アナゴことマアナゴは食味がよく、釣り物として人気です。
大都市圏である東京・神奈川周辺でも厳冬期を含めて堤防・岸壁から周年狙うことができる貴重な魚です。
今回は東京・神奈川の岸釣りでアナゴが狙える釣り場を紹介します。
※その他アナゴが釣れる釣り場をGoogleマップでまとめたので活用ください!
アナゴがよく釣れる釣り場の共通点
まずアナゴがよく釣れるポイントの特徴を押さえましょう。
マアナゴは以下の条件があるポイントがねらい目です。
- 砂泥地で、まわりに岩場・テトラ・護岸などがある。日中のアナゴは砂泥や障害物に潜む)
- 流入河川が近隣にある(餌が豊富)
- 温排水の流れ込みがある(真冬も餌が豊富)
- 漁港施設が近隣にある(餌が豊富)
- 運河(餌が豊富かつアナゴの移動場所を狙いやすくなる)
- 水深が3m以上ある(冬期は5~10m程度あるとさらに良い)
アナゴは夜行性で、日中は障害物に隠れています。
日没後に餌をさがして砂泥地を徘徊するのですが、その時合をぶっこみ釣りで狙いましょう。
冬のアナゴ釣りは水深が5m以上あり、温排水の影響もあるエリアではよく釣れます。工業用地に隣接したエリアもねらい目です。
東京で岸からアナゴが釣れるポイント
東京都内でアナゴを狙う場合、主に江東区の湾岸エリア・運河エリアが中心です。
豊洲ぐるり公園 ニョロニョロ度★★★
豊洲ぐるり公園は豊洲からお台場方面に突き出た釣り場です。
青物やタチウオが回遊することから都内でも人気。
全体的に砂泥地が続き、水深もあります。
都内の釣り場(東京港埠頭株式会社管理)では投げ釣りについてはわかりやすい注意事項があり、撒き餌は使えません。
ちょい投げ程度で十分釣れます。
釣り専用の施設ではありません。
他の利用者の通行等の妨げとなりなすので、荷物等は柵の際に置き園路を大きく占有することのないようにしてください。
近くに人や船がいる場合、投げ釣りは禁止です。
(大きく振りかぶるような投げ釣りは常に禁止です)
常にまわりに注意してください。
帰る際には片付け・掃除をしてゴミは必ず持ち帰ってください。
悪臭の原因となるばかりか、放置された糸や針で他の人がケガをします。
東京都の規則により、まき餌(オキアミ等含む)釣りは禁止されています。
園路の細い場所は安全のため釣り禁止エリアとなっております。(下図参照)
出典:豊洲ぐるりパーク
若洲海浜公園 ニョロニョロ度★★★
若洲海浜公園は大きく分けて3つの釣り場があります。
- 海釣り施設(防波堤部分)
- 釣り施設(護岸部分)
- 人工磯
海釣り施設は営業時間(6時~21時)があります。2の護岸部や3の人工磯は営業時間がありません。
人工磯の先は砂泥地ですが、釣り座を考えると釣りやすいのは1か2です。
アナゴ釣りのゲストは高確率でアカエイで、イシガニも多いので餌が取られないように頻繁に打ち返しましょう。
置き竿で注意したいのはアカエイです。竿をもっていかれないようにドラグをゆるめたり、尻手ロープを使いましょう。
東京でアナゴが狙える釣り場マップ
都内の岸釣りでアナゴが狙える釣り場を8か所地図にまとめました。
基本的にどの釣り場でもアナゴは釣れるのですが、本格的な投げ釣りはできません。毎投周りをしっかり確認したうえで、ちょい投げ(下手投げ)で狙いましょう。
※その他指定管理者や警察官の指示には従い、他の釣り人や釣りをしない人に配慮して釣りを楽しみましょう。
- 新木場公園(江東区新木場)
- 春海橋公園(江東区豊洲)
- 有明北緑道公園(江東区有明)
- 水の広場公園(江東区青梅)
- 有明西ふ頭公園(江東区有明)
- 暁ふ頭公園(江東区青梅)
- 潮風公園(品川区東八潮)
- お台場海浜公園(港区お台場)
神奈川で岸からアナゴが釣れるポイント
浮島つり公園(閉園中) ニョロニョロ度★★★
多摩川の河口部にある釣り公園です。入場料が無料なのと夜釣りも可能です。
流下する餌の多さや温排水の影響もあり、1年中のためアナゴが釣れます。
釣り具屋などは近くにないので事前に購入してから現地に到着しましょう。
海底は牡蠣殻やゴミ類のため、根がかりが頻発します。
遠投することで砂泥エリアを狙うことができます。
東扇島西公園 ニョロニョロ度★★★★
東扇島西公園は川崎市にある釣りができる公園です。
ポイントによって砂地と根回りがあります。
アナゴは湾内でも釣れるので先端の釣り座をとらなくてもよいのですが、先端部分以外は、根がかりが頻発します。
毎投まわりに注意して遠投しましょう。
エサや仕掛けは公園入口に釣具店が出張しているのでイソメなども手に入れやすいのが特徴。
投げ釣りで遠投される際は周辺への目配りをお願いします
