晩秋から春の低水温期は、おかっぱりから投げ釣りで狙える釣り物も少なくなりますね。
この時期は岸釣りを休んだり、船釣りに足がいきがちですが、堤防で多くの釣り人を魅了しているのがマコガレイです。
今回は食味では高級魚ヒラメを凌ぐともいわれる、絶品のマコガレイ釣りについて解説します。
マコガレイ釣り以外のカレイ釣りにも応用できるのでぜひチェックしてみてください。
東京湾で釣れるカレイの種類
カレイにも多くの種類がいますが、主に東京湾で釣られているのはマコガレイやムシガレイです。
東京湾におけるかれい類の漁獲量は、1970 年代まではイシガレイ主体
で、その後、マコガレイ主体となったと考えられている。1980 年代
後半~1990 年代前半に 1,000t を超える水揚げがみられていたが、
近年は 200t 前後で低迷している。
出典:https://www.pref.chiba.lg.jp/gyoshigen/sigenhyoka/documents/h27_mako.pdf
もともと東京湾の場合、1970年代まではイシガレイがよく漁獲されていました。
その後、マコガレイがよく漁獲されるようになり、さらにマコガレイ自体も年々漁獲量が減り、現在にいたります。
地域が変われば、イシガレイやマガレイ、ヌマガレイなどの釣り物もターゲットして狙われています。
マコガレイ( 真子鰈)
このぐらいのマコガレイが釣れると思わずにっこり
こちらは3月に東京湾・横須賀うみかぜ公園の岸壁で釣れたもの。
マコガレイは、イシガレイのように体表に石状骨質版(石のようにみえる骨)を持たない魚です。
よく釣れるサイズは30cm~40cmほどですが、まれに50センチを超える大物も釣られており、大型カレイはときに「座布団カレイ」とも呼ばれます。
現在マコガレイは減少傾向で釣り人からは幻の魚とも呼ばれることもしばしば。
特に東京湾では何日も通って「やっと1枚」という人も。
マコガレイについては、幼魚放流も行われていますが、資源量が目立って回復している兆候はありません。
ムシガレイ(虫鰈)
ムシガレイは沖釣りのゲストとして水深100m程度の深場でも釣れる魚ですが、時期によっては岸釣りでも釣ることができます。
こちらは12月に三崎港花暮岸壁で釣れたムシガレイ。
産卵直後と思われ、痩せている個体。
こちらは5月に城ケ島岸壁で釣れたムシガレイ。
産卵後に餌をしっかり食べて、コンディションがよくなっていますね。
胃の中からは、イカの子供が何杯かでてきました。
マコガレイ釣りの魅力とは?
投げたら待つ。マコガレイ釣りはそんな釣り
寒い時期にじっと待つイメージのマコガレイの投げ釣り。
釣りをしない人から見ると、ただの苦行のようにも見えるその魅力はどこにあるのでしょうか。
ごく少ないマコガレイのアタリをとらえたときの喜び
まずあるのが、時合をとらえてめったにないカレイのアタリを感じたときです。
低水温期では、小魚などのエサ取りもすくなく、アタリ自体がほとんどありません。
そんな中、竿先にでるアタリは釣り人の心を躍らせます。
アタリが頻繁にないからこそ、1回のアタリが重要になるわけです。
待ちの釣りと思いきや攻めの釣りである
次にあるのが、待ちの釣りという「静」の世界にある「動」の存在です。
釣れている人ほど、ただ仕掛けをなげて待っているように見えますが、そうでもなく、たえず脳内で算盤をうごかし、様々な攻め方を行っています。
- 時合のタイミング(潮どまり前後)
- 投げる場所と待ち時間
- 海底をさびくタイミング
などなど。
マコガレイ釣りのポイント
マコガレイ釣りで有名な、横須賀のうみかぜ公園
マコガレイは砂泥底を好む魚です。
晩秋から12月ごろに沿岸の浅場に集合し、翌1月中までを目安に砂泥地帯に産卵します。
秋にはこれらの産卵場所を特定して攻めることを「乗っ込みガレイ」と呼びます。
産卵中は日中釣りづらくなる傾向にあり、夜間に照明があるエリアを中心を狙い、産卵後の春3月~5月ぐらいまでは「戻りガレイ」と言って、沖合や周辺に分散する個体を狙います。桜の花が開花する頃のマコガレイを「花見ガレイ」とも呼びます。
