本記事は「タコ料理レシピ大全」と題して、はじめに「釣ったタコの持ち帰り方と下処理方法」を紹介しています。
その後、20種類以上のタコ料理を紹介しています。
もともと釣り物のタコを調理するシーンを想定していますが、もちろんスーパーなどで買ってきた生ダコ・茹ダコでもOK!
タコをつかった料理をどんどん追加していくので、よかったらブックマークしてみてください!
釣ったタコの持ち帰り方
釣りあげたタコは、真水につけずビニール袋などで密封し保冷して持ちかえりましょう。
タコのキープで洗濯ネットを使っている場合、そのまま袋に包んで持ち帰ると手も汚れません。
気温が高くなる夏場はタコの鮮度が劣化しやすく、ぬめりを中心に臭みの原因になります。
持ちかえったあとすぐに下処理しない場合は、ジップロック等にいれたまま内臓付きで冷凍してしまうのも一つです。
タコの下処理方法・保存方法
船釣りの場合は洗濯ネットにいれたまま厚手のビニール袋にいれ、クーラーにしまうとよい
タコの下処理は以下の通りすすめていきます。
- 胴体を裏返して内臓を抜く
- ヌメリとり
- 茹であげる(生で食べる場合は不要)
- 部位ごとに切り分ける(脚・脚の付け根・胴体・内臓)
特に「ヌメリとり」が肝心です。
3つ方法が一般的です。
- 生タコに対して「塩」をつかってヌメリをとる(すすぎは塩もみ時間の2倍程度)
- 生タコのヌメリを「流水のみ」でとる(長時間かかる)
- 冷凍し、解凍したタコのヌメリを流水でとる
簡単なのは、一度冷凍してから解凍し、流水のみでヌメリをとる方法です。
この方法はヌメリが簡単に落ちやすいので塩は不要です。
タコに塩分が移る心配もありません。
釣ってすぐに調理しないですむのも魅力的。冷凍による食味の劣化もほとんどありません。
胴体を裏返して内臓をぬく
塩もみ後は、しっかりゆすぐ
凹凸のある丈夫なグローブがおすすめ(写真は漁業用手袋「黒潮」)
塩をつかってヌメリをとる場合は、軍手や丈夫なグローブをつかうのがおすすめです。
タコのヌメリとりを素手で行うと、手指の皮膚が傷つき、塩分等によって荒れる人もいます。
もみ洗いはヌメリが落ちるまで、すすぎの工程まで繰り返し行いましょう。
ヌメリがなくなったタコは「ヌルヌル」から「キュキュッ」という触感に変化します。
また、塩を用いたヌメリとりでは、すすぎ時間は塩もみの2倍程度必要です。
すすぎが甘いと、タコに浸透した塩分により、塩辛くなってしまうからです。
長期保存する場合は、丸のまま、もしくは部位ごとに切り分け、冷凍用ジップロックに密封し冷凍するだけです。
タコは低脂肪であるため、冷凍後も劣化しにくく、臭みも出にくいのが特徴です。
また冷凍により細胞が壊れるため、食感も柔らかくなりやすいと言えます。
次に、タコの料理レシピを紹介していきます。
タコの茹で方
できればタコは、丸のまま茹でましょう。
切断面があるほど、旨味が逃げやすくなります。
丸茹でする際は、タコ脚の正面分かれ目(眉間の延長線上)に包丁ですこし切れ目をいれてからボイルすると見栄えが良くなります。
一方、大ダコをゆでる場合、家庭用の鍋とコンロでは温度がすぐに落ちてしまいます。
大ダコは脚部分と胴体にわけてゆでるとよいでしょう。
お湯はたっぷりわかし、塩を一つまみ。
茶葉(緑茶・ほうじ茶)をいれることで臭みを軽減でき、色も鮮やかにゆで上がります。
色揚げのためにしょうゆをすこし入れる方法もあります。
沸騰したお湯にタコの脚先から投入しましょう。
脚がくるくると丸まっていったら、頭部(胴体)を投入し、頭を下に逆さにします。
タコは中途半端にゆでると固くなってしまいます。
- ソフトボイル:10~30秒程度(かなりやわらかい状態、料理のベースに最適)
- よくある茹でタコ風:1分~3分程度茹でる(1分以上茹でるほど保存性は高まりますが固くなります)
刺身類の料理レシピ
釣りたてならではの旨さ!「生タコの刺身」
吸盤を残すとコリコリした食感がおもしろい
まだ身の細胞が生きている新鮮な生タコは、ぜひ刺身で食べてみましょう。
最高の美味しさです。
釣った翌日程度までは、冷蔵しておけば細胞が生きています。
指でタコの体表にふれると色が変われば生きていると思ってください。
身が生きているタコの脚をつけ根から切り落とします。
