【独断と偏見】海釣りの対象魚と釣り方をマトリクス分析してみた

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船釣りマトリクス分析
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ORETSURIをご覧のみなさん、こんにちは。

東京湾や外房に出没するサラリーマン・アングラーの釣人割烹です。

振り返れば昨年3月1日に初めてORETSURIに寄稿記事が掲載され、直近の投稿は今年2月27日でした。

勝手気ままに書きつづり、ジャスト1年間で書いた記事は28本。まさか、趣味の釣りでこんなに文章を書くことになるとは思ってもみないことでした。

ところが、直近の投稿からほぼ2カ月間投稿できませんでした。

年度替わりの忙しさもありましたが、「新型コロナ」問題です。最初にこの名前を聞いて、亡き父を思い出しました。父は大の日産びいきで「トヨタの新型コロナより新型ブルーバードの方がいいぞ」と言い、じっさいブルーバードを何台も乗り継いでいました。

その当時は「新型コロナVS新型ブルーバード戦争」が激烈で、ウィキにも載っています。これで世代が分かってしまうな。。。

でも、今回の新型コロナはまったく冗談ではすまない事態です。

最近、ツイッターで釣りアカウントを作ったのですが、コロナの影響で釣行できず、メンタルを病む一歩手前の釣り人たちのつぶやき(というか「叫び」)をよく目にします。筆者も実はその一人。

この写真は3年前ほど前の冬、外房で撮った洋上の日の出ですが、見ていると涙ぐんできます。

しかし、ここは釣り人の妄想力を発揮すべき正念場。

愛用の竿やリールを触りながら脳内釣行するもよし、道具を整理するもよし、仕掛けを作るのもよし。筆者の場合、過去の自分の記事も含めORETSURIを読むことで慰められています。

久しぶりに時間ができたので、自分が愛し、ORETSURIにこれまで投稿してきた釣りについて分析してみようと思いたちました。釣行記のようなわくわくする現場感に乏しいのは残念ですが、ビギナー向けの手引きになれば幸いです。

目次

釣りは「技術」か「運」か

当たり前ですが、釣りは対象魚種や釣り方によって千差万別です。

筆者は餌釣り派でルアーはやらないのですが、例えばマアジ。コマセ釣りならいともたやすく釣れる一方、堤防からのアジングは難しいようです。ところが、同じコマセ釣りでもマアジは簡単ですが、マダイだとかなり難しかったりします。実はアジングもコマセマダイもやったことないんですけどね。

しかしまぁ大ざっぱに言えば、魚を釣るには「技術」と「運」の二つの要素が関係していることは間違いありません。

前者は、文字通り魚のアタリをたくみに出し、感じとり、合わせを入れて針にかけるテクニック。後者は、釣っているときの気象や海況(潮の流れ、澄み濁り、干満、水温)なども含めた技術以外の要素いっさいです。

もちろん、釣りに行く前に気象や海況は事前に調べるわけですが、本当に釣れるかどうかは釣ってみないと分からない。

最高の気象や海況で敗北することもあるし、その逆もあります。あるいは、上級者が釣れないのに、横で初心者がいきなり大物を釣ったりする。こういうのは「運」と呼ぶしかありません。それがまた釣りを奥深いものにしています。

もう一つ、釣りにはそれぞれ「釣趣(ちょうしゅ)」というものがあります。文字の通り釣りの趣(おもむき)。相模沖のキハダマグロを掛けていく豪快な釣りもあれば、水田わきの小さな「ほそ(小川)」を泳ぐタナゴを狙う繊細な釣りまで、これまた千差万別です。

魚を「マトリクス」上に置く

さて、いくつかの物事の性質を比べたいときに、世の中には「2×2マトリクス分析」という便利な手法があります。あ。キアヌ・リーブス主演の傑作SF映画とは無関係ですよ。