マコガレイの産卵に適した砂地が少ない地域では、毎年特定の場所に数多くの個体が集結するのですが、この釣り場は釣り人によって人気ポイントになり大変混みあいます。
具体的なポイントについては、釣具店や釣り雑誌・ネット情報でしぼりをつけつつ、最終的には独力で絞り込んでいく楽しみがあります。
天秤をつかった底釣りということもあり、底の根が荒い場所は釣りにくいので、釣り場で投げ竿を多く出している釣り人を探しつつ砂泥底を探しましょう。
<マコガレイがよく釣れる地形>
- かけあがり(かけさがり)
- 海底に隆起があるところ(ヨブ)
- 砂礫地帯や岩場などに隣接する砂地
マコガレイ釣りのタックル
足場が高いエリアや岸壁があるエリアは長い竿が有利
カレイ釣り全般ですが、特殊な道具は不要です。
狙ったポイントに到達できるオモリをかつげる竿の強さや長さ、アタリがわかりやすdい固すぎない穂先をもったものであればどんなものでもよいと思います。
完全に釣り針を飲ませてしまう考えであれば、アタリに気づかなくても問題ないでしょう。
筆者は9フィート強のシーバスロッドをメインにつかっていますが、それでもカレイは釣れています。
一方、飛距離が必要な釣り場、足場が高い場所、岸壁が高い場合、岸壁手前にテトラがある場所では、さらに長さのある投げ竿をつかったほうが釣りやすいでしょう。
マコガレイ釣りではオモリ負荷30号程度までの、4~5m程度の投げ竿がよく用いられています。
リールは、巻き上げ力は求められないので、遠投でき、トラブルもすくないスピニングリール一択です。
PEラインの1.5号~2号が200m程度巻けるものを選びましょう。
自分がよくいく釣り場や釣り方のスタイルに応じてタックルを選択しましょう。
<マコガレイ狙いのタックル例>
マコガレイ狙いの仕掛け
マコガレイ釣りではアオイソメの房掛けが定番
天秤仕掛けが一般的
マコガレイ釣りで一番多く使われる仕掛けが、天秤と2本針の投げ仕掛けです。
そのほかに胴付き仕掛けなどもありますが、投げ釣りでは天秤仕掛けをメインにつかうとよいでしょう。
針は軸にケンがついたものを選ぶと、イソメがずれず魚を誘い続けます。
仕掛けの装飾は効果的なのか?
カレイ釣りの仕掛けには多くの装飾が施されているものもあります。
この装飾は人によって好みがあります。カワハギ釣り同様、派手なものほど食いがいいという釣り人もいます。
ある船宿の船長がこんなことを言っていました。
「仕掛けにビーズとかついてるでしょ。あれってほとんど意味ないと思うんだよね。どちらかというと人間が釣られてるんじゃないのかな。俺とか釣り鈎とハリスだけで釣れるし」
ビーズなどの装飾が多くされたものほど仕掛けの単価が上がります。
そのため、人によっては糸ヨレや針先がへたってしまっているのに、もったいなく思い使い続けてしまうこともあるのではないでしょうか。
カレイ仕掛けについて、装飾は一定の効果があるとは思いますが、そうした有無より、針のサイズや餌のずれを防ぐケンの有無やハリスの号数にこだわることをオススメします。
または餌への投資配分を強化するのもよいでしょう。
たとえば釣り初心者にとっては、単価の高い岩イソメを利用するのは気が引けますが、筆者は集魚力が高い餌を使うことが最大の装飾でありPRに繋がると考えています。
一方、装飾類のなかには、浮力を持つものがあります。
浮き玉はエサを海底付近でやや浮かせ周囲から目立たせるという効果があるほか、厄介なヒトデやウミケムシの被害を最小限に抑えることができます。
カレイは基本的に底付近のエサを食べるとはいえ、濁った砂泥底において、底から少し浮かせて餌の視認性を高めることが釣果につながるということは十分あるかと思います。
自分が信じて投げ続けられる仕掛けを使う
どんな釣りでも、釣れると信じている仕掛けやルアーを使っていると、比較的長時間集中力をもって釣り続けることができます。
低水温期のカレイ釣りの場合、アタリがほとんどありません。
そのため、ときとして心が折れがちにもなります。
