楽しい船釣り。いざ、子供と釣り船に乗船するときには、どんな「心構え」が必要なんでしょうか。
ORETSURIでは、「あしたの釣りをワクワクさせる」というスタンスで、これまで400名以上の船釣り初体験を支援してきました。
季節ごとの釣りイベントでは、釣り初心者をふくめて1,000名を超える釣り人に参加いただいています。
今回は、はじめて子供と船釣りにいくときの注意点や年齢目安などについて、詳しく解説します!
船釣りの6つの魅力とは
船釣りの魅力はどこにあるんでしょうか。
- 道具(竿、リール、ライフジャケット)がフルレンタルできる
- 狙った魚が釣れる仕掛けも船宿で購入できる
- 魚がいるポイントまで連れていってくれる
- 釣り方を教えてもらえる(船宿の体制やスタンスによる)
- 釣り禁止や釣り座がないなどの岸釣り特有のリスクがほぼない
- 平均サイズが岸釣りに比べて大きい
だいたい6つぐらいのメリットがありますね。
とはいえ、いざはじめようとなると、はじめ方の情報も身近になく、経験者が周りにいないとはじめにくい印象。
でも、いざ子供が釣りをはじめるときには、岸釣りより最初の1匹へたどり着くのはイージーです。
子供が釣り船に乗船できる年齢の目安
まず気になるのが、子供は「何歳から釣り船に乗船できるのか」という点かと思います。
これは船宿によっても異なりますが、年齢では4歳ぐらいからが目安と考えておいてください。
保育園や幼稚園であれば「年中さん・年長さん」と呼ばれる年頃ですが、4歳ぐらいから揺れる釣り船でも問題なく過ごせるようになってきます。
ちなみに、子供ひとりで竿をもって釣りができる年齢の目安は7歳ぐらいからです。小学2年生ぐらいと覚えておけばよいかと思います。
大体平均身長も115㎝~120cmぐらいになるため、船べりから海面をすこしのぞきやすくなり、竿もやや持ちやすくなります。
体感ですが、年齢が幼いほど女の子の方がきき分けがよく、最後まで飽きず釣りに打ち込む傾向があります。
男の子は目に見えるあらゆるものに短時間で興奮してしまいがちです。
また、酔い止めのせいもあってか、すぐに燃え尽き寝てしまったり、釣りはじめて飽きてしまうことも。
午前便や1日船を避け、午後便の短時間釣行からはじめる
子供の集中力は大人と異なり、30分も続きません。
1日船と呼ばれる7~8時間の釣りに耐えうる精神力はまだ持ち合わせていないと覚えておきましょう。
そのため、はじめのうちは半日船(4時間弱)を選ぶことを強くおすすめします。
エリアによっても異なりますが、東京圏であれば、横浜~横須賀エリアは釣り場に近く、半日船で十分楽しむことができます。
また、午前便(7時頃出船)は集合時間にあわせて、子供の準備を考えるとかなりバタバタすることも。
子供の睡眠時間や食事が微妙なまま、早朝から乗船すると、船酔いにもつながります。
また、子供はなにかと準備時間がかかるもの。アレコレ準備が遅れて、渋滞に巻き込まれて出船時間までに到着できない、ということもリスクもあるわけです。
はじめは、朝ゆっくりでき、確実に集合できる午後便がある船宿を探すとよいでしょう。
なるべく平日釣行。空いている船を探そう
子供連れではじめて釣行する場合は、平日がおすすめです。
アウトドアブームにより、休日は船宿も混みあってきています。
混雑はオマツリ(仕掛けがらみ)などのトラブルも増えます。たとえば小学生の場合、子供が休みの時期、平日に時間をとって釣行するとよいでしょう。
はじめは「ライトアジ」など簡単な釣りから
子供を高難易度の釣りにつれていくと、高確率で何をやっているかわからなくなります。
いくら説明をしても、いきなりハードルが高い釣りの勘所を理解できる子はほとんどいません。
結果的に釣れないですし、他の釣り客とのオマツリなども頻発。
親子ともども機嫌も悪くなってしまい、せっかくの楽しい船釣りが台無しというわけです。
はじめのうちは、釣れる確率が高く、トラブルも少ない簡単な釣りからチャンジしましょう。
エリアにもよりますが、以下の釣りが比較的簡単です。
<はじめてにオススメの釣り>
- ライトアジ(タナとりを学べる。オモリ40号程度までの釣り。電動リールをつかうビシアジは避ける)
- シロギス(胴突き1本針仕掛けをつかうとさらにトラブルレス)
- カサゴ(根がかりさえ避ければ簡単に釣れる)
- イシモチ(根がかりなく、簡単に釣れる)
<はじめてで避けたほうがよい釣り>
- コマセ真鯛(海面からのタナとりや長ハリスを子供が扱うのは至難の業)
- 深場のイカ釣り(海面からのタナとりや電動リールを子供が扱うのは難しい)
- ビシアジ(タックルが重く、電動リールを子供が扱うのは難しい)
- カワハギ(底が取れずオマツリして複雑に絡みがち。アタリもとりづらい)
未就学児や低学年連れは仕立船もおすすめ
釣り船には「乗合」と「仕立て」というものがあります。前者が乗合バスのような仕組みで、後者は貸し切りバスだと思ってください。