とても簡単で、二つの異なる評価の物差しを縦軸と横軸にし、特徴に応じて座標平面上に置いていきます。

ここでは、釣果を左右する「技術か、運か」という物差しを縦軸、釣趣が「豪快か、繊細か」という物差しを横軸として、いろんな釣りを考えてみたいと思います。

繊細で技術が必要な釣りは図の右上の方に行くでしょうし、運の要素が大きく豪快な釣りなら左下へ来ます。

運も技術もそれほど必要とせず、繊細とは言えないが、さほど豪快でもないという安定した釣りは、軸の交差する真ん中あたりに陣取ります。この図を五つの部分に分けて、およその傾向を標語っぽく示してみました。

ORETSURIに書いてきた筆者の愛好する魚種と釣法を、じっさいに図の上に置いてみることにします。

「マアジ」=大衆魚の王様

アジ釣りは平均点の釣り

はじめは、マアジ。

大衆釣魚のチャンピオンです。東京湾の船釣りなら初心者でも簡単に釣れるし、味も素晴らしい。おそらく船宿の釣り物でも稼ぎ頭でしょう。

東京湾のマアジ(体表が黄色っぽいので「金アジ」または「黄アジ」と呼ばれる)は、釣り船が大量に投下するコマセで事実上養殖されている状態で、脂がのって旨いことで有名です。はっきり言えばメタボです。

これに比べると、外房など外洋を泳ぐスリムなアジは物足りないと感じます。

このマアジはとにかく安定して大量に釣れます。たくさん持ち帰っても干物にして保存がきくので心配はいりません。

ちなみに、アジの干物は筆者の子供のころの常食でした。

今は亡き父は町工場を営み、母も手伝い、二人とも働きづめ。家は貧乏ではありませんでしたが裕福でもなく、タイもヒラメも知りませんでしたが、アジには成長期を支えてもらいました。偉大なる大衆魚にして、わがソウルフード。感謝しています。

当然ながら釣るのも大好きです。東京湾の乗合船では、軽めの40号アンドンビシ(オモリとコマセを入れるかごが一体化したもの)を使う「ライトタックル(LT)」が主流です。

これに対し、横須賀方面(観音崎・走水海域)では130~150号のアンドンビシ&電動リールで深場に挑む「ビシアジ」が盛んで、筆者はそのとりこです。

コマセで魚を寄せるので「運」の要素は小さいと言えます。タナは底から3m前後で、待っていれば針にかかるので、特に「技術」もいりません。ただし、潮の流れが速いところを攻めるビシアジは、LTアジに比べ、コマセと仕掛けを同調させるのが少し難しいかもしれません。

というわけで、アジは平均点ということで、図のど真ん中に置きましょう。

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「マダイ」=釣り人のあこがれ

マダイは運と豪快さの釣り

この赤い魚は本当に美しい。食べごろサイズの1kgクラスだと、釣りたてのときは目の上の青いアイシャドーが目立ち、何とも言えないオーラがあります。

一方、大物になると体全体が黒ずみ、迫力満点の面構え。強い引きで釣趣も抜群。シビれます。

ORETSURIフィールドレポーターの大井さん(@KT_Fishing1018)は、ツイッターで「釣り方は違えど、真鯛という魚は釣り慣れした釣り人を奮い立たせるという事実」と言ってました。まさにその通り。釣りをしない人にとってもマダイは縁起物としても古くから親しまれ、まさに百「魚」の王です。

そのせいか釣り方もたくさんあります。筆者が好むのは内房東京湾の伝統釣法「手ばねしゃくりマダイ」(ようは手釣り)です(詳しくは過去の記事を参照のこと)。しかし、最近は外房で「一つテンヤマダイ」をやるようになりました。

もちろん、百魚の王を釣るには技術も重要です。

しかし、適切なタナを探り当てるという基本動作を徹底すれば、案外すんなりと釣れます。むしろ、これまで何度も釣行し、ボウズもたびたび食らった経験からすると、技術より運の要素が強いと感じます。

大潮を選んで船を仕立てても、魚がいないのか、いても食わないのか、いかんともし難いこともある。ところが手ばねでとった自己記録の3kg台の大物は、条件がよくないとされる干満差の小さい若潮のときでした。