身が生きている場合、まな板に吸盤側をおしつけると、しっかり貼りつくはずです。
(時間がたつと吸盤の貼りつきが弱くなります)
そのまま、「皮」と呼ばれるあずき色の部分をよく研いだ刺身包丁をつかって切り落としていきます。
このとき、脚をまな板の上で転がすようにし、刃を皮と肉の間にいれていきます。
吸盤部分はコリコリとしたほかにない食感が特徴です。
切り離して、単独で食べるのもよいですが、皮と一緒に脚から切り落とさないようにするのも一つです。
生タコの刺身は、レモン・酢橘・シークワーサーなどを絞り、塩で食べるほか、ポン酢ともみじおろしで食べると最高です。
やわらかで旨い!「タコのレアボイル刺」
タコは中途半端にゆでると固くなるので注意
下処理したタコを10秒から20秒程度、ごく軽くボイルし、水洗いせず粗熱をとってから冷蔵庫で冷やします。
その後、食べやすいサイズに切り分けましょう。
生タコと食感が変わり、噛み切りやすくなります。旨味も感じやすくなるはず。
しょうゆとワサビがよくあいます。レモンを絞って食べるのもおすすめ。
ゴマ油と塩コショウも最高です!
炙ればわかるさ!「タコの炙り刺し」
イワタニの「炙りや」で表面を炙る様子
タコの炙り刺しは、タコ脚の表面を軽く炙って刺身にしたものです。
タコ脚を1本炙ってから、一旦冷やし、切り分けるとよりジューシーに出来上がります。
お手間な場合、一旦刺身にしてから、バーナーで炙ると簡単にできます。
火を通すのは表面だけで、中は生の状態がベスト。
エクストラバージンオイル+岩塩のタコ炙り刺し
あとは好きな調味料で味わいましょう。
<おすすめの調味料>
- ポン酢+もみじおろし
- ライム汁+トムヤム塩
- ごま油+ヒマラヤピンクソルト
- シラチャーソース+マヨネーズ+レモン汁
- タバスコ+ヒマラヤピンクソルト+ライム汁
前菜系の料理レシピ
THE・定番!「タコとキュウリの酢の物」
「タコの酢の物」は比較的日持ちする料理。さっぱりするので、口直しにも最適です。
タコは軽くボイルし、ぶつ切り。
キュウリは一口サイズにしてつぶします。
まな板の上に一口サイズのキュウリをおき、手のひらの手首側で押す(腕をたてるようにする)と簡単ににつぶせます。
キュウリをつぶさない場合、味がよくしみるように皮に飾り包丁をいれておきましょう。
薄くスライスするのも効果的です。
その後、砂糖・米酢・薄口醤油・水(酸味を調整する場合)を好みで混ぜた「合わせ酢」にキュウリとタコをいれ、冷蔵庫でなじませて出来上がりです。
針生姜をいれると味が締まり、柚子皮をいれると風味が増します。
<材料>
- タコ(ソフトボイル)
- きゅうり(つぶすか、皮目に飾り包丁)
- 生姜(針生姜にする)
- 柚子皮
- 砂糖
- 米酢(米酢をつかうとまろやか)
- 薄口しょうゆ
手軽で映える!「ヤムウンセン・タコスペシャル」
タイ料理屋の定番「ヤムウンセン」もさらに豪華に
ヤムウンセンは、茹であげた春雨・野菜・イカや海老・ひき肉などを和えたタイ料理です。
現地ではタコが使われることはほぼないのですが、イカや海老の代わりにタコをいれてもバッチリ。
渦巻状の脚先をあえて入れることにより、見映えがユニークになります。
<材料>
- 春雨(ゆでたてorレンジアップしておく)
- タコ(ソフトボイル)
- ひき肉(炒めて冷凍しておくと便利)
- 紫玉ねぎ
- セロリ
- レタス
- トマト
- パクチー
- フライドオニオン
<調味料>
- ナンプラー
- ライム汁(レモン汁)
- コリアンダーパウダー
- 植物油(えごま油などクセがないものを選ぶ)
- 砂糖
- スイートチリソース
- シラチャーソースやタバスコ(辛くしたい場合)
※市販のヤムウンセンドレッシングをつかえば簡単
<作り方>
- 野菜を刻み、春雨とタコをボイルする
- 大きめのボールに茹であげた春雨と混合した調味料をいれ、味を吸わせる
- 以下材料をすべていれ和えてから盛り付け
ポイントは、以下の通り。
- タコはソフトボイル状態(10秒程度)でやわらかくする
- 春雨はゆでたてを使い、(冷えたものは電子レンジであたためる)
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手軽で旨い!「即席タコわさ」
