八景島対岸・八景島駅は金沢水際線緑地(旧福浦岸壁)に隣接した地域です。
今回は八景島対岸・八景島駅・海の公園周辺の釣り場を詳しく解説します。
実際に釣れる魚・ポイントの地形・水深・釣り禁止情報などを理解して釣行しましょう!
八景島対岸・八景島駅下・海の公園の釣り場特徴
岸釣りで言う八景島対岸は八景島の北側にあたる広い岸壁エリアを指します
八景島対岸と八景島駅下の釣り場は横浜市の金沢区にあります。八景島シーパラダイス近くの水路が主な釣りスポット。
防波堤の高さがあり、壁の上に乗らない限り落水リスクは低く安全で足場がよい釣り場です。
釣具店は金沢文庫の釣り具のポイントが最寄で、隣接するコンビニで餌と簡単な仕掛けが購入できます。
水路は船舶も行き来するため一部深く、基本的に砂泥底で、ところにより根がかりが多いエリアが続きます。
岸から30mほどは岸壁の基礎や崩れたテトラが続き、その先が落ち込んで砂泥地になっています。
岸壁際に居着いているシーバスやクロダイのほか、まずめ時にはカサゴやアジ・イワシ・サバなどの回遊魚が狙えます。
夜になるとメバルの魚影も濃いのが特徴です。
八景島対岸・八景島駅下の釣り場施設概要(アクセス・営業時間・駐車場・釣り餌)
アクセス
- 電車の場合:シーサイドライン八景島駅から徒歩1分程度(八景島駅下)、同市大医学部前徒歩5分程度(八景島対岸)
- 車の場合:品川から首都高経由で最短60分程度
営業時間
八景島対岸・八景島駅下は釣りを目的とした施設ではないので営業時間は特に設定されていません。
24時間釣りをすることが可能です。
八景島対岸エリアは八景島シーパラダイスの営業が終わると照明が落ちるのでランタン等を持参したほうがよいでしょう。
駐車場
周辺に多くのコインパーキングがあります。
<最寄りの駐車場>
付近の道路は駐車禁止です。特に八景島対岸エリアでは警察官のパトロールも頻繁で、駐車禁止の取締りも実施されています。
八景島対岸・八景島駅下・海の公園のポイント解説(釣り禁止場所)
八景島を起点にして北西側・北側の護岸が竿を出せる場所です
海の公園では南側の地点FのBBQ場前(公園範囲外)でも釣りができます
A:八景島対岸
八景島対岸。ところによりテトラ帯が続いている
- メリット:一番外側で潮通しもよく回遊魚を狙いやすい。広大で釣り座を確保しやすい
- デメリット:テトラのエリアは釣りづらい。岸から30mほどは根がかり多発エリア
旧福浦岸壁(東側)で釣りができた時代は、まとめて「福浦岸壁(南側)」というような通称もありましたが、「八景島対岸」と呼ばれることが多いエリアです。
最寄り駅はシーサイドライン市大医学部前で、八景島駅から歩くと遠回りになり距離があるので注意しましょう。
平潟湾の護岸エリアは金沢八景駅からとても近いエリアです。コンビニが近いので、トイレ・食料・釣り餌調達にも便利。
八景島対岸は潮通しがよく、日中はカゴ釣りで底だなを狙うとアジも釣ることできます。
夏以降はイナダやサバなども回ってくるため、ルアー釣りも人気。
夏から冬にかけての夜間はタチウオを狙う人で込み合います。
マコガレイも釣れますが、長竿で遠投してあまり動かさないという釣りが中心です。
カワハギもしばしば釣れるようになってきました。
他に、夜間はアジングやメバリングも人気です。
アジングはヘリポート側近くか、マリンゲート手前でテトラが切れているエリアが釣りやすいと言えます。
岸壁から30mほどは基礎や崩れたテトラなどがあり、その先に砂泥地が広がっている地形です。
投げ釣りをする場合、最低40m以上投げないと根がかりが頻発し釣りになりません。
ウキ釣りやルアー釣り(表層から中層)での釣りがおすすめです。
また、岸壁際にテトラ帯がつづくエリアでは、短竿では抜き上げが困難です。4m~5mの長竿をつかって一気に抜き上げましょう。
カレイなどもタモをつかうよりは、太ハリスをのませて抜き上げるのが主流です。
▼ファミリーマート M・Y横浜市大病院前店でイソメ等の餌調達が可能
※岸壁に高さがあるためエギングロッドやシーバスロッドによるちょい投げ等の釣りはやりづらいため長竿(4~5mがおすすめです)