ちなみに、伝統の手ばねしゃくりと現代釣法の一つテンヤでは、後者の方がゲーム性に富み、技術の要素が大きいと感じます。

これは文句なしに左下(豪快×運)でしょう。

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「カワハギ」=深すぎる玄人の世界

カワハギは技術と繊細さの釣り

マダイとは真逆で右上(技術×繊細)に来るものといえば、やはり「餌とり上手」のカワハギです。

船釣りでは先調子の竿で狙うのが特徴で、仕掛けも針も多様な発達を遂げ、独立した世界を構成。その道ウン十年の玄人衆が道を究めんと修行に励んでいます。

味は抜群で、とくに冬の肝パン(肝臓がパンパンにふくれた個体)については、刺身を肝醬油でいただくと美味しくて悶絶必至。その味を求め、筆者も過去に2度ほど冬に乗合船で狙いました。しかし、どちらも苦戦し、ボウズをまぬがれるのが精いっぱいでした。

カワハギは、冬には深場に固まるのが常ですが、東京湾では近年海水温が上昇し、群れが固まらず釣りにくいという声を聞きます。

針にかかると「カカカカン」と金属的な引きで釣趣も抜群ですが、アタリの出し方や合わせ方にはいくつもセオリーがあり、数ある沖釣りの中でも技術&繊細さの極北と言えます。

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「クロダイ(チヌ)」=居合抜きの世界

黒鯛は技術と豪快さの釣り

同じ鯛でもクロダイ釣りはマダイとまったく異なります。

筆者は昨年来、堤防などでの落とし込み釣りにはまっています。落とし込み釣りというのは、道糸にハリスを直結し、針1本にガン玉をつけただけのシンプルな仕掛けの釣り。

堤防の「へち(壁際)」や沈んだテトラのきわにカニやカラス貝の餌をそっと沈めていくスタイル。アタリは主に道糸のふけ具合で取ります。その奥深さは、筆者の中ではカワハギと双璧をなしています。

クロダイの落とし込み釣りはなにしろ格好いい。玉網を腰に差し、竿を手に堤防を軽やかに歩きながら落とし込んでいきます。

クロダイは敏感な魚で、音を立てたり、水面に姿をさらしたりすると警戒して食いません。堤防の影からじっと道糸を見つめ、微細な変化で合わせを入れる。針にかかった瞬間、静から動に切り替わります。まるで武士の居合抜きのような雰囲気です。

筆者もそれに魅せられ、昨年、何枚か釣りましたが、いまだに入り口に立ったばかりのビギナーです。昨年9月には落とし込みの最中にテトラの隙間に滑落し、危うく死にかけました。それでも落とし込み釣りはやめられません。

求められる技術の深さはカワハギと並ぶか上回る一方、針に掛かったあとは竿が満月に引き絞られ、道糸がヒュンヒュンとうなり、豪快です。

というわけで、堂々と左上(豪快×技術)に置きましょう。

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「シロギス」=美しい沖釣りの女王

シロギスは技術と繊細さ

釣りあげたばかりのシロギスはほっそりとして美しいパールピンクの魚体をしているため、時に「女王」と呼ばれます。沖釣りではまとまって釣れるので、アジと並ぶ大衆釣魚です。

釣れたシロギス

生きているキスはうつくしい

東京湾のシロギスは通常、冬の2月に最も深いところへ落ち、このころの「落ちギス」は非常に釣るのが難しいといえます。最近は温暖化でそうでもないのですが。

その後、水温が上がるにつれて活発になり、産卵に向けて浅場に乗り込み、荒食いするのが4月ごろです。

盤州干潟(Googleマップより)

東京湾では、千葉・木更津の盤州(ばんず)沖で良型が上がり始めます。

この時期、千葉はもちろん東京・横浜界隈のシロギス乗合船も、みな木更津沖を目指します。ちなみに盤州干潟は木更津の小櫃(おびつ)川の河口を中心に広がり、1400haで日本最大の面積を誇り、毎年潮干狩りでにぎわいます。

