ORETSURIは、無料で読めるウェブマガジンです。
どうやって運営されているのかというと、原資の一つとして、ORETSURI経由でみなさんに購入いただいたアイテムの収益があります。
みなさんが記事を読んでいて「お、これいいね!」と思った釣り具を、ORETSURIのリンクから「Amazon・楽天・Yahoo!」などで買うと、その売上の一定%が収益になります。
こういう仕組みはよく知られてきてはいるんですが、知らない方もいるかもしれません。
サイト運営者が情報発信を継続するために、必要な仕組みの一つと考えていただければと思います。
さて。
読者の増加とともに、この流通額が年々増えてきているのですが、2019年度はORETSURI→Amazonだけで大体1,200万円分ぐらい(6,000件以上)の釣り具が売れました。
収益としてはそれほどの数字ではないのですが、実際にみなさんが買う釣り具の種類や数量や時期については、意外と面白いデータだなーと思っています。
今回は、2020年7月8月9月にAmazonでよく売れた釣り関連アイテム(3,618件、約860万円)を公開します。
どんなものが売れているかは、ORETSURIでの紹介の有無や釣り物のシーズンにもよるのですが、ぜひ釣り具購入の参考にしてみてください!
<紹介の仕方>
※ジャンル横断で一番売れていたアイテム(数量)をランキング化
※反響によって、2020年度の10月以降も月間、四半期ごとなどに公開すると思います!
※釣具によって楽天やYahoo!で購入したほうがお得なパターンも多々あります。よく比較して購入することをおすすめします!
30位:DUEL(デュエル) カーボナイロンライン CN500 500m
デュエルの「CN500」はカーボナイロンラインというカテゴリーで、フロロカーボンとナイロンの融合素材です。
500m巻きということで、いわゆるバルクラインなのですが、特徴的なのは価格です。
今回一番売れていた3号は、なんと525円/500m。
下巻ラインに使用している人もいますが、それほどシビアな釣りでなければ、道糸やリーダーとしても活用できます。
▼コスパ最高のダイワ・ジャストロンよりもさらにやすいですね!
29位:LANGOO デジタル吊り下げ秤
あったら便利なデジタルスケール。
全長ではなく重量をはかるタコ釣りなどで購入した人が多いのかもしれません。
Amazonでは同じようなデジタル吊り下げ秤があるのですが、どのブランドもほぼ一緒で、本体は海外メーカーが開発したものをOEMで提供しているわけです。
ボタンの形状やフックの有無、メジャーの有無以外はどこも変わりません。
多くのものが50キロまで計測できる仕様。
魚やタコ・イカを固定する鋭利なフックがついていないので、ダブルスナップや管付で太目の針を加工して使うとよいです。
また釣り専用ではないので、海水などで錆びます。電池部分が錆びると故障するので、防水加工をするなど工夫が必要です。
28位:シマノ(SHIMANO) ベイトリール 両軸 17 バルケッタ&バルケッタBB
シマノの船釣り用小型カウンター付き両軸リール「バルケッタシリーズ」。
入門機種「ゲンプウ」の次のステップとして、かなりの売れ筋商品だと思います。
「バルケッタ」と「バルケッタBB」がありますが、同じ型番の基本スペックでは重量とデザイン以外は大差はありません。
基本性能を押さえたい場合は「バルケッタBB」で十分。さらに軽さが必要な場合は「バルケッタ」を選びましょう。
バルケッタのみ200番台があり、バルケッタBBには600番台があります。
ORETSURIでは、バルケッタBBがよく売れていて、PG(パワーギア)よりHG(ハイギア)モデルが人気でした。
HGであれば、水深100m(タチウオやアマダイ)ぐらいまではなんとか対応できるので汎用性という点で手にしやすいのかもしれません。
ちなみに、バルケッタは、ダイワの小型カウンター付きリール「タナセンサー」「LIGHT SW X IC」と同じようなカテゴリーです。
両シリーズとバルケッタシリーズとの違いは以下の通り。
- 重量がバルケッタシリーズのほうが軽量
- バルケッタシリーズは自分で電池交換可能
- コスト面では「タナセンサー」「LIGHT SW X IC」が手に入れやすい
ダイワを選びたい場合は、メタルボディで剛性が高い「スパルタンICシリーズ」ですと、電池交換が自分でできます。
27位:もりげん ボラ掛 3本パック 25号 PR810