早く帰って自宅でぬくぬくしたい。
この釣りでは、いつの間にかカレイとの戦いではなく、自分の弱さとの戦いがはじまっていたりします。
釣り座で戦い続けるためにはどうしたらよいか。
これは、自分にとって信じられる仕掛けを用いて釣りをすることではないかと思います。
やや胡散臭いですが、信じて投げ続けアタリを待ち続けることに集中することが、結果的に一番多くの釣果につながると筆者は思います。
マコガレイ狙いでは、仕掛けの自作をするベテランも多い
仕掛けの装飾等について言及しましたが、自分にとって最適な仕掛けが自作できるのであれば、それに越したことはありません。
全長や枝スの長さや号数、針の種類など、自分なりに納得できる仕掛けで釣れれば、釣れたときの喜びもひとしおです。
市販品は便利ですが、針だけもっと大きくしたくなったり、ハリスだけもっと長く・太くしたいなどと思ったことがある人は仕掛けの自作にもチャレンジしてみましょう。
<カレイの自作仕掛けの材料>
- ハリス2~5号
- スナップサルカン
- 親子サルカン
- ケン付きの針
親子サルカンをつかって根がかった際に先の部分だけ切れるようにしておけば、仕掛けの交換もスピーディです。
ジェット天秤は手前に堤防基礎や海藻があるところに効果的
秋から春にかけて、堤防や岸壁から釣りをする際、多くの釣り場で足元10メートルから20メートル程度は根や岩礁に生える海藻(ワカメ・カジメ・ホンダワラ・アカモク類)があります。
投げ釣りをしていて、手前まで仕掛けを引っ張ってきたり、仕掛けを回収する際は、こういった根のエリアに仕掛けが根がかることもしばしばです。
こういったポイントでは、ジェット天秤により、効果的に釣りを展開することができます。
ジェット天秤は、リールの巻き上げにともない、本体が回転し海中で上昇するように作られています。
手前に根がかりが多いエリアでは、ジェット天秤を使うとよいでしょう。
オモリの号数は、竿の耐荷重や狙うポイントの距離、潮の速さで調整するため複数サイズもっておきます。
潮がゆるいところは5~8号ぐらいでよいですし、かなり流されるところは30号程度をつかうことも。
ただし、ジェット天秤は形状からいって底を転がってしまいがち。
あまりにも潮が速いところは、スパイク天秤をつかうのも一つです。
場所によっては点在する根もあります。根がかりも想定して余分に仕掛けをもっていくと安心して釣りができます。
マコガレイ仕掛けの紹介
釣りにくいとはいえ、マコガレイは冬場の人気ターゲットです。
東北では釣れやすいこともあり、各メーカーから数多くの仕掛けが市販されています。
筆者はシンプルで低価格のSASAMEの2本針仕掛けをよく使っています。
装飾の好み、針のサイズ、ハリスの号数などいろいろなラインナップがありますが、とくに段差針仕掛けは、虫エサを房掛けしやすくなるのでベテランがよく使用しています。
ハリスについては2号は潮なじみがよいのですが、大型がヒットしたときに不安が残ります。
40㎝を超えるマコガレイを狙う場合は、最低でも4号を選びましょう。根が絡むエリアや、抜き上げが必要な際は5号が安心です。
マコガレイ狙いの餌について
カレイには人工餌ではなくアオイソメなどの虫餌を
人工餌はサブ的につかう
虫エサが苦手な人もいるかと思いますが、人工エサでカレイを爆釣しているという話は聞いたことがありません。
ワームなどを虫エサと組み合わせてボリュームを出したり、エサ取り対策にする技は知られていますが、それも虫餌があって成立します。
虫エサは、ニオイと細やかな動きでカレイの捕食を誘います。
本気でカレイを釣りたい人は、虫エサを利用しましょう。
虫エサが苦手な方は、医療用の手袋が意外と安価で便利です。素手でイソメなどをふれなくても済むので、苦手な人にはオススメです。
厳冬期は指無の防寒手袋と重ね付けするのもよいでしょう。
アオイソメは房掛けで
アオイソメに代表される虫餌は、ちょんがけ、通し刺し、房掛けとあります。
とくにこだわりがない場合は、エサはケチらず房掛けにすることをオススメします。