※岸壁下のテトラに降りて釣りをするのは危険かつ禁止行為です。海上保安庁の巡視船が回っていると注意を受けます。
※岸壁東端ヘリポートは立ち入り禁止です。
▼岸壁上に乗って釣りをするのは禁止です。2022年12月に釣り人の死亡事故が発生しています。
B:マリンゲート下
- メリット:夜はライトの影響があり明暗ができる。トイレと水場が近い(マリンゲート下にトイレあり)
- デメリット:小場所のためやや混みあいやすい。船の往来が多い時間帯がある
八景島対岸のなかでも、八景島シーパラダイス入り口にあたるマリンゲート周辺をマリンゲート下と呼びます。
水路のように幅が狭まり(100m強)、柴漁港や隣接するマリーナから船舶が出入りするエリアです。
Aの八景島対岸ほどではないですが、潮通しは比較的よいエリアと言えます。
アジ・イワシ・サバも回遊しますが、ポイントAほどではなく、カレイ・アナゴなどをぶっこみ釣りで狙う人が多いポイントです。
カサゴやメバルもよく釣れます。
一部かなり根がかりしやすいポイントがあるので仕掛けの重さや道糸の太さに注意しましょう。
※ライトは八景島シーパラダイス営業時間後に消灯されます
アナゴは日没から2時間以内が時合
八景島からみたマリンゲート付近
C:八景島駅下
八景島駅下付近
- メリット:八景島駅から近い。トイレや水場がある。
- デメリット:浅い。潮通しが良くない。コンビニが遠い。
八景島駅下は柴漁港からは八景島駅下付近までのエリアです。
サビキでイワシが釣れるほか、夜間に潮位が上がる場合、アジやタチウオなどもこのあたりまで上がってきます。
また、マアナゴやクロアナゴも釣れるエリアです。
柴漁港は釣り禁止です。また、釣り船や漁船の出入りがある時間帯は投げ釣りを控えましょう。
▼ファミリーマート 油屋横浜八景島店でイソメ等の餌調達が可能
35mほど先にブイがあるので注意
柵はパイプタイプ。竿受けはパイプ対応のものを選ぼう
▼パイプ系の柵に対応した受太郎
自転車とバイク置き場がある
金沢漁港側は係留施設があり投げ釣りは不可
柴漁港側から八景島駅下方面
岸壁から3mほどワカメ(秋から春)などが多く、そこから先は傾斜している
柴漁港に近い場所は係留場所がないためキャストして船道を狙える
D:通称「横浜南公園」
八景島からみた八景島駅方面
- メリット:トイレや水場が近い
- デメリット:潮通しがあまり良くない
八景島駅下から金沢八景大橋へ突き出す半島エリアは「横浜南公園」とも呼ばれる釣り場です。
海の公園・柴漁港・八景島対岸側と繋がる要衝のため、まずめ時や夜間にはアジやタチウオなども通りかかる場所です。
夏場は金沢八景大橋の下にマアジが溜まっていて、夕まずめ以降に岸壁際付近までやってきます。
砂泥が深く堆積していて、根がかりはありません。
アジング・アナゴの人気ポイントでもあります。
※シーサイドライン近くでは投げ釣りは禁止です。
海底は砂泥の堆積。なんの変化もない地形だが、まずめと夜にアジやメバルが接岸する
金沢八景大橋のたもと
夜間はアナゴのぶっこみ釣りやアジング・メバリングが人気
金沢八景大橋のむこうは八景島
砂泥底で特に何もないが潮がぶつかることから夜間にアジなどが集まる
大人の腰程度の柵がある
シーサイドライン側に投げないこと
足場がよい
E:海の公園磯場(人工磯)横の岸壁
海の公園の釣り場が制限が多いので注意
- メリット:トイレや水場がある
- デメリット:浅い、投げ釣り不可
海の公園は全体的に釣りが禁止ですが、一部釣りができるところがあります。
釣り方が限られてくるので、釣果をあげるのはむずかしいポイントですが、風景はばっちりです。
公園内の海域では釣りはできません。八景島側の半島部と磯浜側BBQ場エリアの先端にあたる公園区域外の海域であれば釣りは行えますが、投げ釣りは危険なため禁止しております。
釣り針や釣り糸などのゴミの持ち帰りと合わせ、皆様のご協力をお願いいたします。
出典:海の公園
海の公園の釣りルール
火をおこすのはNG
釣りはごく一部で可能
半島部先端・海の公園側は立ち入り禁止
F:海の公園南側BBQ場前岸壁
- メリット:トイレ、水場、売店が近い
- デメリット:水深が浅い
海の公園では南岸の公園エリア外の岸壁(BBQ場前)でも釣りをすることができます。