もりげんのボラ掛けは、いわゆるひっかけ釣り、カットウ釣り用のフックです。
2020年は2019年に続いて東京湾のエギタコ釣りが盛んでした。
アオリイカ用のフックをタコ用に変えるときにカスタマイズでボラ掛けを使用する人もいます。
26位:高階救命器具(ブルーストーム)救命胴衣
高階救命器具のライフジャケットは、他メーカーと比べて一番手に入れやすいタイプAです。
「ウェストベルトタイプ」と「サスペンダータイプ」があるのですが、ウエストベルトタイプがより手軽なため人気でした。
他にコンパクトモデルやガンベルトタイプなども登場しています。
25位:OPINEL(オピネル) カーボンスチール &ステンレススチール
オピネルナイフ(カーボンスチール)の#8
フランスの人気ナイフブランド「オピネル」。
ステンレス製とカーボンスチール(炭素鋼)製があるのですが、ORETSURIではステンレス製がよく売れています。
カーボンスチール製は切れ味に優れているんですが、錆びやすく、無加工では釣りにはあまり向いていないかもしれません。
所謂「黒錆加工」をしてもやはりコーティングが落ちてしまったらメンテナンスをするのがお手間ではあります。
そういった手間をかけてカスタマイズしたい人はカーボンスチール。ノーメンテでちょっとした魚の処理に使いたいのであればステンレスがオススメです。
ちなみに、サイズは大きすぎず小さすぎない「#8 」が人気です。
24位:サニー商事(SANY)サニービシ類
船コマセ釣りのコマセカゴとして、デファクトスタンダード的なアイテムがサニービシ・カゴ類。
夏から秋のORETSURIでは、ニュ-サニービシ 60号と80号FLが多く売れていました。
コマセマダイやワラサに使うサイズ感ですね。ビシ落下にそなえて2つはもっておきたいアイテムです。
23位:シマノ(SHIMANO) スピニングリール アリビオ 2500 3号150m 糸付
アリビオはシマノのスピニングリールのなかでも入門機として人気のアイテム。
Amazonのレビュー数をみれば、総販売数の多さがうかがえます。
ナイロン3号が150mついているので、ラインを巻く必要もありません。最初はライン巻くのも一苦労ですしね。
ちょい投げなどにはこれで十分。
リールを酷使するルアー釣りや大型の魚を安定的に釣りたい場合は、レブロスLT以上のリールがおすすめです。
22位:景山 六角 1kg詰パック
景山産業の六角オモリ・ 1kg詰パック。
一番売れた号数に偏りはありませんでした。15号~60号まで平均的に売れていました。
7月~9月はタチウオも深場をやらず、アマダイもまだ本番ではないので、80号はあまり売れていませんでしたね。
六角オモリやナス型オモリは1キロ単位で買うと安いのですが、釣具店から持ちかえるのが手間だったり。たまに40・50・60号とタチウオやアマダイで使える号数を3キロぐらい買ってしまうと、かなりヘビーです。
その点通販だと楽ですねー。特に品質の差はありませんし。送料込みで1,000円しないので、リーズナブル。
個人的にもよくAmazonで購入するアイテムの一つです。段ボールが小さいのに、やけに重いんですよね。
21位:アブガルシア(Abu Garcia) ベイトリール BLUEMAX船3
アブ・ガルシアのブル―マックス船3。
5,000円前後で購入できるリーズナブルな船用小型両軸リールです。
最初の1台としては、ハイギアのレッドマック船3より、ノーマルギアのブル―マックス船3がオススメです。
20位:ゴメクサス (Gomexus) パワー リール ハンドル
リールのハンドルをカスタマイズするときに高コスパでオススメなのはゴメクサスです。
ダイワ・シマノ・アブの各モデルに対応できる各種ハンドルが揃っています。
パワーハンドル化することで、リールをより力強く巻きやすくなったり。
19位:ハヤブサ(Hayabusa) 船極喰わせサビキ 落し込み ケイムラ&ホロフラッシュ
九州などで人気の船落とし込み釣り。
サビキでイワシやアジを釣ったあとに、そのままタナを下げるとヒラメ・ハタ・ヒラマサなどが狙えます。
18位:ヤマトヨテグス(YAMATOYO) リーダー
ルアーフィッシングで人気のフロロ&ナイロンリーダーと言えばヤマトヨテグスのファメルブランド。
しなやかなでトラブルが少ない品質に低価格が人気です。
▼シーバスには4号・5号。アオリイカには1.5号程度が最適です。
17位:第一精工 高速リサイクラー2.0
高速リサイクラーは、ラインを巻替に便利なアイテム。
