アサリはスーパーでリーズナブルに買え、潮干狩りでも簡単にとることができるうれしい食材。
アサリ料理といえば、味噌汁やボンゴレビアンコなどを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
今回は潮干狩りでのアサリの持ち帰り方や砂抜きのコツに加え、ちょっと変わったアサリのオリジナル料理レシピを8種類紹介します。
潮干狩りでとったアサリの持ち帰り方
アサリは海水を抜いて持ち帰る
無選別のアサリ。ここから選別
潮干狩りでとったアサリを持ち帰るときは、海水をぬいて持ち帰りましょう。
帰宅までの時間が短い場合は海水がはいったバケツなどで持ち帰ってもよいのですが、長時間の移動はアサリが酸欠で死んだり弱ってしまう原因となるのです。
特に5月以降は気温もあがります。
持ち帰るときに海水も温まり、アサリが弱ったり死んでしまうと、一気に腐敗し鮮度落ちしてしまうのです。
<アサリの持ち帰り方>
- 海水でアサリを洗った後に、海水をきって、潮干狩り用のネットなどにいれる
- クーラーボックス等に保冷剤や氷をいれておく(アサリと氷などが直接触れないようにしておく)
潮干狩りでとったアサリの下処理と料理のコツ
アサリの砂抜き方法は常温の海水利用がベスト
採取地の海水を常温で使うとよく砂が抜ける
スーパーのアサリは「要砂抜き」とあっても、だいたいの砂が抜けています。
一方、潮干狩りでとった場合は高確率で砂や泥を吸い込んでいるので砂抜きは必須です。
筆者は潮干狩りでとったばかりのアサリを1時間ほど砂抜きして現地で食べたことがありますが、じゃりじゃりでとても食べづらかったです。
アサリの砂抜きは、カルキを抜いた水道水と塩で人工海水をつくってもよいのですが、オススメは「採取地の海水」をつかった砂抜きです。
潮干狩りの際にできるだけ汚れやゴミが少ない沖目の海水を多めに持ち帰り、常温のまま砂抜きをするとよいでしょう。
海水を持ち帰る際は2Lのペットボトル容器、大型の焼酎用ペットボトルなどがオススメです。
多少多めに海水を持ち帰ることができれば、帰宅後の砂抜きで海水を頻繁に変えられるため、よりよい状態にアサリを仕上げることができます。
電車で潮干狩りに行く場合も最低2Lは持ち帰りたいところです。
調理前のアサリは真水でよく洗う
海産物は体表などに腸炎ビブリオをもっていることがほとんどです。
特に海水温があがってくると繁殖力が高くなるため、下処理の徹底や十分な加熱が重要です。
腸炎ビブリオは真水に弱いため、砂抜き後のアサリは流水で殻ごとゴシゴシしっかり洗いましょう。
アサリは長時間加熱しすぎない
どんな魚介類でもそうですが、長時間加熱することで身が縮んでしまいます。
特に汁物を作る場合、長時間の加熱によりアサリ独特の旨みが汁に出ていってしまいます。
潮干狩りアサリレシピ①アサリの佃煮
好みで山椒の実や生姜と炊き込むとさらに美味
殻付きのアサリを酒蒸しにして甘辛く炊いたもの。
アサリは生のままでは保存性が極めて低いのですが、佃煮にすれば冷蔵庫で2週間、冷凍庫で2か月ぐらいは保存できます。
また佃煮にしておくと、おにぎりやチャーハン、和風パスタの具など様々な料理にも応用可能です。
おすすめは温かいご飯にアサリの佃煮をのっけて昆布だしの素をかけ、お湯をそそぐ食べ方です。
夜遅くや朝にサッとすませたい食事に最適。
▼詳しいレシピとストーリー
潮干狩りアサリレシピ②アサリの台湾風佃煮
アサリを紹興酒や五香粉などで炊くと台湾風の風味になります。
もち米とよく合うのでためしてほしい料理です。
もち米を炊くときに、この台湾風佃煮を多めにいれ、中華出汁を合わせて炊くと、アサリの中華おこわになります。
エキゾチックで最高の美味。