BBQのついでに家族連れの釣りも良いでしょう。
水深は3~4mと浅いのですが、夜間も釣りができ、メバルやシーバスを狙うことができます。
秋から冬は岸壁際からワカメが濃く、根がかりの原因になります。
岸壁で釣りができるエリアは公園外
足場はよく、柵もあるので子供でも安心
釣り禁止・立ち入り禁止場所
以下の場所は釣り禁止や立ち入り禁止です。
- 柴漁港
- 柴漁港隣接のマリーナ
- 海の公園海水浴水域
- 八景島対岸ヘリポート
- 八景島対岸、護岸下テトラ
- 八景島全域
- 金沢漁港内
八景島対岸・八景島駅・海の公園周辺で釣れる魚・釣果例
サビキや餌釣りで釣れる魚
ポイントD:通称「横浜南公園」エリアは砂泥底なのでぶっこみ釣りでの根がかりはゼロ
- ウミタナゴ
- イワシ
- サバ
- コノシロ
- アジ
- メバル
- シーバス(スズキ)
- クロダイ
- アナゴ
- マゴチ
- ヒラメ
- カワハギ(夏~秋に20㎝以内の小型主体で釣れる)
サビキ釣りでは朝まずめ・夕まずめを中心にイワシ・アジ・サバを狙えます。
日中に良型のアジを狙う場合、八景島対岸から遠投カゴ釣り40m以上投げて底棚を狙いましょう。
沖目は遊漁船のライトアジ船も狙うようなポイントで有望です。
▼八景島駅付近は砂泥底のためちょい投げにも最適
ルアーで狙って釣れる魚
- メバル
- アジ
- シーバス(スズキ)
- クロダイ
- マゴチ
- ヒラメ
メバリングやアジングが人気のエリアです。アジは、八景島対岸・八景島駅下・マリンゲート下付近で、夜間満潮前後を狙うと釣果につなげやすいと言えます。
テトラ・岸壁際・海の公園の藻場がメバルの隠れ処となっており、夜間には接岸します。
サイズは小さいのですが、数釣りも可能です。
八景島対岸・八景島駅下・海の公園のタチウオ釣り
一帯では夏から冬にかけてタチウオを狙うことができます。
特に秋以降にイワシなどのベイトが接岸するタイミングでは多くの回遊が見られます。
<シーズン中のタチウオの濃さ>
- 八景島対岸:◎
- マリンゲート下:△~〇
- 八景島駅下(金沢八景大橋たもと含む):△~〇
- 海の公園:×
テンヤの引き釣り・電気ウキのウキ釣り・ワインド釣法のルアー釣りのすべてで狙うことができます。
一方、一番人気の八景島対岸エリアはテトラ・崩れテトラ・埋立地の捨て石により岸から30m程度が根がかりエリアです。
タチウオは岸寄りに接岸してくるわけですが、狙うとなると、ある程度遠投したほうが根がかりリスクが軽減できます。
またヒット後も、手前の根がかりをさけて抜き上げるため、長竿+ウキ釣りが人気と言えます。
八景島対岸・八景島駅下・海の公園のアナゴ釣り
八景島駅付近での釣果(マアナゴ)
一帯はぶっこみ釣りでのアナゴ釣りが人気です。
日没後2時間程度を目安に狙いましょう。真冬でも釣れます。
八景島対岸では長めの磯竿で40m以上投げることで根がかりを軽減できます。手前に10m程度引いてくると根がかるので、その手前の砂泥底と障害物の境目に仕掛けをとどめて待ちましょう。
八景島駅下から横浜南公園エリアは砂泥底が続き根がかりはありません。ちょい投げでも十分アナゴを狙うことができます。
良型のマアナゴも狙える(マリンゲート下での釣果)
クロアナゴも釣れる。アイナメはごくまれに釣れる(マリンゲート下での釣果)
八景島対岸・八景島駅下・海の公園のアジ釣り
八景島周辺では周年アジを狙うことができます。
特に釣れるのは、4月~10月の高水温期ではサビキ、カゴ釣りでにぎわいます。
沖の水深10~30m付近は、日中に釣り船がライトアジで狙うスポットがならんでいます。
昼間のアジはそうした深場で固まっているのですが、朝夕のまずめ時や夜間には岸壁近くまで回遊してきます。
サビキやウキ釣りで狙う場合はそうした時合に合わせて釣行しましょう。
特にまずめと満潮前後の4時間程度が重なる時間帯がおすすめです。
高水温期は、昼にアジが居着く場所が水深5~10m程度になるため、岸から遠投カゴ釣りで狙うこともできます。
底上1~2m程度にコマセが流れ、オキアミやイソメが漂うようにしましょう。
八景島対岸・八景島駅下・海の公園のアジング、メバリング