居酒屋の人気メニュー「タコわさ」を手軽にしたものが「即席タコわさ」です。
小型のタコを選びましょう。大型のタコの場合、細かくきりわけることで短時間で味がしみこみます。
タコ脚をぶつ切りにし、塩もみすると水分が出るので取り除きましょう。
(旨味も出るので気になる人は塩もみせず塩糀に直接入れる)
次に、以下の調味料をジップロックにいれてタコぶつと混ぜ合わせ、冷蔵庫で30分~1時間ほどつけておきます。
つけこむと味がよくしみるのですが、調味料と和えただけで食べても十分美味しく食べられます。
<材料>
- チューブわさび(生わさび、茎わさびがあるとさらによい)
- 塩糀
- 塩や薄口しょうゆ(塩分濃度をさらに高め保存性を高める場合)
- 昆布だし
※塩糀をつかわない場合、味の素を少々つかい旨味を足すのも一つ
ビールのおつまみにも最高!「タコの中華風和え物」
タコの中華風和え物は、お酒のつまみにも白飯の友にもなる料理です。
タコを10秒から30秒ソフトボイルしておき、つぶしたキュウリ(水に軽くさらす)と一緒に調味料で和えます。
その後、さらした長ネギを飾ればできあがり。
<材料>
- オイスターソース(もしくはXO醤油)
- フライドオニオン
- ごま油
- 葱油
- 胡椒
- 鎮江香醋(酸味が苦手な場合はいれない)
- 中華だし少量(ナンプラー)
※食べるラー油とあわせるのも簡単です。
こじゃれて旨い!「タコの冷菜 バルサミコ風味」
生バジル+よいオリーブオイルがあると香りが引き立ちます。
「タコの冷菜 バルサミコ風味」は、さっぱりとしたあじわいに、バジルの風味が香る一品です。
ソフトボイルしたタコの脚をうすくスライスし、皿に盛りつけます。
その後、調味料をあわせてかけるだけ。かんたんですね!
<材料>
- ちょい香りがよい高めのオリーブオイル
- バルサミコ酢
- 胡椒
- クレイジーソルト
- スイートバジル(刻み・飾り)
- ライムorレモン汁
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ヤミツキ!「タコとアボカドのスイートチリマヨネーズ」
タコとアボカドのスイートチリマヨネーズは、ソフトボイルしたタコをエビマヨをアレンジしたソースと和えるだけの簡単料理です。
簡単なのに、一口食べると止まらない罪な味わい。
<材料>
- タコ(ソフトボイルしておく)
- アボカド(熟しすぎない、かつ固すぎないものを用意)
- パクチー
<調味料>
- マヨネーズ
- スイートチリソース(フルーツ感が好きな人はパイナップルチリソース)
- ライム汁orレモン汁(ライムを入れると香りがよいです)
- ナンプラー
- 胡椒
- コリアンダーパウダー(いれるとより本場感が出ます)
※マヨネーズの量によりコクとトロミを調整
<作り方>
- タコは10~30秒程度ソフトに茹でておく
- アボカドは大きめにカット
- 大きめのボールのなかで具材と調味料をあえて盛り付け
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煮物類の料理レシピ
超簡単で旨い!ダシ取り不要!「タコの丸おでん」
500~1キロ程度のタコをやわらかくするには根気が必要
「タコの丸おでん」は、タコを丸ごと野菜と炊くものです。作り方は簡単。
軽く下茹でしたマダコを鍋に入れ、水+麺つゆor白ダシ+みりん(水分が減るので、ごく薄味)を入れ、大根や玉ねぎと炊くだけです。
炊きだすときは、沸騰しないように弱火にします。
1時間以上気長に炊いていると、タコの香りが部屋に漂い、やわらかくなっていきます。
つゆの色付きが嫌な場合は、大根や玉ねぎとタコを別々に炊き、最後にタコを大根と玉ねぎの鍋に入れればOK。
出汁の旨味は劣りますが、おでん特有な琥珀色のつゆに仕上がります。
もちろん、出汁をしっかりとり、具材もそれぞれ手間をかけて、別炊きして合わせるのも一つ。
<材料>
- たこ(軽く下茹でして色落ちを減らす)
- 軟水(もちろん水道水でもOK)
- 麺つゆor白ダシ+みりん(白ダシ+みりんのほうが上品に仕上がる)
- だいこん、たまねぎなど、タコ+1品程度にしておく。