理由は前述の通り、小魚などに虫餌がついばまれ、完全になくなるまでの時間を長くするためです。
イワイソメを使う
イワイソメ。アオイソメよりニオイが強い
カレイ釣りではアオイソメに加え、高価なイワイソメもよく用いられます。
独特のニオイが強く、マコガレイに強くアピールしあmす。
といっても、イワイソメ単体で使用するわけではなく、アオイソメを房掛けにしたうえで、カットしたイワイソメを付け加えるという使い方が一般的。
マコガレイの釣り方
まず、砂泥底のエリアで、実際にカレイが上がっている季節に釣行します。
マコガレイの時合は、満潮・干潮前後と言われています。実釣では、この潮どまり前後に集中して釣りができるように準備しましょう。
真冬の産卵個体のみ、日中ではなく夜に集中して釣れます。特に照明があるエリアに集まるのか、集中して釣れるので、ポイントを絞る参考にしてみるとよいでしょう。
ちなみに、真冬以外は日中のほうが釣れます。
カレイ全般、運動量も少なく、餌の捕食が旨い魚ではありません。
釣り場によっては、潮流によって底上から餌が浮きすぎてしまい、カレイの捕食が難しくなってしまうと言われています。
<マコガレイの釣り方>
- 周囲をチェックして、問題なければキャスト(複数本の竿で遠近投げ分ける)
- 5分に1回程度、竿をさびき、1m程度仕掛けを手前に動かす(ヒトデ等の餌取り対策・カレイの居食い対策)
- 15分から30分程度まってアタリが出なかったら、別の場所に打ち返す
- アタリが穂先にでたら、食い込むまで放置。びっくりアワセ禁物
- 竿が穂先から大きく引き込まれたら、ゆっくり聞き上げる。重さを感じたら合わせる
- 巻き上げてきて、基本的に抜き上げずたも網を使用する
- アタリがでたライン(距離)に他の竿を打ち返す
※40㎝を超えるマコガレイの場合、小型の袖針は伸ばされる場合があります。狙う方によって針のサイズを調整しましょう。
マコガレイ釣りのベテランがこだわっていること
釣り場と情報把握(場所で決まるカレイ釣り)
まず、カレイ釣りのベテランは、何月にどこの釣り場にカレイが回ってきそうだということを想定して動いています。
一方、毎年水温などの複合要素によってヨミはずれていきます。
このとき重要なのがネット情報だけでなく釣り仲間同士での情報交換です。
カレイを釣るためにはネット情報だけでなく、釣り仲間や釣り場でのコミュニケーションを密にするとよいでしょう。
マコガレイ狙いの釣り師は餌に投資する
どの釣りでもそうですが、エサは魚ともっとも近く接点があるものです。
釣れているカレイ釣り師ほど餌にコストを投資しています。
マコガレイ釣りでは大量のアオイソメを使用する
マコガレイ釣りのベテランは、状況をみながらアオイソメを盛大に房掛けしたり、高単価の岩イソメ(ニオイが強い)をまぜて集魚力を高める釣り方をしていたりします。
人によっては、エサ取り対策で、イソメの一部に食わせ餌として、ガルプやパワーイソメを混ぜる人も居ます。
あるベテランカレイ釣り師にインタビューしたときに、こんなことを言っていました。
「房掛けのイソメをカレイが全部食べるとは思っていない。まず、岩イソメの臭いでカレイをよせるだろ。で、アオイソメの房掛けの動きで口を使わせる。それと、水温が低くても小魚やヒトデはいるので、余計なものに餌を食べきらないように房掛けをするんだ。ベラなどの小魚がイソメをついばむ音は、カレイにも影響すると思う」
とのこと。
どうでしょうか。
水中のことなので、実際の真偽はわかりません。
一方、よく釣る人は、見えない海中の出来事について圧倒的に多くの想像力をもって釣りに取り組んでいるだなということを感じました。
岩イソメは抜群の集魚力によりフグなどの魚を集めてしまうこともしばしば。
ベテランは、常にフィールドの状況を探りながら餌とつけ方にこだわっています。
投げる場所
マコガレイ釣りで有名な釣り場で、一見同じような地形と思われる釣り場でも、海底地形は異なっています。
また海底の状況は台風や潮の影響により毎年変わるため、ただ投げて待っているだけでは釣れません。