一帯は岸壁のエグレ・テトラ帯・藻場などメバルが好む隠れ処が豊富です。
日中に狙うのは困難ですが、夜になると岸近くに接岸するためメバリングが成立します。
マアジは特に夜間に潮位が高いときにはねらい目で、大きな群れが入ると良型アジが釣れづづきます。
アジングでも十分狙うことができます。
八景島対岸・八景島駅下・海の公園のシーバス釣り
八景島対岸・八景島駅下・海の公園一帯はシーバスが多く居着いています。
ルアーのほか、泳がせ釣りでも狙えます。
特にイワシやコノシロが接岸するシーズンはねらい目です。
八景島対岸・八景島駅下・海の公園のマゴチ釣り
八景島周辺で釣ったマゴチ(相川ボート)
八景島周辺は砂泥底が広がっていて、マゴチが好む地形です。
メゴチやイトヒキハゼを釣って胴突きや中通しオモリの遊動仕掛けで狙うとマゴチが釣れることがあります。
5月~10月までがねらい目です。
8月以降は、マハゼを釣って持ち込むのも一つです。
八景島対岸・八景島駅下・海の公園で守りたいルールとマナー
カレイ狙いで仕掛けの放置はヒトデの餌食
船の出入りに注意
柴漁港・マリーナ・金沢漁港発着の釣り船がよく通ります。
特に運河エリアは川幅が狭いため、釣り船が行き来するタイミングでは必ず仕掛けを回収し邪魔にならないようにしましょう。
<釣り船がよく通る時間帯>
- 7時~8時(乗合・仕立て)
- 11時~(午前船の帰着)
- 12時30分~(午後船の出航)
- 14時~15時(1日船の帰着)
- 16時前後(午後船の帰着)
※その他早上がり等によって時間は前後します。
路上駐車
近隣にはコインパーキングがあるため、路上駐車は控えましょう。
ゴミを捨てない
特に八景島対岸エリアはゴミ問題があり、釣りやその他の不法投棄が多いエリアです。
最低限、自分で出したごみは必ず持ち帰りましょう。
余裕があれば釣り座の周りのゴミも持ち帰るとよいでしょう。
コマセ汚れを洗い流して帰る
八景島対岸エリアはコマセ汚れもかなり目立つ釣り場です。
サビキ釣りやカゴ釣りをする際は水汲みバケツを必ず持参し、撒き餌を洗い流してから帰るようにしましょう。
焚火をしない
焚火をしてゴミが散乱したまま放置する人がいます。
特に冬場は空気が乾燥し、周囲の枯れ草に燃え移り火災の原因にもなります。
各地の釣り禁止の1原因ですので、控えましょう。
子供連れの釣りについて
全体的に足場はよく柵があります。トイレや水場も近いため、子供連れの釣りにも適しています。
八景島対岸エリアは壁の上に乗らない限り落水リスクはありません。
その他のエリアへ釣行する際は、子供にライフジャケットを着用させ、目を離さないようにしましょう。
柵にも隙間があり、目を離すと落水し死亡事故に至る恐れもあります。
<柵があるエリア>
- 野島運河付近
餌や仕掛けは近隣のコンビニでも調達できる
釣り餌は周辺のコンビニ(ファミリート)で購入できます。
とはいえ、仕掛け類は最低限なので、事前に釣具店や通販で用意しておくとよいでしょう。
最寄りの釣具店は釣り具のポイント金沢文庫店です。
ファミマで買える仕掛けの例
ファミマでアオイソメやジャリメが買える
まとめ
今回は八景島対岸・八景島駅下・海の公園エリアの釣り場特徴や釣れる魚・狙い方を解説しました。
もともと八景島対岸の北東側には福浦岸壁が続き、さらに広大な釣り場でした。
同岸壁は大型台風で護岸が崩れ、修復され釣りができる公園(金沢水際線緑地)として生まれ変わりました。
金沢水際線緑地に人が分散したことから、八景島対岸エリアはすこし混雑が緩和しました。
一方、アジ・サバ・イナダ・タチウオなどの回遊があるシーズンは大変混雑しています。
釣り座のトラブルなどを防ぐために、積極的に声掛け・挨拶などをして楽しむことをおすすめします。
八景島対岸・八景島駅下・海の公園の釣りに便利なアイテム
タオルを持参して岸壁に敷くと竿が傷つかない
▼八景島対岸エリアは海面まで距離があります。干潮時やテトラ帯のエリアは長めのランディングネットを持参しましょう。竿を置くときはタテカケ君が便利。
横浜近隣の釣り場解説
▼八景島周辺沖はマゴチ・アジなどの良い釣り場です。近隣の金沢漁港・相川ボートから狙うことができます。