たのしい海釣り。とくに「堤防釣り」や「波止釣り」と呼ばれる漁港や防波堤の釣りは低コストではじめやすく初心者から楽しめる釣りでもある。
一方、基本的なマナーをしらないとベテランや近隣住民から怒られたりしてお互いに不快な思いをすることもしばしばだ。
今回は、堤防などの岸釣りにまつわる基本的なマナーを解説する。ベテランの釣り人も知らず知らずのうちに自分が残念な状態になっているかもしれないので、今一度確認してみてほしい。
釣り場は公共の場所
まずこれは大前提だが、釣り場は公共の場所で釣り人一人のものではない。
どんなにポイントや特定の釣り座に通いなれていたとしても、「自分専用の釣り場」などというものは存在しない。
自分一人釣りができれば他はどうでもいいという人は共同体の中にいるべきではない。
どんなベテランでも慢心せずこのことは理解しておいたほうがよいだろう。
釣り場にあった安全な装備で釣りをしよう
堤防釣りとはいえ、基本的に釣り公園でないかぎり柵はない。
釣り場によっては足場が高かったり、波をかぶる場所であったり苔の有無によってすべりやすかったりする。
はじめていく釣り場については十分に情報を得て、状況によって滑らない靴やライフジャケットをしっかり装備をしてから臨むようにしよう。
特に小さい子供と一緒に釣りをする場合、目を離すと何をするかは予測がつかない。落水した子供は水を飲んで静かに溺死してしまうかもしれない。最悪の状況を想定して子供用のライフジャケットをきちんと装備してから釣りを楽しもう。
駐車場所は守ろう
堤防が釣り禁止になる要素の一つとして、違法駐車がある。地域によっては土地が広く、特定の駐車場所がないこともあるが、迷惑になる駐車の仕方は避けるようにしよう。
パーキングが設置されているところはパーキングに、漁港などについてはあらかじめ確認してから駐車し漁業者専用の駐車スペースに車をとめることがないようにしよう。
また、関係者に指摘を受けた場合は逆ギレせず、素直に指示に従おう。
釣り場の基本ルールは守ろう
まず都道府県によって定めれられているルール(コマセの量・種類・持ち帰ってよい魚介類)がある。都道府県の漁業調整規則をしっかり確認してあらかじめ調べたうえで釣りに行くようにしよう。
禁止例:モクズガニなどをとる蟹籠の使用。一定期間に稚鮎を釣ること。
<漁業調整規則の例(神奈川県)>
出典:神奈川県水産課
例えば「いそがね」を使用することはできない。
出典:神奈川県水産課
鮎については漁業権の有無以外に、都道府県単位の漁業調整規則で採捕可能な時期が取り決められていることが多い。
出典:神奈川県水産課
ウナギやブリなど重要魚種は魚でも採捕してよいサイズがある。
ブリは、湘南エリアの岸釣りで「ワカシ」として釣られているが採捕できないサイズがあることを理解しておきたい。
参考:神奈川県海面漁業調整規則
ローカルルールに対しては身を引いたほうが賢明
釣り場によって地域独特の明文化されていないローカルルールというものがある。
この中には誰がいつ決めたのかもよくわからない、独善的で理不尽なものもあるが、そこで目くじらを立ててもどうにもならないので、できるかぎり無駄な争いはさけるようにしよう。
ローカルルール例:○時~は堤防突端はカゴ釣り専用。堤防の突端右側では毎日ベテラン勢が泳がせ釣りをやるため、ルアー釣りは禁止。
せっかくの休みの日にたのしい釣りに来たのに、いちいちこれらに対して言い争いをして喧嘩をするぐらいなら場所を変えたほうがましではないだろうか。「あーそういうもんなんだな」ぐらいに受け止めておいたほうが精神衛生的にもいい。
釣り場でわからないことがあれば、話しやすそうなベテランの釣り人に挨拶をしたうえで聞けばいろいろなことを教えてくれるはずだ。
隣りの釣り人には一言挨拶をしてはじめよう
どんなに人見知りの人でも、最初が肝心なので恥ずかしがらず両隣の釣り人にはタイミングをみて挨拶をしよう。
挨拶というものは、あとから行いづらい性格なので、はじめに「おはようございます!」「こんにちは!」に続いて、「この場所に入っていいですか?」と軽く許可を得てから釣りをするようにしよう。