乗合は不特定多数があつまり共通の魚を狙って釣りを楽しむわけですが、世の中、いろんな人がいるので不安も出てくるかと思います。
仕立てであれば、知り合いや仲間同士の船なので、トラブルが発生しても殺伐としないはず。
周りで船を仕立てるという人がいたら、できればそこに混ぜてもらって子供を慣れさせていくのがおすすめです。
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自分がきちんと教えられるようになってから条件を考え連れていく
難易度が比較的高い釣り物でたまにみるのが、親(ほぼ父親)があまり慣れていない状態で子供に釣りを教えている場面です。
そもそも親がタックルや釣り方の基本を理解できていないので、子供に教えてようとしてもそれが間違っているということもあります。
たとえば、船が週末満船の日に大潮の風が強い日に家族4人でカワハギ釣りに行くとします。
お父さんは船釣り経験者だとします。お母さんと子供2人は未経験。
この場合、ある程度釣り経験があると、そもそも以下の条件は選びません。
- カワハギ釣り
- 大潮
- 強風
- 週末
天気は予想しづらいのですが、家族連れの場合は予報が安定してから予約ができそうな船を選べばよいのです。
カワハギがよく釣れているといっても、「家族を連れていくと色々大変そうだな」と判断できればいいのですが、そうならない人もいます。
また実は経験があるといっても自己流なので、基本は理解できていません。
タックルもあるものを寄せ集めて家族に貸すので、専用竿ではないですし、PEラインは2号、3号だったりして、潮受け必至。
とりあえず集寄をつけて竿を持たせて「底を小突いて待てばいい」というように教えるのですが、家族はよくわからずオモリを海底にとどめてラインを出すので、オマツリが連発するわけです。
そうなると、オマツリをするごとに、ベテランと絡んでしまい、子供はすぐにいたたまれなくなってしまい、ダウン。
残った家族も釣り物にあってない竿をグリップエンドをもって操作するものだからすぐに疲れてしまいますし、アタリもとれません。
一方、釣り慣れていない父親はなんとかカワハギを釣ろうと集中するわけで、家族の面倒は二の次になってしまいます。
よくある話です。
これは誰が悪いのかというと、自分の力量をきちんと考えられず、その釣行を企画してしまった親が悪いのです。
強風・大雨時の釣行について
小さな子供連れの場合は、できれば大雨や風の日は避けたいところ。
地上の風速予報が5mのときに、海上は1.5倍~2倍程度あることも。これは、風速の予報が内陸部を想定しているからです。
船が向かう場所によっても風速は変ってきます。釣りの天気予報はwindyでみると海上の風速予報も一目瞭然で便利です。
船釣りはじめての子供釣れ場合、以下が快適に釣りができる一つの目安です。
<船釣りで快適に子供が過ごせる目安>
- 風速5、6m以内
- 小雨がぱらつく程度
お子さんの耐久力によっても変わってきますし、あえて、自然の過酷さを教えたいという教育方針もあるかもしれません。
そのあたりは各家庭によって異なりますが、あんまり船が揺れると、小さな子供は釣り座に座っている自体ことも難しかったりします。
また、前日に風が強かった場合、うねりが残っているケースもあります。
酔いやすい場合は波高についても注意が必要です。
子供連れでの船宿予約タイミングは釣行3日前を目安に
船宿も商売ですので、雨や風が強いからといって前日や当日にキャンセルされてはたまったものではありません。
考えてみてください。
釣り船にはあらかじめ船のキャパシティごとに定められた乗船人数があります。
平日ならば比較的空きがあるわけですが、休日は満席になると、それ以上の予約を断っているわけです。
そんなときに、「子供が連れなんで、ちょっと雨風があるんでキャンセルさせてください」と出船直前に連絡をされたらあまりいい気分ではないはずです。
子供連れの場合、釣行日が近づいてから予約をするのがベストです。
よっぽど人気の船宿・釣り物でない限り、釣行の三日前が一つの目安です。
なぜでしょう。
三日前になると、天気予報の精度も上がってくるため、釣行の可否が立てやすくなるわけです。
天気が悪いからといって、週末の当日キャンセルは控えましょう。
船酔い対策は前夜から。当日の酔い止めはアネロン一択
はじめて釣り船に乗船する子供は、高確率で船酔いします。
大人も、よっぽど乗り物酔いに強い人でない限り、まず船酔いするものとして考えておきましょう。
「俺は船酔いしないし、したことない」
「パパ、僕は船酔いなんてしないよ」
なんてのは、フラグです。
船酔い対策は必須。酔い止めはアネロン一択。
アネロンには子供用もあるので、乗船1時間前には服用しておきましょう。
また、前日夜からの過ごし方(食事と睡眠の内容)も重要です。
▼船釣りでの船酔い対策はこちらの記事で学ぼう!
