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運営原資の一つとして、ORETSURI経由でみなさんに購入いただいたアイテムの収益があるよ。という話を以前しました。
記事を読んでいて「お、これいいじゃん!」と思った釣り具をみなさんが「Amazon・楽天・Yahoo!」などで買うと、その売上の一定%が収益になります。
有難いことに流通額が年々増えてきているのですが、2019年度は、ORETSURI→Amazonだけで大体1200万円分ぐらい(6,000件以上)の釣り具が売れています。
収益としてインパクトがある数字ではないのですが、売れてる釣り具の数や種類については意外と面白いデータです。
今回は、2020年4月~6月にAmazonでよく売れた釣り具アイテム(2710件600万円弱)を公開します。釣り具購入の参考にしてみてください!
<紹介の仕方>
※各ジャンルで一番数が売れていたアイテムと、その他よく売れたオススメ品を紹介
※反響によって、2020年度の7月以降も月間、四半期ごとなどに公開すると思います!
船竿
1位:プロマリン バトルスティック船
船竿で一番売れていたのは、3,000円台から買える奇跡の船竿「バトルスティック 船」。リーズナブルですからね。
いくつかモデルがあるんですが、195Lが一番売れていました。そのあと、180Lにつづいて、195Mの販売数が多かったです。
バトルスティック 船に一番あっている釣り物は「コマセ釣り」なのだと思います。
価格が最大のメリットなのですが、デメリットは以下の通り。
- グラス主体で、カーボン主体のダイワやシマノ等の竿より重い
- バットジョイント(グリップ部分から竿が外れるタイプ)なのでややかさばる
- 繊細なアタリをとってかけていく釣りにはむいてない(カワハギ、マゴチ)
- やや短いので置き竿にむいてない
まー、実際、ライト五目やLTアジでは必要十分なスペックなんですけどね。
船宿の貸竿でもよく見ますしね。
予算に限りあがるけどマイロッドが欲しいという場合はこれですよこれ。
ダイワ ライトゲーム X
ダイワの入門用船竿ライトゲームX。
浅場のライトな釣り物であれば、シマノのライトゲームBBと双璧をなし、どちらかを買う人が多いと言えます。
今回は、ライトゲームXのほうが大幅に売れていました。
売れていたのは「ライトゲーム X 73 MH-190」。汎用性が一番高いですしね。
シマノ ライトゲームBB
シマノの入門者用船竿ライトゲームBB。2019年モデルが登場して、ハイパワーXなどでさらにしゃっきりとした竿になりました。
筆者は、物心ついてからライトゲームBB推しなんですが、今回ライトゲームXより売れていなかったのは、単に在庫切れによって変えなかったからなのではないかなと思っています。
TYPE73 M195、TYPE73 MH195あたりの主要モデルは、5月以降Amazonで在庫切れになっていて買えません。
主力アイテムが買えないとなると、そりゃライトゲームXに流れるよなと。コロナ関連なのでしょうかねー。
船リール(手巻き)
1位:シマノ ゲンプウ
船の手巻きリールで一番売れていたのは、シマノのゲンプウでした。
実は2017年モデルが多く売れていたんですが、性能的には2020年モデルが勝っているので、20ゲンプウを買ったほうがよいです。
リアル店舗で、よっぽどディスカウントされている等でなければ、20ゲンプウと覚えておきましょう。
またゲンプウXTもリニューアルしていて、パワーハンドル付きで、エギタコ釣りなどにおすすめです。
ちなみに、手巻きリールだと、ダイワのプリードとゲンプウを比較する人も多いんですが、シマノ嫌いじゃなければ、剛性だったりでゲンプウ一本槍で大丈夫です。
俺たちのゲンプウ。
それだけ信頼できるリールですんで。
シマノ ベイトリール 17 バルケッタ BB
シマノのバルケッタもかなり売れていました。
台数としては、ノーマルバルケッタより、バルケッタBBのほうが売れていました。300HGと300PGで半々。