釣り座が近い場合、自分がどんな釣りをするかを伝えておくと向こうも判断しやすくなるのでオススメだ。
たとえば釣り座が近くても、足元しか釣らないサビキ釣りをやろうとして、まわりが投げ釣りであれば入れてもらえるだろう。
挨拶をするときはできるかぎり口角をあげて笑顔で、警戒されやすいサングラスなどは外しておいたほうがいい。
ちなみに、釣り人の中には一定確率で極めて残念な人も混じっているため、どんなに挨拶をしても相手が返事をしてくれなかったりした場合は、相手は耳が聞こえない人なのだと思い込んだほうがいい。
その場合は、その人の周りで釣りをするとトラブルにつながる可能性が高くなるため、君子危うきに近寄らずということで、釣り座を変えることをおすすめする。
電車の中で狂人や酔っ払いがいたときに、車両を変えたほうがいいのと同じ理屈だ。トラブルは自分からさけよう。
隣りの釣り座とは間隔をとろう
よく最適な釣り座の間隔について知恵袋などで質問されているが、そんなものは存在しない。
主に釣り座の間隔は以下の要素によって決まる。
- 釣り人の性格、器の大きさ(体形・顔つき・服装・挨拶への返答あたりで見当をつけよう)
- お互いの釣りの種類
- 仕掛けの長さ、キャストの距離
ベストな距離間隔のとりかたは、
「おはようございます!あ、アジ釣りですかね?釣れますか?おーそうですかすごいですね。ちなみに、このあたりでサビキ釣りしてもいいですかね?このへんで?」
というように、挨拶から場所のアバウトな承認を得る流れだ。
このとき、返事がなかったり、険しい表情をして一言などで対応する人のそばでは釣りをしないほうが賢明だ。
先行者優先!無断での割り込みはやめよう
釣り場の領土争いに敏感すぎて、先行者がいるのに、その先に割り込んでしまう釣り人がいる。
釣り座を構えて釣りをするもの以外、特にルアー釣りの場合、ラン&ガンでちょうどポイント移動をしようとしている先に、後からきた人が入ると、人によってはかなりストレスに感じることがある。
先行者がいた場合は、挨拶をして、先行者が次に移動する場所にはいっていいか確認し承認をとってから釣りをはじめよう。
挨拶泥棒はやめよう(挨拶すればなんでも許されるわけではない)
ちなみに、挨拶=先に入ったり釣りをしていいわけではない。
場所については承認をとっておいたほうが無難だ。
例:「こんばんは。アジングですか?私もアジングなのですが、むこうの角ってはいってもいいでしょうか?」
ここまで聞いてダメだという人もあまりいないが、もしダメだという回答であった場合、己の釣り場への到着の遅さを責めつつ、釣りをしていい場所を確認してみよう。
タバコは風の向きに注意してポイ捨てはやめよう
タバコを吸う際は携帯灰皿を持参して、風下に注意して吸うようにしよう。
煙を最高にうまいとアナタがおもっていてもタバコを吸わない人からすればただの臭い副流煙以外の何物でもない。
臭い以外にも灰が食事に入ることや、アウトドアウェアに灰がついて穴が開くことなどのトラブルがある。
野外だからと言い訳をせず、まわりに配慮してタバコを吸うようにしよう。
個人的な感覚値だが、タバコを吸いながら釣りをしている人の大半がタバコをポイ捨てする気がする。
釣り場でタバコを吸っている人をの手元をずっとみていると、大半がポイ捨てする。
堤防にポイ捨て、海にポイ捨てなど、どういう神経でできるのかわからないが、やめたほうがいい。タバコをポイ捨てする人はゴミもポイ捨てしていないだろうか。
どんなに釣りがうまくても、大きな魚を釣ってもかっこよさゼロである。
撒き餌が禁止されているところでは使用しないようにしよう
海水面においては、都道府県単位でまき餌の使用が禁止されているところもあります。
まき餌の使用が認められている地域でも、条件が設定されていることがあるため、事前にチェックしてから出かけましょう
漁具を踏んだり触らないようにしよう
漁港内が釣り禁止になっておらず、釣りが黙認されている場合がある。
このときに干されている網を踏んであるいたり、漁船をつなぐロープをほどいたり、勝手に結び直してしまうなどはトラブルのもとだ。
漁港は基本的に漁師の仕事場なので、尊重して釣りをしよう。