干潟なので当然、豊富に虫(環虫類)がわき、シロギスはこれを食べにくるわけです。

筆者はシロギス釣りを深く愛好しています。東京湾で言えばLTアジと並ぶポピュラーな釣りもので、私も小学生の娘を連れてよく船に乗ります。

シロギス釣りなのですが、実はかなり奥が深いと思っています。シロギスは、アジほどはよく釣れませんが、カワハギのような難しさはなく、いきなり初挑戦でボウズを食らうことはありません(真冬の落ちギスは別)。

ビギナーが10匹釣れば中級者は50匹釣り、上級者は1束(そく=100匹)釣る。技量の差がきれいに出ます。

筆者も最初のうち10匹ちょっとしか釣れないのに、竿頭が150匹とか釣り、悔しくていろいろ研究しました。仕掛けはもちろん天秤も自作しています。

その後、次第に腕を上げ、50匹前後まで伸ばしましたが、そのあたりで「踊り場」があり、なかなかブレイクスルーできませんでした。でも突如としてコツを体得し、春~夏なら1束に届くところまで来ました。

頭のハゲたメタボなオッサンにも子供時代はあったのだ

個人的な話で恐縮ですが、子供のころ本格的なタックルで釣った初めての海の魚がシロギスでした。このあいだ家の大掃除をしていて、古いアルバムから1枚の黄ばんだ写真が見つかりました。シロギスを釣って得意げな紅顔の美少年。実は筆者です。笑。

裏に幼い字でタックルと釣果を書き込んでいました。

「釣れた魚 シロギス18cm/竿 リョービこがね4.2/リール スポーツラインST2/状況 ベタナギ 雨のち晴レ/釣れた魚(全部) シロギス5匹、フグ2匹、ハゼ3匹」

ところが、ここまでしっかり記録しているのに、な、なんと日付が書いていない(涙)。おそらく小学6年か中学1年くらいでしょう。

うっすら記憶にありますが、これは両親の実家の高知県に帰ったとき、海が内陸に深く入り込んだ浦ノ内湾(高知県須崎市)のどこかで、浜からの投げ釣りで釣ったときのもの。子供のころに釣りをした写真はこれっきりで、ほかに残っていません。

わたくし小学時代に釣りにハマり、高校に進学していったんお別れしたあと、数年前から釣りに熱中しているわけですが、やはりシロギスは特別な魚です。

筆者は主に落ちギスを狙いますが、夏の間に手漕ぎボートで狙うのも面白いと思います。

というわけで、シロギスは右上の真ん中(技術×繊細)あたりに置きましょう。

ついでに(と言っては怒られそうですが)ハゼも図に落としておきましょう。シロギスと同じ仕掛けで釣れ、釣趣も似ています。

筆者は昨年末に初めて落ちハゼを狙い、次の冬もやろうと考えていますが、シロギスよりは手ごわくない。なので真ん中近くに置きます。

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「ヒラメとマゴチ」=愛すべきフラットフィッシュ

ヒラメとマゴチは似ているけれど

夏は照りゴチ、冬ヒラメ……という言葉はありませんが、両方とも海の底を生きる偏平魚(flat fish)であり、フィッシュイーターで針にかける感覚も似ています。

ヒラメは夏も釣れますが、やはり脂がのって美味しいのは寒ビラメ。筆者は毎冬、しっかり防寒して、生きたイワシを使う「泳がせ釣り」に外房へ出ます。ここ数年、好釣果が続いてきましたが、直近のシーズンはあまりよくなかったです。

隆正丸の魚拓。祈っても効果なし

定宿は外房・飯岡の隆正丸。

ここには巨大なヒラメの魚拓が飾ってあり、「こんなのが釣れたら、釣りから足を洗ってもいい」と念願しつつ、出漁前に豊漁を祈って手を合わせます。が、いつもだいたい厳しい釣りになります(涙)。