1枚多めの服装がグッド
子供は体温調整能力が十分ではありません。
暖かい状況でも、船上では風や波しぶきによって体温が奪われ、子供が急に寒さを訴えることも。
経験上、寒さを感じた子供は急速に釣りへの情熱を失います。
大人が感じている以上に、やる気がなくなってしまうわけです。
冬場はなおのことですが、春から秋はとくに、天候に関わらず、一枚羽織るものを持参するのがおすすめです。
親の心構えとして「自分の釣りは最初から諦める」も大事
船釣り初挑戦の子供と釣りにいくときは、自分の釣りはできない。
これを心構えとして心に刻んでおきましょう。
本当にできません。
むしろ場を重ねるまでは、都度面倒をみる必要があります。
- 餌付け
- オマツリ
- 魚の取り外し
- 餌付け
- オマツリ
- オマツリ
- オマツリ
- 餌付け
- オマツリ
- 魚の取り外し
- 餌付け
- オマツリ
- オマツリ
- オマツリ
みたいなのが、沖上がりまでエンドレスに続きます。
人数が多い週末や、潮の流れが速めの場合は、特にオマツリを回収している時間が釣りをしている時間より長くなることも。
船長のアシスタントである中乗りスタッフがいる釣り船でも、やっぱりケアは自分でする必要があります。
子供と一緒の船釣りで自分の釣りはできないものとして、考えておきましょう。
このあたりの期待値を、あらかじめ自分で調整しておくのが大切です。
特に自分が好きな釣りに子供を連れていくと、どうしても自分が釣りたいという力が働きがちで、オマツリなどトラブルを起こしてしまう子供を後回しにしてしまいがち。
いつか子供も独り立ちするので、それまでは簡単な釣りから習熟してもらいましょう。
ライフジャケットはきちんと着用させる
ライフジャケットは窮屈だということもあり、途中で外してしまう人もいるようです。
夏場は暑いからといって脱いでしまう人も。
安全のため、かならず着用しつづけましょう。
どの船宿でもライフジャケット無料レンタルできます。
釣り座は胴の間にし、潮下側に親が入る
釣り座を選ぶ際は「胴の間」と呼ばれる船の真ん中あたりに座るのがおすすめです。
あらかじめ船長に申し出ると、だいたいこの席を案内されるはずです。
- 揺れが少ないので酔いづらい
- 船長の目が届きやすくアドバイスを受けたり、質問しやすい
胴の間にはこんなメリットがあります。
また、潮の流れがわかるようであれば、潮下側に親がすわると、他の釣り客とのオマツリを避けることができます。
ライトアジ釣りの場合、親がコマセを効かせて子供に釣らせるという考えた方もあります。
一方、胴の間にいれば、前後の誰かが撒いたコマセが必ず真ん中にもやってきますので、安定して釣果を上げることができるわけです。
とにかく軽いライトゲームタックルがオススメ
大人であれば簡単に扱える竿やリールも、小さな子供の場合、かなり負荷がかかるものです。
レンタルロッドはグラス主体でリールも頑丈なものが多く、総重量はかなりの重さ。
太鼓型の丈夫なリールをのせたグラスソリッドのロッドは600~700gの総重量と考えておきましょう。
できれば、ライトゲームタックルで釣り具をそろえておけば、重量はグラス主体のレンタルロッドの二分の一程度の300g程度におさめることができます。
軽いので子供も快適に釣りが楽しめるはず。アタリもわかりやすく、魚の引きもより強く感じられます。
リール部分を包むように持つと子供でも竿の扱いが上手に
また、小型の両軸リールは手のひらが小さい子供でも安定してパーミング(手のひらで包むように持つ)することができます。
<子供のタックルでの注意点>
- カーボン主体のライトゲームロッドを選ぶ
- リールは利き腕で巻けるようにする(こだわりがなければ)
- 浅めの水深であればパワーギアのリールを選ぶ
右利きで左巻きのハイギアは、腕力が必要だと覚えておきましょう。
お子さん以外にも女性の場合も同様です。
キーパーがあると安全かつ便利