自分の仕事道具を踏まれたり、勝手に触られることはやはりいい気分はしないのは当然だ。
船がきたら仕掛けを回収しよう
船は澪筋にそって入港する。その時仕掛けが入っていると船のスクリューに巻き込まれて危険。
特に漁船の場合、釣り禁止・立ち入り禁止に直結することも。
釣りをしている最中、船が帰ってきたら、急いで仕掛けを回収したい。
船が接岸するようであれば場所を空けよう
漁港内では、釣りをしている岸壁が船の接岸場所になっていることも。
もし、釣りをしていても、船が接岸するようであれば、すぐに釣り座を空けられるようにしておこう。
基本的に接岸時は船からアナウンスがあるはずなのでしっかり対応したい。
釣り竿や釣り道具は邪魔にならないように置こう
釣り竿やタックルボックスやクーラーボックスなどはできるかぎり通行人の邪魔にならないように置こう。
よく釣り竿をたてかけるのではなく堤防に直置きし、リールも傷だらけにしても何も気にしていない人がいるが、特に竿は、通行人に踏まれることがある。釣り竿は海側に穂先を出すようにし、通行エリアはクリアにしておこう。
もし、不用意に置いた釣り竿を踏まれて竿が破損しても文句は言えないのでそのつもりでいたほうがいい。(厳密に民事訴訟になった場合はお互いの過失度合いがもちろんあるので10対0ではないものの)
必要以上に釣り座の場所をとらないようにしよう
釣り場の領土権に敏感なのか、たまに一人で釣りにきているのに、欲張って荷物を無駄にひろげ3人4人分の釣り座を確保している人がいる。よっぽど日常生活で居場所が少ない人なのだろうか。
また混んでる状況で先行者であることにあぐらをかき、竿を5、6本もならべる人もいる。
これらはみていて気持ちがいいものではないので、はじめに空いていても、混んできたら、最低限の場所を確保するようにし、できるかぎり他者へ譲る余裕を持とう。
他人の釣り道具は不用意にまたがないようにしよう
通行する場所が狭かったりする場合、他人の釣り道具が邪魔になることもある。
もしロッドが海側にむけられていても、その上をまたぐのはやめたほうがいい。
釣り道具に対しての思い入れは人それぞれなので、釣り竿を刀のように考えている人もいる。その場合、自分の釣り竿をまたがれるということは感情的な衝突を生むことにもつながるかもしれない。
もし、邪魔な釣り道具があれば、声掛けしてよけてもらおう。
キャストするごとに周りを確認しよう
人気の釣り場の場合、釣りをする人以外にも多くの人が自分の釣り座の後ろを行き来する。キャストをする釣りの場合、これらの通行人の服や体に仕掛けやルアーを引っかけてしまうことがある。
場合によっては他人に傷を負わせてしまうことになり重大なトラブルにつながる。毎投周囲を確認してキャストするようにしよう。混み具合によってはキャストする釣りを自粛するのも一つだ。
仕掛けやルアーを他人とクロスさせないようにしよう
釣り場のトラブルでよくあるのが、仕掛けやルアーを他人の釣り糸とクロスさせてしまうことだ。
このクロスファイアー事案に、以下の3つのケースがある。
- 初心者が無意識に行ってしまう
- 意識的に他人の邪魔をするバカ
- 邪魔をする意識はないが空白のスポットを斜めに攻めたい
初心者が無意識に行ってしまう
初心者が無意識に行ってしまうのは、キャストになれていなかったり、潮や風の流れを意識できていないことが大半だ。
ベテラン勢からは嫌がられるものの、釣り座を構える際にちゃんと挨拶をしておけば大事には至らないことが多い。
また、クロスしてしまったことが分かった場合、大きな声で「ごめんなさい!クロスしちゃいました」と全力で申し訳なさそうに伝えよう。
大体の相手はまともな人なので許してくれるはずだ(もちろん一定数まじる釣り狂人&器が小さい人は何をしても許してくれないのであきらめよう)
対策として、初心者のうちは混みあったところでは無理に投げず、サビキ釣りや岸壁沿いのへチ釣りをすればよい。
意識的に他人の邪魔をするバカ
釣りをしていると、変に競争意識が増して、相手に敵意を持ち邪魔をしたくなる残念な人がいる。
