三浦半島は神奈川の代表的な岸釣りスポットです。
今回は三浦半島で堤防釣りにおすすめのスポットを6つ紹介します。
釣れる魚・釣り禁止情報と合わせて、釣行計画の参考にしてください”
※釣り初心者、ファミリーフィッシングに適した足場のよい釣り場を選んでいます。
釣り場としての三浦半島
三浦半島は神奈川県の鎌倉市・横浜市を付け根とし、太平洋に突き出る靴状の地形で、西に相模湾、東に東京湾が面しています。
西の伊豆半島ほどではないですが、中心に背骨のように山地があるため、東西の釣り場の選び分けで風除けをしながら釣りを楽しめます。
北東風が強い日は三浦半島西部や南端の三崎港であれば追い風になり飛距離を伸ばすことができます。
南西風が強い日でも、横須賀のうみかぜ公園、海辺釣り公園などを選ぶことで、釣りを成立させることもできるのです。
三浦半島東部を北からみると横浜港の工業地帯が続き、釣り場がかなり少ないもののアクセスはよく、金沢八景や横須賀エリアを中心に多くの釣り客でにぎわいます。
そこから南へ下ると、三浦海岸のサーフエリアや剣崎・松輪周辺の地磯が広がります。
堤防釣りに適した釣り場としては、半島南端にある、三崎港や城ヶ島北岸エリアが人気です。
さらに時計回りに西海岸を北上すると、地磯や小規模漁港施設が点々とあり、大規模港湾施設である葉山港を経て、逗子・小坪港があります。
三浦半島全域を見ると、港湾施設は数多いのですが、そのほとんどに釣り禁止・立ち入り禁止が明記されていることが多く、釣行前にチェックが必要です。
横浜市の釣り場
横浜の釣り場は三浦半島北東側の玄関です。
三浦半島の釣り場の中では都会感が強いですが、近年はタチウオの回遊も多く、横須賀まで南下しなくても事足りることも。
八景島駅周辺・八景島対岸・福浦岸壁・海の公園(一部)
八景島からみた八景島対岸エリア(北側)
人気のレジャースポット「八景島シーパラダイス」の島内岸壁は全域で釣り禁止。とてもよいポイントがあるんですけどね。
一方、北側対岸のエリアやシーサイドライン・八景駅周辺・海の公園の一部については釣りが可能です。
東京圏からのアクセスも比較的よいため、周辺は釣り人でにぎわっています。
※通称「福浦岸壁」は2019年の台風により崩壊し、改築工事が行われ、金沢水際線緑地として整備され釣りもできます。
周辺では夜釣りのアナゴ狙いも人気。マアナゴとクロアナゴが狙える
<釣れる魚>
イワシ、小鯖、アジ、スズキ(シーバス)、メバル、カサゴ、カレイ、アイナメ、タチウオ、マゴチ、アナゴ
▼八景島周辺の詳しい釣り場情報
▼金沢水際線緑地(旧福浦岸壁)の釣り場解説
平潟湾・野島公園
平潟湾は全体的に浅いので満潮前後の釣りがメイン
平潟湾や野島公園周辺は湾内の水深2~3m程度のエリアです。
外海からはかなり奥まっていて、複数河川が流れ込み、干潮時に岸際が干潟になる場所も広がります。
全体的に狙う魚は限られてきますが、夏~秋にかけてハゼ釣りで特に人気のスポットです。
金沢八景駅から徒歩でアクセスできるため、電車釣行派にも愛されています。
野島公園駅下はサビキ釣りが特に人気で朝夕にイワシや小鯖がよく釣れます。
ハゼと言えば平潟湾。イソメは周辺のコンビニでも買える
<釣れる魚>
イワシ、小鯖、小鯵、スズキ(シーバス)、メバル、カサゴ、ハゼ、マゴチ
▼平潟湾・野島公園周辺の詳しい釣り場情報
横須賀市の釣り場
横浜市は金沢区で終わり、登場するのが横須賀市です。
横須賀は三浦半島中部を横断するように位置し、相模湾と東京湾に隣接した海岸線を保有しています。
うみかぜ公園
小突堤(現在釣り禁止)から見たうみかぜ公園方面
うみかぜ公園と隣接護岸(入口正面からノジマモール裏)は、夜釣りもふくめて営業時間なく釣りが楽しめる釣り場です。
西風が強い日にも、風を背にできる点も魅力。
春から秋にかけてのうみかぜ公園はイワシやサバの寄りがよく、5月頃からは40㎝前後の大サバもよく回遊します。
夏から秋にかけての夜釣りではタチウオも人気。冬場はちょい投げでもカレイが狙えます。
※うみかぜ公園内の親水護岸は土日祝日の釣りができません。隣接護岸は可能です。
<釣れる魚>
イワシ、サバ、アジ、スズキ(シーバス)、メバル、カサゴ、カレイ、タチウオ、マゴチ