キーパーと呼ばれる竿受けがあると、子供の釣りもより安全かつ便利になります。
竿を固定しておけば、置き竿にして休憩できますし、おまつり時も、キーパーに固定しておけば竿が落下してしまうということが少なくなります。
さらに尻手ロープを組み合わせると安心です。
船宿でもレンタルできます。
実釣での注意点6つ
ここでは、実際に釣りをする際の注意点を6つ紹介します。
パーミング
船の仕掛けは比較的重めですし、強い潮受けをしたときに巻き上げ負荷は相当なものです。
そのためタックルをしっかり支え、操作するためには3フィンガーグリップでのパーミングをするのがおすすめです。
男性は腕力があるので、2フィンガーや1フィンガーでのグリップでもぎこちないながらもなんとか釣りになります。
一方子供は、ライトゲームタックルでもしっかり握ることができません。
トリガーグリップに小指と薬指をはさみ、手のひらでしっかりタックルの重心となるリール部分をつかむように教えてましょう。
サミング
親指で糸にさわるかさわらないかぐらいで
船釣りでは両軸リールを使うことがほとんどですが、そのまま糸を落とし込まず、指でかるく触りつつ、余分な糸がでないように教えておきましょう。
これを「サミング」と呼びますが、以下のトラブルを減らせます。
- リールの出っ張り部分(レベルワインドやスタードラグ)に道糸のPEラインが絡んでしまう
- バックラッシュ(リールの下糸が出てきて絡まる)の発生
底立ち
「底立ち」は、船釣りの基本の一つです。
「オモリが底に着くと竿がまっすぐになるよ」
「オモリを底から離すと、オモリが重いから竿が曲がるよね」
というように教えておきましょう。
底立ちができれば、オマツリや根がかりによるビシロストも激減します。
誘いとタナとり
ライトアジでは底上2~3m程度の「タナとり」が必要ですが、子供にあまり厳密に教えてもよくわかりません。
底立を覚えてもらったら、必ず糸を張ってから、「竿を海面に下げながら2回リールを巻いたら1mだよ」と教えておきましょう。
そのままリールのハンドルを2回転させると、実際にはギア比によって130㎝から160㎝ぐらい巻くことになるわけですが、1mとしておくと便利です。
ライトアジでは以下のように教えましょう。
「竿をさげて2回巻いて、竿をしゃくろう。そしたら、さらにリールを2回巻いて竿をまっすぐにして待っていれば大丈夫」
簡単ですね。
▼ライトアジの詳しい釣り方は以下の通り
ビシ(オモリ・コマセカゴ)巻きすぎ
ライトアジでは「ビシ巻きすぎ」というのがよくおきます。
取り込み時など、最初はどうしても焦ってTOPガイドまで巻いてしまいがちですが、都度都度、注意してあげましょう。
ビシは、海面でストップが基本です。
尚、ビシを巻きすぎると以下のリスクがあります。
- 魚の取り込みがしにくくなる(アジの場合は口切れ)
- ビシがぶつかって怪我の原因になる
- 竿先の破損
竿は穂先折れと海神奉納(海へロスト)に注意
なれない子供が船釣りをするときによく起きるのが以下のトラブルです。
- ビシを巻きすぎて竿先が折れてしまう
- PEラインが穂先に絡んだまま巻き込んで竿先が折れる
- 手が滑って海にタックルを落としてしまう
ビシ巻きすぎは、都度注意していくしかないのですが、子供の場合、座っていると巻きすぎになりがち。
また、立っていても身長が低いので、海面でビシをとめると巻きすぎになりがちです。
海面下50㎝程度にビシが上がってきたら巻くのをやめるように教えてあげましょう。
子供はすぐ釣りに飽きるので好物のおやつを常備
まれにすさまじい集中力をもつ子供がいますが、だいたいの子供は釣りにすぐ飽きるものです。
乗船前にどんなに釣りへの情熱を語っても、すぐに飽きます。
子供が釣りに飽きるのはもはや「前提条件」だとおもっておくとよいでしょう。
飽きたときには、好物のおやつや飲み物などをあげて休ませてあげましょう。
また復活して「釣りたい!」となるかもしれません。大体周りで釣れ出したり、大きい魚が釣れると子供の活性も上がります。