バイクで信号待ちをしていて、横にあるバイクが気になり無駄に空ぶかしして、青になった途端トップスピードで疾走するのと似ている。
こういった人へは、ほんと恥ずかしいのでやめようよといいたいものの、言ってきくわけでもないので、こういうことをやっているはずだ。なので、意識的に邪魔をするバカが現れたら、ドン引きしつつ相手にしないのがいい。
邪魔をする意識はないが空白のスポットを斜めに攻めたい
よっぽどキャスト技術と風と潮流を読むのに自信があるのかわからないが、だいたい斜めに攻められているほうは不快な思いをしている。相手のことを考えて釣りをしよう。
もし、どうしても斜めに攻めたい場合は、声掛けして、「すみません。その奥に投げてもいいですか?」などと、声掛けするといいだろう。
他人にむかって仕掛けやルアーを投げることはやめよう
ごくまれに、垂直に交わる堤防の人がいるほうへルアーを投げたり、堤防から届く範囲にはいってしまったボート等にふざけてか嫌がらせで仕掛けやルアーを放る人間がいる。
これはみていて、哀しくなるほど程度が低い行為であるしなにより危険だ。
傷害事件をおこしたくない人は、投げ釣りは凶器を投げることだとしっかり理解して、周囲に気を配って釣りをしよう。
小学生の子供でも「やってはいけないこと」とわかることだが、残念ながらたまにいるので。
やってしまったら素直に謝ろう
当たり前だが人が二人になれば対人トラブルは生まれる。
このときに相手が全部悪いと思わず、自分も避けられたかなーと考えつつ、謝られたら謝る、どちらといわず謝りつつ世間話をすると場が和む。
休みの日や、やっとできた隙間時間で喧嘩をしてもなんにも楽しくないので、できるかぎり場を和ませながら釣りに集中したが方がお得だ。
例:
「あ、すみません。ひっかかっちゃいました」
「おーす。あ、いいっすいいっす。どうですアタリあります?」
「ほんとすみません。アタリないですよねー」
「今日は駄目かもですねー」
だいたいのトラブルは謙虚な気持ちで対応すれ炎上しない。
釣り場で猿騒ぎをしない
これは釣り初心者の若いグループに多い。
釣りの種類もいろいろだが、夜釣りのメバル釣りや、クロダイのへチ釣りなどかなり魚が神経質なものもある。
神経質な釣り物に対して細心の注意で釣りをしていたら、どこからともなく猿騒ぎをしながら「うへーまじかよー最高じゃん!それ!俺釣っちゃうぞー。うわあー」と、わけのわからない釣り人のグループがやってくるとき、釣り人の胸中にわいてくるのは純度の高い殺意だ。
釣り場では、不用意に騒がず、まわりに配慮してしずかに釣りを楽しもう。
もちろん自分たちしかいない釣り場で、近所に誰もいないところでは存分に騒いでもいいと思う。
YouTubeのチャンネル主となって、動画をUPする人も多くなってきた。楽しいのはよくわかるが、その楽しさで他人の楽しさを侵害しないようにしたい。民家が近い漁港などでは、近隣住民も迷惑している。
勝手に人の釣り道具に触れたりクーラーボックスを開けないようにしよう
釣りをしていると、いつのまにか、つかつかと釣り座の近くによってきて、釣り道具に触ったり、クーラーボックスをあけたりする不届き者がいる。
これが、釣り場妖怪ミテサワルである。
あれは気分が良いものではないので、釣り道具や釣果に興味があったら、「どうもー釣れましたか?お、見せてもらってもよいでしょうか?」「わ、○○のロッド、いいですねーちょっともたせてもらってもいいですか?」という人間として常識的な確認をとってから行うとよいだろう。
水汲みバケツをのぞくときも、「こんにちはーどうですか?」などと、声掛けをおこなったほうが情報収集につながるだろう。
釣り禁止や立ち入り禁止の場所での釣りはやめよう
釣りに夢中になるあまり、まわりのことが見えなくなってしまい、釣りが禁止のエリアや立ち入り禁止エリアに忍び込んでしまう人がいる。
これらの禁止にはいろいろな意味が含まれているのだが、生命の危機に関する禁止場所も多い。
禁止されている場所で釣りをして死ぬことは自殺行為と呼んでもおかしくないことなので、釣り人全体へ印象を損ねる行為なので絶対にやめよう。
釣り禁止や特定の釣り方(ルアー・投げ釣り禁止)などがエリアによってはわかりにくいところもある。もし分かった場合は速やかに釣りをやめよう。
