絶景(良い意味で)

扇浜だったかな?よく見るアレですアレ

コムコム

小笠原釣行記前編はこちら

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父島の釣り具屋とフィッシングボート山ちゃんの乗船場所

父島には小笠原釣り具センターさんをはじめ釣具屋が3店舗あるので、現地で情報収集してみるのもいいですね。

小笠原父島釣具屋ボートマップ

小笠原釣りガイド フィッシングボート山ちゃんのサイトはこちら

 

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