マサバやゴマサバの中でも、大型の鯖を「大サバ」と呼びます。
特に秋冬に釣れる脂がのっている大型のマサバは「トロサバ」と呼ばれ食味も最高。
大型のサバは、潮通しがよい海域を回遊し、毎年水温が上がる5月ぐらいから沿岸部でも釣れるようになってきます。
今回は、神奈川(東京湾・相模湾)で岸から「大サバ」を釣ることができる可能性が高い釣り場を紹介します。
東扇島西公園
川崎市にある東扇島西公園は、大サバが狙えるポイント。
釣り座の競争率が高いのですが、先端部(川崎新堤側)が有利です。
サバ以外には遠投カゴ釣りで大アジ、ルアー釣りでタチウオも狙えます。
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川崎新堤
川崎新堤。長大なので、釣り座に困ることはない
川埼新堤は、渡船が必要な釣り場で横浜と川崎から渡ることが可能です。
渡船費用がかかるものの、長大なため、釣り座が確保しやすいと言えます。
サバ以外にはイナダなどの青物も狙えます。
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横浜沖堤各所
出典:山本釣船店
横浜港内に点在する沖堤防。
渡船が必要ですが、潮通しもよく、回遊してくる大サバもいます。
釣況をみながら、どの堤防で釣りをするかを決めていきましょう。
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- 山本釣船店(横浜):横浜沖堤の場合、予約不要。大人3,000円
横浜・海づり施設(大黒・本牧・磯子)
横浜市には3つの海釣り施設があるのですが、特に大黒と本牧の海づり施設では「大サバ」遭遇率が高いと言えます。
施設ごとに釣果が公開されているので、5月以降様子をみて、大サバが釣れはじめたら釣行を計画してみましょう。
ルアー釣りやその他釣法について、混雑状況によって制限されることがあります。
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磯子電源開発前護岸
電源開発前護岸は根岸湾奥にある釣り場です。
火力発電所の温排水の影響で一帯は水温が冬でも高く、大型のサバも秋ぐらいまで狙えます。
磯子海づり施設の釣果を確認し、大型のサバが釣れているようであればこちらでもOK!
幸浦/福浦岸壁・八景島対岸
福浦岸壁や八景島対岸は、大サバが狙える釣り場です
八景島対岸から釣る場合、沖に近い、より東側で釣るのが有利です。
タチウオも混じってきます。
※台風被害により福浦岸壁側は立ち入り禁止状態です。
うみかぜ公園(横須賀)
うみかぜ公園は横須賀にある釣りができる多目的公園です。
水深もあり、全域で、大サバが釣れます。
5月以降のシーズン中は、ルアーやカゴ釣りで狙う釣り人でオマツリもしばしばおきます。潮の流れに注意し、仕掛けを放置することが内容にする必要があります。
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海辺つり公園(横須賀)
海辺つり公園は、その名の通り釣り公園なのですが、無料で釣りができます。
公園全域で、大サバが釣れますが、回遊の関係上、比較的公園中央から奥側の釣況がよくなります。
うみかぜ公園と異なり、釣果情報が公式サイトにUPされているので、大サバが釣れているかどうかは一目瞭然です。
開園時間は午前5時から午後10時まで。
日中通しで釣りをするのもよいですが、朝夕のまずめ時や潮の動いている時間を中止に狙うとよいでしょう。
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横須賀三春町岸壁
横須賀にある三春町岸壁は、海辺つり公園横にある岸壁です。
近年護岸工事により釣りができる範囲は狭くなっていますが、大サバも狙うことができる釣り場です。夜間20時以降は車を横付けして釣りをすることも可能です。
城ヶ島裏磯
城ヶ島は北岸の三崎港側より、沖目に近い裏磯のほうが大サバが釣れます。
東よりのポイントは大アジも回遊し、あわせて狙うことができます。
日中よりは夜間に大型が回遊し、浅いタナでヒットする傾向にあります。
本格的な磯のため、相応の装備が必要です。
江の島裏磯
観光地「江の島」の裏側には本格的な磯が広がっています。
大サバをはじめとして、ワカシ・イナダなどの青物を狙うことができます。
湘南大堤防は小鯖の回遊がほとんどですが、湘南港灯台付近から外海側に遠投することで大サバを狙うこともできます。
湘南・西湘の海岸(大磯・二宮・国府津)
大磯海岸・二宮海岸・国府津海岸については、カタクチイワシを追って接岸する大サバを釣ることができます。
特にドン深地形の国府津が有利。
朝まずめか夜釣りで特に釣果が上げやすいと言えます。
海底を狙えば、マゴチやヒラメを釣ることも可能です。
江之浦漁港
小田原市西部にある江之浦漁港も大サバが多く回遊する場所です。
5月~10月ぐらいがよいシーズンで、防波堤先端部もしくはテトラ帯から沖目を狙います。
「大サバ」は回遊しないと釣れない
サバは回遊魚。
水温や餌の存在によって、泳いでいるエリアが変わってきます。
神奈川県の場合、5月の連休明けごろから、大サバの釣果が出始め、6月中旬ぐらいにさらに増えてきます。
これは餌となる、シラス・稚鮎・カタクチイワシの接岸が関係しています。
各釣り場の釣果を注視して、釣れている釣り場に出かけるのが大サバを釣る近道です。
夜に回遊するポイントもあり、夜釣りができる釣り場を選ぶのもよいでしょう。
大サバの釣り方は「ショアジギ」か「遠投カゴ釣り」がオススメ
メタルマル28や40で遠投するのがお手軽
大サバを釣る場合、小鯖と異なり、足元ではなかなか釣ることができません。
より沖合を狙うことができる「ショアジギング」か「遠投カゴ釣り」を選びましょう。
どちらも、50~100m程度遠投します。
タナは表層がほとんどで、海面から2m以内にするとヒット率はあがります。もちろんアタリが出ないときにはボトムから探っていくとよいでしょう。
<ルアー釣り参考タックル>
まとめ
今回は、東京湾と相模湾を狙える神奈川県で「大サバ」が釣ることができる可能性が高い釣り場を紹介しました。
- シーズン
- 回遊の有無
- 時間帯(朝夕か夜。日中でも釣れる)
- 潮の動き(潮がよく動いている時間)
- 基本的に遠投して沖目を狙う
この5つのポイントを押さえておけば、きっと早い段階で大サバを釣ることができるはずです。
関連アイテム
▼ルアーでオススメなのは、メタルマル40と28や、メジャークラフトのジグパラの30と40g。カラーはイワシカラーがベスト。夜の場合は夜光カラーもよい。
▼季節柄、釣りあげた大サバはすぐに鮮度が劣化します。水汲みバケツを持参し、血抜きをし、保冷をしっかりして持ち帰りましょう。