わたしはバルケッタ300HGを持っているんですが、まー丈夫で長持ちしています。ストッパーが効かなくなって一回修理して現役です。BBとの違いは素材による重力だけなので、気にならなければBBでよいと思いますよ。
ちなみに、バルケッタBB600PGの販売台数は少なかったです。
600PGは、パワーハンドルということもあり、どちらかというと「LTヒラメ泳がせ」や60~80号ぐらいのビシをつかった「コマセマダイ」やら「ワラサ」やらに適しているのだと思います。あとビシアジ。
特に、ビシをつかったマダイやワラサになってくると小型の電動リールを選びがちなので、売れ行きがよろしくないのだと思います。
個人的には、ほしいモデルです。
コンパクトなリールにしては、PE3号が200m巻けるのでよいんですよね。
アブガルシア ベイトリール BLUEMAX船3
アブのブルーマックス船3は、入門者向けのリールとしては主要メーカで最も割安でした。2019年末まで4,000円台後半で売ってましたんで。
思わず人にあげるのをふくめて3台買ったリールです。
今はやや値上がりしていますが、ちゃんとつかえるリールです。
ドラグあたりはゲンプウもプリードも同じで、やや初動がスムーズではないところがあったり微調整が効かないというのはありながらも、そんなに細ハリスで釣りをしなければ全く問題ないです。
手漕ぎボートで3キロ強のワラサも釣れているので大丈夫。
上位機種との違いは、ハンドルのがたつき・巻き上げのスムーズさ(ギア)・ドラグのスムーズさ。このあたりだと思います。
兄弟アイテムでレッドマックス船3がありますが、これはPE1号を巻いてタイラバをやったりするのに向いてます。浅場のアジなどでも使えますが、ハイギアなのでやや巻きが重いかなと。
スピニングリール
1位:アブガルシア Cardinal II STX (カーディナル2 STX)
安心して使えるリールメーカーといえば、シマノ・ダイワ・アブだと思うのですが、カーディナルシリーズは意外と盲点だったり。
実際使うと、ストッパーも機能して、ちゃんとつかえてコスパ最高なリールです。
カーディナル2 STXは、2017年のモデル。
3000番台までありますが、シーバスやライトショアジギングは3000S。エギングや船のキスあたりは2500Sがよいと思います。
5000円台で、アルミ替えスプールがついてくるんですが、これが重宝するんです。
船用と岸用、ルアーと餌でラインを使い分けたりするときに、いちいち巻き替えなくても済むので快適。
また遠投する釣りなどで、不意にラインが高切れても替えスプールがあるというのは精神的にも楽です。
レブロス
レブロスは2020年モデルが登場して「LT」(ライトタックル)がコンセプトで、軽量化されました。シマノのスピニングもニューモデルがでるとは思うのですが、汎用スピニングリールではレブロスが間違いないです。
先日2500を買ったんですが、とても軽い。これはまたレビューします。
PEライン(船用)
1位:シマノ タナトル4、タナトル8
船釣り用のマーカー付きPEラインでは強度、コスパともにタナトルシリーズが人気です。
200m巻きで買う人がほとんどで、一番売れていたのはタナトル4の1.5号。
浅場の釣りの定番ですね。次に2号が続きます。
1号未満は、タナトル8をみなさん選ぶようです。釣り物として「タイラバ」や「ひとつテンヤ」「湾フグカットウ」あたりでつかっているのでしょう。そうなってくると潮受けを減らすという点でも8本編みが有利です。
ちなみにタナトル8は300m買う人が多かったです。ドテラ流しのタイラバ用のニーズもあるんでしょうね。
デュエル ハードコア PEライン X8
タナトルの次に売れていたのはデュエルのX8です。2号200mが一番売れていました。
このアイテムは8号まであるので、大物釣りをやる人も良く選ぶPEラインですね。
PEライン(岸釣り用)
1位:ラパラ ラピノヴァX マルチゲーム
岸釣り用のラインとしては、ラパラのラピノヴァXが一番売れていました。
量販店でもよく見るので親しみやすいのかなと。強度も高くトラブルも少ないラインです。