- おぼろ昆布、とろろ昆布(仕上げに飾る)
スナダコをおでんにしたもの。
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むずかしいことは気にするな。油は正義!「タコのアヒージョ」
タコのアヒージョはスペインバルでよく見るおつまみです。
小鍋に以下の材料をいれ加熱すれば仕上がります。
<材料>
- 玉ねぎ
- トマト
- ジャガイモ
- ズッキーニ
- タコ
- オリーブオイル
- ナンプラー
- フライドオニオン
- クレイジーソルト(タイム、ディル、胡椒)
タコを柔らかく仕上げたい場合、食べる寸前の後入れにするとレアに仕上がります。
レモンを絞っても美味。
タコを後入れにしたアヒージョ
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いつも捨ててるタコの内臓が化ける!「タコの道具アヒージョ」
タコの内臓は「道具」と呼ばれることがあります。
多くの人が捨てる部位なのですが、消化器官(未消化物)以外は美味しく食べられます。
アヒージョはお手軽にできておつまみに最適。
トーストしたガーリックトーストにのせて食べてみましょう。思わずわらっちゃう美味しさです。
<材料>
- タコの内臓(胃袋は捨てる。黒くしたくない場合は墨袋は取り除く)
- ニンニク
- タイム
- 鷹の爪
- 白ワイン
- クレイジーソルト
※タコの内臓はクセがあります。さっと下茹でしたものをつかうと臭みが軽減できます。
<作り方>
- 鍋にオリーブオイルをどばどば入れ、ニンニク、タイム、赤トウガラシをいれて加熱
- タコの内臓&白ワインをいれる
- クレイジーソルトで味を調整してできあがり(加熱は弱火から中火で具材が焦げないように注意)
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色んな料理に活用できる!「タコのラタトゥイユ」
あたためても冷たくても旨いのがラタトゥイユのよさ
タコを釣ったあとに、とりあえず夏野菜とラタトゥイユにしておくのもおすすめです。
いろんな料理に展開できるので便利。
- 冷蔵庫で冷やしておいてそのまま食べる
- パスタにアレンジ
- かけごはん
- バケットに載せる
- ソーメンの汁と混ぜてアレンジ(実は美味)
などなど、いろいろできますね。
<材料>
- ナス
- ズッキーニ
- 玉ねぎ
- パプリカ
- 赤トウガラシ(種抜き)
- にんにくスライス
<調味料>
- クレイジーソルト
- 胡椒
- 白ワイン
- タイム
- バジル
- パセリ
- ローズマリー
- ローリエ
<作り方>
- 夏野菜とタコを一口大にカット
- 低温のオリーブオイルでニンニクと唐辛子の香りを出す
- 野菜とタコを投入して炒める
- トマト缶、タイム、ローリエ、調味料を入れる
- 汁気が無くなるまで焦がさないように加熱して出来上がり
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焼き物の料理レシピ
これでもかとタコをふんだんに使おう!「タコチヂミ」
チヂミといえば、韓国風のお好み焼きです。
生地に好みの野菜(細切り)とぶつ切りのタコをいれて多めのゴマ油で揚げるように焼くだけ。
<材料>
- 小麦粉
- 片栗粉(馬鈴薯でんぷん)
- すりおろしにんにくorガーリックオイル
- すりおろしたまねぎ
- コンソメ(牛肉ダシダ)
チヂミ独特の食感は片栗粉によって生まれます。ジャガイモをすりおろしてつくるのも一つ。
市販のチヂミ粉を使用するとすぐにできます。
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熱燗によく合う!「小ダコの干物」
炙ったものをハサミでカットし、レモン汁+七味マヨネーズで食べると美味
小型のタコ類は干物にするのも一つ。
小さなマダコ以外にも、イイダコやスナダコが適しています。
ヌメリをとったあとに、海水程度の塩水に20分ほどつけて天日で干すだけ。
大型は、つけこみ時間を40分~60分程度にし、脚と胴体をタコひごで広げてしっかり干すと保存性があがります。
塩分濃度を濃くする場合は、20分ほどつければ十分。冷凍しておくと、解凍せず炙れて便利です。