投げ釣りで遠投をされる方は、必ず後ろの安全確認をお願いします。特に釣針が子どもの服に引っかかる等の事故が発生していますので、周辺に子どもがいないか十分に確認をお願いします。
また、子ども連れの来園者の皆様には、子どもから目を離さないようにお願いします。
出典:川崎市
ふれーゆ裏 ニョロニョロ度★★★★★
「ふれーゆ裏」は横浜市にある釣りができる岸壁「末広水際線プロムナード」の通称です。
岸壁足元から岸壁基礎とイガイによる根があります。アナゴはその先にある砂泥地を狙いましょう。
※近隣には釣り具店がないため道具はすべて用意してから向かう必要があります。
横浜港周辺(みなとみらい)ニョロニョロ度★★★★
横浜のみなとみらい地区でもアナゴは釣れます。釣りができる場所や釣り方は限られています。
- 臨港パーク
- 新港パーク(カップヌードルミュージアム前)
- 象の鼻パーク
- 赤レンガパーク(赤レンガ倉庫前)
- 山下公園
イソメをつかっていると、ゲストとしてセイゴが釣れるが、ときとしてフッコクラス以上もヒットします。
釣り人より観光客のほうが多い場所です。
釣りをする際は安全のために一投ごとに周りをチェックして、ゴミは残さないようにしましょう。
※投げ釣りやルアー釣りは全面的に禁止されています。現地では警備員・市職員・警察官が巡回しています。トラブルを避けるために指示には従いましょう。
▼釣りはできる場所ですが、釣りをしない人からどう思われているかも意識して釣りをしたいですね。
出典:横浜市
根岸湾 ニョロニョロ度★★★★
根岸湾(根岸港・磯子電源開発前護岸)は電力会社の温排水の影響で、冬でも比較的多くの魚が狙えます。
ローソン横浜新磯子店ではアオイソメをはじめとして釣り餌が売られているので便利。
ローソン前のポイントは冬場でも釣りがしやすい好ポイント。
カップラーメンなどを食べて暖をとりながら釣るのもよいでしょう。
ゲストにスズキやカレイが混じります。
※コンビニで買った食料ゴミを釣り座に残すのはやめましょう。
磯子港(大岡川分水路) ニョロニョロ度★★★★
根岸湾の最奥部に釣り人から磯子港と呼ばれるエリアがあります。
大岡川分水路を挟んで北側が広めの岸壁(といってもちょっとした場所)、南側が数名竿を出せるスポットです。
水路の影響もあって餌がたまるのか、アナゴはサイズもよいのが特徴。
マコガレイもよく釣れます。
デメリットは工業用地に囲まれているためケミカル臭がする点です。
八景島対岸・八景島駅下・海の公園・野島公園・平潟湾周辺 ニョロニョロ度★★★★★
八景島~野島公園周辺は水路が入り組んでいて、地形的な要素からか湾内に多くのエサが流れやすく、多くのアナゴが居着いています。
釣りができるところに制限はあるのですが、根回りの砂泥地を狙うと比較的釣果は出やすい場所です。
▼金沢八景付近でアナゴが狙える場所
- 八景島対岸
- マリンゲート下
- 柴漁港外側~八景島駅下~金沢八景大橋たもと
- 海の公園
- 野島公園駅下
- 平潟湾
※アオイソメは周辺のファミリーマートで購入可能。ちょい投げの仕掛けも販売されています。
▼八景島から野島公園周辺の詳しい釣り場解説
横須賀(うみかぜ公園・海辺つり公園)ニョロニョロ度★★★★★
うみかぜ公園は夜通し釣りができアナゴ釣りもしやすい釣り場です。
スケートボード裏など根が荒いエリアがあるので、昼間のうちにポイントの判断をしてから夜釣りに入りましょう。
海辺つり公園も、22時まで釣りができるので、十分アナゴを狙えます。
海辺つり公園は手前側は30メートルほどゴロタ石と海藻エリアがあるので、それ以上遠投しましょう。
沖目は砂泥地が広がっています。
エサの回収時など手前の根や海藻で絡まることもあるので、ジェット天秤を使うのがおすすめ。
※上州屋横須賀中央店が最寄り。営業時間外は近隣のブンイレブン横須賀日の出町3丁目店でイソメが購入できる。海辺つり公園側の場合、大津港の石田丸やまるまつ丸でイソメは購入できる。仕掛けは石田丸のみ。
横須賀・陸軍桟橋 ニョロニョロ度★★★★★
陸軍桟橋は浦賀にある数少ない釣り場です。
足場がよく、砂泥底が広がっていて、大型のアナゴも狙えます。
混みあうので隣の釣り座の方とあいさつするなどして仲良く釣りましょう。
神奈川でアナゴが狙える釣り場マップ
神奈川の岸釣りでアナゴが狙える釣り場を地図にまとめました。
まとめ
今回は東京・神奈川周辺で人気のマアナゴが狙える釣り場を紹介しました。
アナゴは12月~3月の低水温期を含めて堤防・岸壁から狙って釣ることができる貴重な魚です。
釣りたてのアナゴは抜群の食味。
ルールやマナーを守り、安全に気をつけて狙ってみてください。
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