隣りの釣り人のサポートをすすんでしよう
困ったときの隣人。助け合いの精神はどこかで自分を救うかもしれない。
隣りの人がなんらか困っていたら助けてあげよう。
たとえば、隣の人が大物を釣ったとき、たも網をアシストすると自分もちょっと興奮できる。
また困ったときはお互いさまなので、たとえば、忘れた道具なども借りあったりすることができるかもしれない。
リリースするなら丁寧に
釣りをしていて、リリースをするのに雑に魚を扱う人がいる。どうせ逃がすなら、また魚が生きて泳げるように丁寧に扱いたい。
魚をリリースする場合は、できるだけ魚体に触れないようにしてリリースするのがマナー。逃がすのにべたべた触ると、魚は火傷してしまい弱ってしまう。
食べない魚は小さくても毒魚でも海に逃がそう
釣り人の中には、小さい魚だったり、毒魚だったりすると堤防に放置する人間がいる。
釣り自体が殺生で業の多いものではあるが、業を無駄に積み上げること自体も無益なことだ。
また堤防に放置された魚は腐って臭気を放ち近隣の住民や他の釣り人にとって不快になる。
いらない魚はリリースしよう。
釣った魚は釣り人の自由ではあるが、その自由によって他者に迷惑をかけることはやめよう。
食べきれない魚は海に逃がすとスマート
堤防釣りは釣りができる範囲が限られている。こうした場所で根こそぎ居つきの魚をもっていくと、あきらかに魚影が薄くなることがある。
また、食べきれないほど釣っても無益なので、足るを知って『持続的な釣り』を意識して釣りをしよう。
夜釣りでは不用意にライトで海面や他人を照らさないようにしよう
夜釣りをしていると、他の釣り人がいるのにライトを海面にあてたり、他の釣り人自体にライトをあててしまう人がいる。ライトを水面にあてることで警戒して釣れなくなってしまう魚もいるので注意しよう。
メバリングをしているときに、猿騒ぎに加えてこのような行為をされると、された側は純粋な殺意を覚えることもある。
なお、ヘッドライトは常用せず、手持ちのライトやランタンと併用しておけば不用意に釣り場で他人を照らしてしまうことは避けられる。
不用意に海をのぞき込まないようにしよう
防波堤で他の釣り人がウキ釣りをしているときは、コマセをうって魚が寄っていることがほとんど。こうしたときに、海をのぞき込むと、敏感な魚は折角よってきたのに驚いて逃げてしまうかもしれない。
他の釣り人の釣り座が近いときは、不用意に海をのぞき込まないようにしよう。クロダイやメジナなどは特に敏感。
釣り座のコマセはきれいに流して帰ろう
堤防で釣りをする誰もが知っている事実。
それはコマセがめちゃくちゃ臭いということ。
アミコマセをつかった釣りをするとほぼ100%堤防が汚れる。これらを放置したまま帰ることはやめよう。
かならず水汲みバケツで海水をくみ、コマセを海にながしてきれいにしてから帰ろう。
堤防で腐っていくコマセはかなりの臭気を放ち、他の釣り人や近隣住民のクレームの原因となる。
釣り場のゴミは持ち帰ろう
良識ある『大人』の釣り人はゴミを持ち帰ろう。『大人』と記載したが、子供でも大人と同様のマナーをもった人もいるし、身体は大きくて口が達者になっても思考回路が短絡的で自己中心的、独善的な『子供』もいる。
不法投棄自体が大体の自治体での処罰対象だが、そうしたこと以前に、共同体にいきるなかで『公』を意識してみよう。
それでも、どうしてもゴミを持ち帰ることができない『子供』は、他人のゴミを持ち帰ってくれる良識ある『大人』に感謝しよう。『大人』は気持ちに余裕があるときは『子供』の分まで面倒をみてゴミを拾ってあげよう。
まとめ
一口に釣りのルールやマナーといっても、まとめられるだけでこれだけのものがある。
マナーの問題は釣り初心者だけの問題ではなく、マナー初心者の問題だ。
今後ほかにも加筆していく予定だが、思い当たるところがあれば一つ一つ直していければよいと思う。筆者も100点満点では決してないので向上を目指していきたい。
また、この他にも釣り場で気になることがあればSNS等でコメントをいただければ幸いだ。
過ちよりも、それを直さないのが問題