マコガレイをコンスタントに釣っているベテラン釣り師は、カレイの産卵場所やたまっている根回りやかけあがりなど、独自に練り上げた海底マップをもとに日々釣りをしています。
以前、釣り場でベテランのカレイ釣り師と話したとき、手帳をみせてくれたことがあります。
そこには、その釣り場の海底地形と根の位置が立体的に記されていて、さらに各ポイントで釣れたカレイなどの魚の匹数とサイズと年月日・潮周りなどが正確に記入されていて圧倒されたことを覚えています。
「兄ちゃん、もう5メートル右側で釣ったほうがいいよ。根ないから」などとアドバイスされて、やってみたところ確かにそこから根がなくビックリしました。
投げる距離
ベテラン釣り師は、ただ遠投するだけでなく遠近複数本の竿をだしています。
また、マコガレイと思われるアタリがでるポイントを調べ、仕掛けの位置を微調整しています。
ポイントによっては遠投しすぎると釣れず、30mほどちょい投げし、護岸基礎の外側にある砂泥エリアに餌を配置して待つというようなノウハウがあったりします。
仕掛けと餌のメンテナンス
マコガレイ狙いにつきものなヒトデ
ただ投げて待っていると、いつの間にかヒトデやウミケムシなどが針がかりしてしまったりします。
また、潮の流れによっては仕掛け同士がまつってしまっています。
そうした状況でカレイはまずヒットしないため、釣れているベテラン釣り師は、頻繁に仕掛けの位置を微修正しています。
また、一定時間で巻き上げ、エサをつけ変えて打ち返すアクションをとっているのも特徴です。
釣り場では、釣れている人の動きを見て盗むのが鉄則ですね。
マコガレイ釣りにつきもののウミケムシ
アカメフグ(ヒガンフグ)もマコガレイ釣りにつきもの
美味しいマコガレイ料理
肉厚のマコガレイは最高に美味
食べても美味しいマコガレイ。オススメの料理を紹介します。
釣れた魚がある程度大きく一尾だった場合は、片面を刺身、片面を煮つけ・唐揚げ・ムニエルにするのも一つ。
中骨や頭部は骨せんべいにすることもできます。
肝醤油で食べるマコガレイの刺身
釣ったマコガレイであれば、まずオススメなのが刺身です。
釣り場で血抜きをしたあとに、しっかり保冷して持ちかえりましょう。
売られているマコガレイは、基本的に加熱用ですが、釣り物は身がしっかりしていて刺身にも最適。
内臓から特に傷みやすいので、釣行後は速やかに下処理をして、身肉に内臓の臭みがつかないように注意することが大切です。
また、皮やぬめりが刺身につくのを防ぐために、まな板の洗浄や、複数枚のまな板を使い分けることが必要です。
よく血抜きができたマコガレイの肝はカワハギ同様美味
マコガレイの肝醤油
マコガレイの煮つけ
肉厚マコガレイの煮つけ
マコガレイの定番料理が煮つけです。
甘辛くしたものは美味しいですし、白醤油でさっぱり仕込んだものもまた美味。
好みに煮つけましょう。
マコガレイの唐揚げ
カレイの唐揚げ(ムシガレイ)
比較的小型から中型は、無理して刺身にするのも手間だったり。
その場合は、唐揚げにするのも一つ。低温で揚げ、高温で2度揚げしましょう。
ポン酢+小葱+もみじおろしがオススメです。
マコガレイのアラ汁
カレイの頭部や中骨からはよいダシがでます。
捨ててしまうならば、アラ汁の材料にしましょう。
カレイ自体が独特の臭みがあるわけですが、霜降り処理すればニオイも気になりません。
マコガレイの肝醤油茶漬け
マコガレイの刺身が余ったら、肝醤油やゴマ醤油に漬け込み、お茶漬けにするのも一つ。
白飯に漬けにしたマコガレイをのせ、昆布だしをかけるだけでできあがります。実に美味。
▼おいしいマコガレイ料理解説記事
マコガレイはアタリがゼロでも耐え忍ぶ釣り
秋から春までの寒い時期の釣り物として知られるマコガレイ。
1日やっても、何度通っても本命のアタリがゼロということもよくある釣りです。
まずシーズンごとに通う釣り場をしぼりましょう。
投げはじめたあとは、最後には自分で信じて釣りづけることが結果的にカレイとの出会いを作ってくれると思います。
はじめは周りの状況をみつつ、最後は自分流を追求してみましょう。