▼詳しいレシピとストーリー
潮干狩りアサリレシピ③アサリ蕎麦
アサリの佃煮の副産物である「アサリの甘辛出汁」をそばつゆとブレンドし、ゆず胡椒を溶かして食べる料理。
アサリの佃煮を具材にもできるので満足度も高いレシピです。
締めの蕎麦湯も乙な味。
潮干狩りアサリレシピ④シーフードヌードル(アサリマシマシで)
シーフードヌードルを食べる際に、アサリを煮だした出汁を注ぐだけの料理。
もともと濃厚な魚介のスープのコクがさらに濃くなり、圧倒的な旨さ。
殻ごとアサリを盛り付けると食べにくいので見栄えを気にしなければ剥きアサリを盛り付けるほうがオススメです。
▼詳しいレシピとストーリー
潮干狩りアサリレシピ⑤革新のアサリ・ピェンロー
ラー油を垂らすとさらに食欲が倍増
白菜と豚肉だけで仕込む人気の鍋物「ピェンロー」。
「アサリなんて御法度」と思う人もいるかもしれませんが、アサリのコクを足したものも実に美味です。
▼詳しいレシピとストーリー
潮干狩りアサリレシピ⑥ラ王・アサリつけ麺
明日葉を飾ると野趣あふれる盛り付けに
日清のラ王つけ麺といえば、麺が最高にうまいつけ麺。
もともとは節系のダシが濃厚なのですが、アサリを濃いめに煮だした出汁をタレにそそぐことで、さらに味に深さと奥行きが加わります。
うなる味わい。
スープ割するときもアサリ出汁を使い、締めにご飯をいれて大満足。
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潮干狩りアサリレシピ⑦スンドゥブチゲ(アサリと豆腐の韓国風スープ)
おぼろ豆腐とアサリを具材にしたスープ。
豆腐は絹豆腐でも十分対応できます。
アサリと中華出汁だけでもよいですが、スーパーの肉売り場にあるキューブ状の牛脂を活用することでさらに深いコクがでます。
▼詳しいレシピとストーリー
潮干狩りアサリレシピ⑧アサリのタイ風バジル炒め
野菜はしめじや青菜類が合います
白飯にあう炒め物といえばアサリのタイ風バジル炒めです。
ガパオ等につかわれるホーリーバジル入りの市販ソースを使うと簡単です。
固めに炊いたもち米もよく合うのでぜひためしてみてください。
生のホラパーバジルが手に入るようであればさらに美味。
▼詳しいレシピとストーリー
潮干狩りアサリレシピ⑨アサリの台湾風スープ(蛤仔湯)
アサリ汁といえば味噌がお馴染みですが、針生姜と塩と水などでシンプルにつくった台湾風のアサリ汁もオススメです。
アジの濃さは薄めにして、好みで塩や五香粉などで調整するのもよいですよ。
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潮干狩りアサリレシピ⑩アサリ出汁を活かした海鮮チヂミ
韓国料理屋で食べると美味しい海鮮チヂミ。
お店のチヂミは冷凍アサリを使うことがほとんどです。
少し手間をかけて酒蒸ししたアサリを手剥きして使い、生地を伸ばす際に濃厚なアサリ出汁をつかってみると圧倒的なおいしさです。
▼詳しいレシピとストーリー
潮干狩りアサリレシピ⑪クラムチャウダー
アサリではなく大アサリ(ウチムラサキ)をつかったクラムチャウダー
ホンビノスやアサリなどをつかったクラムチャウダーも、簡単に本格的な味をだせる料理です。
生クリームを使えばさらに上質な仕上がりに。
▼詳しいレシピとストーリー
アサリは万能食材!いつもと違う料理にもチャレンジしてみよう
アサリは旨みがたっぷりで、あらゆる料理に使える万能食材です。
汁、炒め物、煮物、揚げ物などなど。
ワンパターンになりがちな場合は、紹介したちょっと変わったアサリ料理にもチャレンジしてみるのも発見があるかもしれませんね。
自分なりの潮干狩りレシピを考えてみるのも、一つの楽しみ方です。