▼うみかぜ公園の詳しい釣り場情報
海辺つり公園
海辺つり公園は管理者の巡回もありトラブルも少ない釣り場
海辺つり公園は早朝から22時まで釣りができる無料の釣り公園です。
横須賀市指定の管理者が毎日巡回するため、うみかぜ公園と比較すると比較的マナーのよい釣り人が多いのが特徴。
岸壁足元から30m程度は捨て石による根があり、ちょい投げには向いていません。
キス・カレイ・アナゴ・カワハギなどを狙う投げ釣りは、40m以上投げれば砂泥底を狙うことができます。
釣り座の足元はえぐれているため、ヘチ釣りで狙うとカサゴやメバルが日中でも狙えます。
後方には公園施設もあり、家族連れにもおすすめ。
<釣れる魚>
イワシ、サバ、アジ、スズキ(シーバス)、メバル、カサゴ、カレイ、タチウオ、マゴチ
▼海辺つり公園の詳しい釣り場情報
久里浜港(平作川河口)
潮位の高い時間帯と夜間が重なるとアジが港内に入ってきて、河川を遡上する
久里浜港内にある平作川河口には突堤が3カ所あり、堤防釣りが可能です。
平作川の影響により汽水を好むスズキや黒鯛が多いほか、潮位が高いときはアジやイワシも狙えます。
※突堤で釣りをする場合、冬場は藻類が生え、足元がかなり滑るので滑りにくい靴とライフジャケットを着るとより安心です。
三浦市の釣り場
横須賀市をさらに南下した三浦半島南端のエリアには三浦市があります。
港湾施設の多くは釣り禁止・立ち入り禁止指定されているのですが、三崎港・城ヶ島エリアは釣りができるところが多く、釣り人が集中します。
三崎港・城ヶ島岸壁
三崎港うらり前の船着場
三崎港は神奈川を代表する大規模港湾で、マグロ遠洋漁業等の大型船舶が停泊するため、岸壁際でも比較的水深があるのが特徴です。
より外海に近いため黒潮の影響も受けやすく、真冬でも水温が安定することから、三浦半島でも特に多くの魚種を狙うことができます。
ポイントによっては周年イワシが釣れるためサビキ釣りに最適。
イワシを追って、大型のスズキやカマスの群れもよく見られます。
城ヶ島岸壁は三崎港の対岸にあり、ちょい投げ、サビキ釣り、メバリングなどで人気です。
<釣れる魚>
イワシ、サバ、アジ、スズキ(シーバス)、メバル、カサゴ、タコ、コウイカ、モンゴウイカ、ケンサキイカ、ヤリイカ、カマス、カレイ
▼三崎港・城ヶ島岸壁の詳しい釣り場情報
葉山町の釣り場
三浦半島西海岸の付け根に位置するのが逗子・葉山エリアです。
JRや京急により、電車釣行もしやすいのが特徴。
葉山港
釣り方の制限が多いがロケーションはよい
葉山港は風景のよいレジャースポットで一部の岸壁で釣りが可能です。
コマセの使用不可や投げ釣りの禁止など釣り方に制限が多く、ウキ釣り・ヘチ釣り・コマセを撒かないサビキ釣りなどがメイン。
逗子・葉山観光を兼ねて釣行するイメージで釣行するとよいでしょう。
本格的な釣りは、別のスポットがおすすめです。
<釣れる魚>
イワシ、サバ、アジ、メバル、カサゴ、ベラ
▼葉山港の詳しい釣り場情報
三浦半島の釣り禁止情報
三浦半島の港湾施設・岸壁のほとんどで「釣り禁止」「立ち入り禁止」が明示されています。
代表的な釣り禁止場所を紹介します。
- 金沢漁港
- ヴェルニー公園
- 三笠公園
- 大津港
- 馬堀海岸遊歩道
- 走水漁港
- 鴨居港・鴨居大室港
- 久里浜港
- 北下浦漁港
- 荒井漁港
- 長井港
- 芦名漁港
- 秋谷漁港
- 久留和漁港
- 金田漁港
- 間口漁港
- 松輪江奈港
- 三崎港西部地区
- 小網代湾・小網代堤防・小網代港・シーボニアマリーナエリア
- 初声漁港(三戸浜堤防)
- 真瀬漁港
- 小坪漁港(港内側)
▼神奈川で釣り禁止・立ち入り禁止が明記されている漁港・港・岸壁
まとめ
逗子の高台から見た葉山港
今回は神奈川の代表的な釣りスポット、三浦半島で堤防釣りにおすすめのスポットを6つ紹介しました。
三浦半島は東京方面からも比較的アクセスがよく、京急をつかって電車釣行が十分可能な釣り場もあります。
釣れる魚・釣り禁止情報と合わせて、ぜひ釣行計画にお役立てください!
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