ほかに、アネロンなどの酔い止めの副作用として子供はかなり眠くなります。
船上で子供が眠いといった場合、速やかに30分程度寝かせてあげると復活しがちです。頭にひくクッションがあるとよいです。
無理強いしない
親子連れの釣り人をみると、思わず親が子供に説教をしてしまっているシーンをみます。
自分の子供ほど、イライラしてしまうものです。
どうしても、教えるのに熱が入ってしまうのも、よくわかります。
とはいえ、子供には子供のペースがあり、何度伝えてもわからない子もいるわけです。
子供それぞれの興味関心や意欲を大切に無理強いはしないようにしましょう。
トラウマになってしまうと、もう二度と子供と釣りにいけなくなってしまうかもしれません。
学習速度に合わせたレクチャーが大切です。
また、そもそもの話ですが、「釣りにいきたくない、興味がない」という子供を無理に連れていくのは大体の場合、不満足で終わるので控えましょう。
とにかく「ほめて」伸ばす
子供連れの船釣りで重要なのは、とにかく「ほめる」ということです。
まずはその日の釣果の目標を設定しましょう。
- ○○を釣る
- ○○を何匹釣る
- サイズで勝負
などなど。
で、子供が何かを釣ったら褒めます。
「お、イシモチは刺身にすると旨いからやったな!すごいな。スーパーのイシモチは刺身にできないからな!」
「わ、お父さんのアジより、○○のアジのほうが断然でかいな!やば」
「○○はなんだか釣り人っぽくなってきたな!」
「○○は覚えるのが速いな!」
などなど。
すると、子供も得意になり、釣りにのめり込んでいくことでしょう。
釣行後に寄るラーメン屋やスーパー銭湯まで段取りしておく
なぜ、いきなりラーメンがでてきたのか。
説明しましょう。
「ハハハ。船釣りってのは、釣っておわりではなく、トータルエンターテイメントなんだよ」
と、子供にいいつつ、釣りの後は旨いラーメン屋にでも寄っていく。
釣り楽しい+釣りの後のラーメンはめちゃ旨い
=
素敵プランをアテンドできる親=グレートすぎ
という具合に、親株が急上昇するわけです。とりあえず、その日はストップ高ぐらいにはなります。
なれない船上で子供はいつも以上に疲れていますし、なぜだか、ラーメンが食べたくなるわけです。
そこがラーメンの不思議。
普段だとちょっと腎臓への負担が気になってしまう、ちょい味が濃いめなラーメンを一緒にすする。
そんで、「○○のアジは尺あったな。めったに釣れんぞ」とかなんとか、その日の釣りについてともに語りましょう。
で、サクッと家路につき、釣った魚の下処理へ進む。
または車の場合、知略を発揮し、あえて渋滞をさけてスーパー銭湯にしけこみ、さらなるトータルエンターテイメントにいそしむのも一つ。
スーパー銭湯の風呂場で、子供がやけに大声でいうわけです。
「お父さんのサバより、僕のほうがデカかった!」とかなんとか。で、5分後に風呂寝したりするわけです。
そういった親子で忘れられない体験が積み重なっていくこと。
素晴らしいですね、船釣り。
まとめ
今回は、これまで300人以上の船釣り初体験を支援してきた立場から、子供と一緒の船釣りで注意したい点について解説しました。
お子さんが何歳ぐらいから釣り船に乗船できるか気になっていた人も、解決できたんじゃないでしょうか。
船釣りは釣果も安定していますし、岸釣りにつきものの「人的トラブル」もほとんどありません。
親子で楽しく釣りをして、生きた獲物を自分の手で捕まえ、それを食品にして食べるところまでをともに味わってみましょう。
釣りは年齢が離れていても、家族全員でいつまでも楽しめる共通の遊びです。
ともに釣って楽しい。
ともに食べて楽しい。
ともに語って楽しい。
ぜひ、楽しい船釣りに出かけてみてください。
【はじめての船釣り体験】釣りメディア編集長が親切丁寧に教えます
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