リサイクラーという名称の通り、PEラインの下糸と上糸を入れ替えたり、一つのリールとスプールに対して、複数のPEラインを巻替えてつかうときに便利です。
たとえば、小型両軸リールを一つしか持っていないとします。
そこにPE1号が200m巻いてある場合で、船マゴチをやると高切れの恐れがあるわけです。それを釣行前にPE2号に巻き替えて、もとのPE1号もまた使用するという場合は、高速リサイクラーがあると簡単にできます。
16位:Marufuji(マルフジ)改良トリック・トリックエース
夏場は小鯖や豆アジがよく釣れるシーズン。河口域であれば6月以降に稚鮎が釣れる場所もあります。
そんなときにマルフジのトリックエースは便利です。
いわゆるトリックサビキというカテゴリーで、アミエビを二重のフックにひっかけて釣ります。
一般的なサビキ仕掛けが見切られる場合も、餌をつけているので、釣果につながりやすいと言えます。
15位:ダイワ ロッド ライトゲーム X
ダイワの船ライトゲーム入門ロッドがライトゲームX。
ORETSURIでは、「73 MH-190」「73 M-190」がよく売れていました。
それぞれMAXオモリ適合が80号と60号。
深場のタチウオやアマダイまで視野にいれると、80号オモリに対応できるMHのほうが比較的釣りやすいかと思います。
反対に40号ぐらいまでのオモリメインであれば、Mがオススメです。
ライトゲームX自体は、2020年10月に後継機のライトゲームX・Rも販売をスタートしています。
これはシマノのライトゲームBBのラインナップにあててきていると思われるのですが、73調子のモデル数が増えています。
今回、シマノのライトゲームBBの販売数が伸びていなかったんですが、Amazonではほぼ品切れ状態でした。
これは、コロナ関連でニーズに対して海外工場の生産が追いつかない等の理由があったのかもしれません。
14位:メジャークラフト 太刀魚道場 舟テンヤ 50号
2020年、東京湾で一気に広がったタチウオのテンヤ釣り。
船宿指定の50号テンヤが釣具店から姿を消したのですが、Amazonで比較的手に入れやすかったのがメジャークラフトの「太刀魚道場 舟テンヤ」
でした。
価格的にも送料が関わらない販売元を選べばそこそこ。
ちなみに、こうした小物をAmazonで買う際は送料の有無や金額に注意です。
13位:タカ産業 V-145 太刀魚KOバサミ TYPE-II.
タチウオを釣るときに注意が必要なのは鋭い歯です。
専用のグリップ「太刀魚KOバサミ」があるとつかむだけでなく、同時に締めることもできるので安全です。
12位:新富士バーナー パワートーチ
釣魚料理にあると便利なのがバーナー(トーチ)です。
アダプター式でガス管に装着するだけで添加できます。
しめ鯖もあぶることでより香ばしく成ったり。
11位:第一精工 フィッシュグリップ ワニグリップミニMC
棘などがある魚や毒魚を安全につかむために、フィッシュグリップは欠かせません。
第一精工のワニグリップは堅牢で魚をつかんだ際もたわまず、しっかりつかめます。金属製のメゴチばさみと比較すると割高ですが、長くつかえるのでもっておくのも一つです。
アーミー調でかっこいいデザイン。
10位:がまかつ(Gamakatsu) ケン付タチウオ ST-R
出典:がまかつ
テンビンのエサ太刀魚釣りで人気のハリが、がまかつの「ケン付きタチウオSTR」です。
ナノスムースコートと赤針があるんですが、ナノスムースコートが人気。
サイズは汎用的な2/0が一番人気。バラ針のほかに、完成仕掛けもよく売れていました。
完成仕掛けはAmazonでも安価で340円。それぞれ2000円以上の購入で送料が無料です。
9位:YO-ZURI(ヨーヅリ) タコやん 3.5号
コウイカ・モンゴウイカも釣れるタコやん
夏場に釣り客が増えるタコ釣り。
タコやんは、比較的根がかりしにくく、オモリの号数を買えることで堤防だけでなく船からもつかえるため、多く売れていました。
タコの吸盤が吸い付きやすいため、あえて布巻ではない仕様です。
8位:マルキュー(MARUKYU) アミ姫・キララ
アミ姫は常温保存できるアミコマセ。
堤防釣りやボート釣りなどで、便利なアイテムです。使い残したものもキャップをすれば再利用できるのが魅力。
「きらら」よりノーマルアミ姫の販売数が多かったです。
5個セットを購入している人も多くいました。備えあればということなんでしょう。
7位:ザ・ノース・フェイス ゴアテックスハット
ゴアテックスハットは、雨に強い!