一方、マゴチは「照りゴチ」と言うくらいで、夏が旬とされています。刺身のうまさはヒラメに劣りません。中オモリ仕掛けで生きたエビやハゼを餌にします。

近年はルアーで狙う「ルアーマゴチ」も盛んです。最近、東京湾ではマゴチ狙いで出漁する時期がどんどん早まり、夏に個体が残っているか少し不安になります。

ヒラメとマゴチに共通するのは、餌を食うのが下手で、時間がかかること。アタリがあってすぐに合わせるとすっぽ抜けます。「マゴチ20、ヒラメ40」という言葉があり、最初のアタリから20秒、40秒待って合わせるのがいいとされます。

ヒラメの泳がせ仕掛けは胴突きが標準で、オモリの上40㎝ほどのところから親子サルカンで枝ハリスを延ばし、その先に親針と孫針をつけ、活イワシに埋め込んで泳がせます。

オモリを底から数十㎝浮かせるのがセオリー。胴突き仕掛けのため比較的タナが取りやすい。一方、マゴチは中オモリの先に1.5mほどのハリスをつけ、餌のエビを底からわずかに浮かせてアタリを待ちます。

両者とも「いまか、いまか」とわくわくしながら引き込みを待ち、ここぞというタイミングで大合わせします。針にかかるかどうかスリリングで、かかれば強烈な引き込みをみせ、迫力満点です。

中オモリ仕掛けでタナが取りにくい分、マゴチをヒラメの上に置きます。

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「タチウオ」=一年中浅場で釣れるかも・・・

タチウオは当たりはずれの多い釣り

この冬、東京湾の浅場でタチウオが大爆釣だったことが、釣り界隈で話題でした。

従来なら夏に10~20mの浅場で比較的小さい「夏タチ」が釣れ、冬には横須賀沖の100m前後の深場でドラゴン級の大タチが釣れるというパターンで、これが大きく崩れました。

海水温の上昇などにより、タチウオの生態が大きく変化しているようです。

仕掛けは天秤に1.5m前後のハリスを垂らした簡単なもの。1本針と2本針がありますが、手返しやスムーズな取り込みを考えると1本針がおすすめ。

餌はサバやコノシロの切り身で、軸の長いタチウオ針に縫い刺し、船長が指示する幅をもったタナを、ルアーのようにジャークしながら巻き上げていきます。

日や時間帯によってアタリが出る巻き上げ方が変わり、適切なシャクリパターンを見つけられるかどうかが釣果を分けます。しかし、釣り自体はさほど難しくありません。むしろ、活発に食っていたのに突然食わなくなったり、群れが突然消えたりと、技術を超えた運の要素が大きいように感じます。

釣趣は大型だと豪快に引き込みますが、巻き上げ方を微妙に変えながらヒットパターンを探し、ジャーク中に食ってきても完全に針がかりするまで知らんぷりで巻き続けるなど繊細な感覚が求められます。よって、ここは右下(繊細×運)に置きましょう。

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「釣り物マトリクス」は、人それぞれ

筆者の独断偏見からの釣り物マップ

紹介した海釣りの代表魚種を、季節や釣り方も区別して円で示し、マトリクス上にまとめて配置してみました。

同じ魚でも釣り方や季節が違えば特徴も異なります。さらに、どうでもよいかもしれないのですが、筆者の中で「この釣りをしたい」という願望の強さを円の大きさで示しました。

こうすれば「技術か運か」&「豪快か繊細か」&「願望が強いか弱いか」という三つの物差しによる3次元の分析となります。

ただし、これはあくまで、個人的に思い入れの強い魚種と釣り方に限った筆者の勝手な分析です。「そりゃ違うだろ」という意見もあるでしょう。違って当然です。

同じマダイでも「コマセマダイ」にはまた違った特徴があり、別の位置を占めるはずだし、シロギスの浜からの投げ釣りは、沖釣りとはまったく異なる釣りでしょう。

さらには、ルアーをやる人のマトリクスはまったく違ったものになるはずです。

マダイを狙う「タイラバ」はどこにくるのか。「アジング」や「メバリング」、さらにはハゼをルアーで釣る「ハゼクラ」、タチウオの「ジギング」、イカの「エギング」はどこに位置するのか。

釣り人それぞれに、異なるマトリクスがある。釣りは奥深いですね。

釣人割烹@tsuribitokappou

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