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汁物の料理レシピ
スッキリ旨い!「タコの道具汁 しょうゆ仕立て」
タコの「道具」こと内臓を下茹でし、しょうゆ出汁で汁物にするとさっぱりして美味。
肝臓が砕けると汁が濁るので下茹し、場合によっては肝臓以外の部位のみをつかうのも一つです。
野菜類はシンプルにしてもよいです。三つ葉がよくあいます。
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投稿が見つかりません。五臓六腑に染み渡る滋味!「タコの道具汁 味噌仕立て」
タコの内臓を味噌とたっぷりの具材と炊いたもの。
秋から冬にのむと思わずはらわたにしみわたる味わい。
タコの内臓は冷凍保存もできます。
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揚げ物
バリ島で食べられそうだけど食べられない「タコの東南アジア風唐揚げ」
レモンバジルは手に入れにくいのでペパーミントでアレンジ
タコ唐といえば、居酒屋の定番メニューを東南アジア風にアレンジしても美味。
市販の「中華街の唐揚げ」という粉をつかい、つけあわせにペパーミントとシークワーサーという構成にしたものです。
仕上げにコリアンダーパウダーをふりかけると、さらにアジアらしさがでます。
自分で唐揚げを東南アジア風にアレンジする場合は以下の通り。
<つけ込みダレ>
- ナンプラー
- しょうゆ
- コリアンダーパウダー
- すりおろしにんにく
- すりおろしたまねぎ
- 葱油
- 溶き卵
- 砂糖
<衣>
- 小麦粉
- 米粉(片栗粉)
※配分1:1、さらにサクサク感を出すためにはベーキングパウダーや炭酸水をつかう
インドネシアにはアヤムゴレンという鳥の唐揚げがありますが、カラマンシー(四季柑)とレモンバジル=ヒメボウキ=クマンギがつけあわせでよくあいます。
ちなみに、タコの唐揚げをサクッとつくれないという悩みも多いと思います。
コツは、薄力粉で打ち粉をし、タコの水分を止めてから衣をつけて揚げる点にあります。
また一度にたくさん上げず、油温を下げないのもコツです。
国産マダコで作れば風味が違う!「タコ焼き」
市販のタコ焼きはスチームボイルされた輸入タコをつかうのがほとんど。
ソフトボイルした釣りたてのマダコをつかってみましょう。タコ焼きがさらに美味しくできます。
市販のタコ焼き粉を使用するとお手軽。
人気の銀だこ風に仕上げるには、大量の植物油を使用し、外側を揚げるように仕上げます。
花かつおをつかうことで見栄えがよくなります。
<材料>
- タコ焼き粉(市販)
- サラダ油
- 花かつお
- タコ焼きソース
- マヨネーズ
- 青のり
飯・麺類の料理レシピ
伸びないから誰でもうまくいく!「タコと白ナスのペンネ」
伸びないので大量につくっても美味
タコと白ナスのペンネは比較的だれが作っても美味しく仕上がる一品です。
ペンネは伸びにくいため、料理が苦手な人にもおすすめ。
冷蔵したものを温めなおしても、比較的美味しく食べられます。
固めに茹であげてソースの旨味を吸収させるのがポイント。
白ナスをつかうことで色がつきません。手に入らない場合は、ズッキーニをつかうのも一つ。
<材料>
- ペンネ
- 白ナス(ズッキーニでもOK)
- トマト(イタリア種)
- フライドオニオン
- ドライトマト(刻む)
- 胡椒
- クレイジーソルト
- エクストラバージンオリーブオイル
<作り方>
- フライパンにオリーブオイルをいれ、低温でニンニクと唐辛子から風味を引き出す(焦がさない)
- 白ナスとトマト(イタリア種)を炒める
- フライドオニオンと戻したドライトマトを入れる
- ぶつ切りのタコをいれて、ナンプラー・胡椒・クレイジーソルトで味を濃いめに整える
- 固めにゆで上げたペンネとゆで汁をフライパンにいれ、ソースをペンネに吸収させる
- 仕上げにエクストラバージンオリーブオイルをかける
たぶんイタリアンマンマの味。「蛸とトマトのスパゲッティ」
タコとトマトは誰もが知るように相性がよい食材です。
トマトの酸味と旨味を活かし、タコと合わせてパスタにしてみましょう。