強い日差しを遮る広いつばや、雨風を防ぐゴアテックス素材。
ノース・フェイスのゴアテックスハットは、ORETSURIでゴリ押ししていただけあって、かなりの数が売れていました。
ちょい高いのですが実際にかなり優れものです。
6位:PP魚の内臓取り ササラトーカロン
「ササラ トーカロン」はポリプロピレン製のササラです。
魚の内臓や血合いをきれいに落とし、洗えば衛生を保てる優れもの。
きれいに洗え、形状を柔軟に変えられるので、竹のササラより数倍よいです。
5位:プロマリン(PRO MARINE) バトルスティック船 180L
レンタルタックル6、7回分のコストで買える圧倒的なコスパの船竿がプロマリンの「バトルスティック船」。
グラス主体、バットジョイントなので仕舞寸法が長めという特徴が気にならなければ、十分使える竿です。
ORETSURI経由では、「195M」「195L」「180L」の順で売れていました。
4位:富士工業(FUJI KOGYO) ジェット天秤シリーズ
ちょい投げの味方、ジェット天秤。
本体形状か飛距離がでますし、足元や手前に根や海藻があるときに、浮き上がってトラブルが少なくなります。
3号~5号程度の軽量モデル「ミニミニジェット天秤」がよく売れていました。
3位:メジャークラフト メタルジグ ジグパラ
夏から初秋と言えば、ショアジギング最盛期。
安価で定評のあるジグパラはかなりの量が売れていました。
ショートタイプの20g、40gがまとまって売れていました。
ライトショアジギにちょうどよいサイズ感ですしね。
2位:シマノ(SHIMANO) PEライン タナトル4&8
安価で強度も高いシマノのタナトル4&8。
より安価なのが4本編で200mでも1000円前後で購入できたり。リアル店舗よりかなり安いですね。
直線強度や飛距離を出したい場合、潮受けを軽減したい場合は8本編を。コスト重視で結び目の強さを選びたい場合は4本編がオススメです。
ちなみに、一番販売数が多かったのはタナトル4・2号200mです。
1位:ダイワ 快適天秤シリーズ
さて、2020年7月~9月末まででORETSURI経由で一番売れた釣り具は、ダイワの快適天秤シリーズでした。
意外でしたか?
マルチとスピードではマルチが人気で「Φ1.6-300」が突出して売れていました。
時節柄、東京湾の天秤・タチウオ釣りに使われていたのかもしません。
テンビンの餌タチウオをやっていると、高確率で黄色いシュリンクチューブの天秤をみます。
安価ですし、金具の剛性も高いので、しゃくりによってスナップ等が開きやすいタチウオにも向いていると思います。
まとめ
今回は、2020年7月~9月末までにORETSURI経由のAmazonでよく売れた釣り関連アイテムを紹介しました。
何が売れたかを季節ごとに見ていくと、見えてくるものがありますね。
同じアイテムでも特に売れる型番がわかったりして面白いなと。
今年売れているものは、翌年の同じ時期にもよく売れるはずなので、釣り具や料理グッズ購入の参考にしてみてください!
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▼そろそろ冬の釣りにむけて準備をしたいところですね!