1.9㎜の太目のパスタをつかい、固ゆでにしたあとに、ソースを吸い込ませるのがポイントです。
<材料>
- にんにく
- 唐辛子(種を抜く)
- オリーブオイル
- 玉ねぎ
- ズッキーニ
- パプリカ
- ホールトマト缶
- ナンプラー(ジャージャー)
- 本みりん(ちょろちょろ)or 白ワイン+砂糖
- きび砂糖(ほんの少量。やらかさないように)
<作り方>
- フライパンにオリーブオイルを低温であたため、にんにくスライスと唐辛子(種を抜く)の香りを移す
- みじん切りにした野菜を炒める
- トマト缶と調味料をいれて煮込む
- パスタをゆでる
- パスタがゆで上がるころに生タコのぶつ切りをフライパンに入れる
- パスタを完全に芯がある状態(規定時間-2~3分)で鍋からあげフライパンに入れる
- 茹で汁でソースで全体の塩分を加減しながら弱火でなじませる
- 盛り付けて、パルメザンチーズ、胡椒、EXバージンおrオイルをひとまわし、ふたまわし
なつかしいアジアの香り「蛸粥(アジア海街食堂風)」
汁を多めにするのがポイント
タコはお粥にしても美味しいのですが、ジャスミンライスを使用し、東南アジア風にさらっと作るのもおすすめです。
<材料A>
- 中華スープ
- 海鮮だしorオイスターソース
- ナンプラーorニョクマムorしょっつる(どれもほぼ一緒です)
- 紹興酒orみりんor日本酒+きび砂糖
- つぶしたニンニク&ショウガ(ガランガーをつかうと風味がでます)、パクチーの根
<材料B>
- タコ(ソフトボイル=10秒程度下茹で)
- しめじ
- トマト
<作り方>
- ジャスミンライスを炊く(香りが落ちるので米は洗わず使う)。もしくは冷凍しておいたものをレンジ解凍
- タコはソフトボイル(10秒程度)にしてぶつ切り
- 鍋でスープ(材料A)を作る
- スープに米を入れ、仕上げに材料Bを入れる
- 好みでパクチー、胡椒、フライドガーリック・オニオン、葱油orガーリックオイルを入れる
※ジャスミンライスを使用しない場合は、米をザルですすぐ
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かきこむ喜び!「タイ風タコチャーハン(カオ・パット・プラームックヤック)」
タイを旅していると、わりとドコでも頼めるメニューが「カオパックン」です。
飯+炒める+エビという言葉のとおり、エビチャーハンをさします。
ナンプラーのコクに、ライムを絞るとさっぱり。
現地では登場しないのですが、エビの代わりに、タコを炒めると「カオ・パット・プラームックヤック」。
つまりタコチャーハンになります。シンプルなのに思わずかきこんでしまう美味。
<材料>
- ジャスミンライス(日本米の場合、やや水気を少なめに炊く。冷蔵庫で冷やした米を使う)
- タコ(生ぶつぎり)
- にんにく(みじんぎり)
- たまご(1人前1個)
- 葱(みじんぎり)
- ピーマン(みじんぎり)
- レモンorライム
- 植物油
- 中国醤油(薄口。日本の薄口しょうゆの場合+砂糖)
- 胡椒
※生のキュウリ・トマト・レタスあたりを飾りつつ、一緒に食べると美味
<作り方>
- 中華鍋に植物油を多めにいれ、中火でみじんぎりにんにくと、タコぶつを軽くいためる。(別皿にとっておく)
- 再度鍋をあたため、植物油を多めにいれる。とき卵をいれて、油となじませ、すかさずご飯を投入
- ご飯のたまをお玉の平らな面でなじませつつ、具材をいれて炒める
- 最後に別皿のタコを汁ごと投入し味付け。強火で一気にあおる(汁の分量を減らすとパラリとしあがります)
- 盛り付ける
まとめ
タコ料理は無限大
今回は「タコ料理レシピ大全」として「釣ったタコの持ち帰り方と下処理方法」や「20種類以上のタコ料理」を紹介しました。
ここ数年、各地のマダコ釣りが比較的好調です。
釣り人のみなさんにおきましては、冷凍庫にストックがある人も多いのではないでしょうか。
「タコ料理といえば、いつも同じような料理になってしまうなー・・・」
そういった方のお役に立てれば幸いです!
平田(@tsuyoshi_hirata)
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