ほかに、メジャークラフトの弾丸ブレイドや、シマノのピットブルが売れています。
価格順では、弾丸ブレイド が一番安く、 ピットブル 、ラピノヴァXと続きます。
リーダー等
1位:ヤマトヨテグス(ファメル) フロロショックリーダー 30m
リーダーとしては、ファメルが一番売れていました。これはトラブルなく使いやすいというのと、小容量で低価格で売る路線がルアーマンにあっているのかなと。
ボビンも小さいですし、持ち運びにかさ張りませんしね。
2号前後と5号前後が売れていたので、エギングとシーバスやライトショアジギング的な使い方なのだと思います。
クレハ(KUREHA) ライン フロロマイスター
フロロマイスターもよく売れているラインです。
このアイテムはリーダーというよりも道糸につかっている人が多いのかもしれませんが、超大物でなければ船釣りのリーダーでも問題なく使えます。5号まであるので、マゴチの餌釣りやライト泳がせはこれが高コスパ。
クレハ(KUREHA) ハリス シーガー 船ハリス 6号
シーガー船ハリスは基本スペックをおさえた船ハリス。
超大物釣りや、細ハリスで結節強度をさらに高めたい場合以外は問題なく使えます。
マゴチとかタチウオとかライト泳がせあたりはこれで十分。
細仕掛けのイサキやメバルなどで大物を狙いたい場合は、上位機種のグランドマックスを選びましょう。
1位:ささめ針 激釣アジビシ2本釣ケイムラフック
アジビシ仕掛けがよく売れていました。
こういった細かいアイテムは送料などを考えると、リアル店舗で買ったほうが安かったりするんですが、急に思い立って釣行するときにはよいのかもしれません。
がまかつの極アジビシ2本仕掛も同じように売れていた り。
ほかに仕掛け類では、「がまかつ船釣キス胴突2本鈎」「ささめ針(SASAME) TKS10 特選タコシャトル 50号」「フジワラ(FUJIWARA) バランスシンカー 15号 ブラック」などが安定的に売れていました。
船天秤
1位:ダイワ 快適天秤 マルチ Φ1.6-300
ダイワの快適天秤は、マルチとスピード(可動式)がありますが、マルチのほうが人気でした。モデルとしてはΦ1.6-300がよく売れていて、用途としてはタチウオ狙いだったりするのかもしれません。
ダイワ リーディングアームII Φ1.2-450
リーディングアームⅡは、線材に形状記憶合金を使ったもの。
小物釣りであれば食い込みもよくなり、かかったあとのバレを減らせます。
大物釣りでは強度的にやや不安が残ります。
メタルジグ類
1位:メタルマル28
メタルマルは、ライトなショアジギングが人気なのか28gのモデルが一番売れていました。
カラーは、イワシモデルやプラチナキャンディが人気。
より遠投したい場合は、メタルマル40がよいのですが、28gでも十分飛びますし、フォールスピードを考えると軽いほうがよかったりしますしね。
ジグパラシリーズ
ジグパラシリーズはライブカラーが特に売れています。
種類も多いので、低価格でモデルやカラーをそろえたい場合にうってつけのシリーズです。
岸からは、28~40gのショートとスローモデルを買っておけばOK。
グローカラーは、沖目にいたり、沈んだタチウオにも効果的。
船ルアー
1位:アブガルシア(Abu Garcia) タイラバ カチカチ玉 80g+10g SSKKD80+10-SHOR シュリンプオレンジ
船ルアー類で一番売れていたのはアブ・ガルシアのタイラバ「カチカチ玉」です。
ほかのタイラバも含めて80g程度がよく売れていたのですが、価格が安めに設定されているのも人気なのかもしれません。
メジャークラフト タイノミ80g
メジャークラフトから販売されているタイノミもよく売れていました。
こちらも低価格に設定されているのが人気なのかもなと。
岸釣り仕掛け
1位:OWNER(オーナー) 仕掛け ラメパニック 7本鈎 金細袖 4号 0.6号 1.2m
オーナーのラメパニックとハイパーパニックは堤防で使うサビキ仕掛けなのですが、かなり売れていました。
4月~6末だと、小鯖や稚鮎釣りにつかわれたりするのかもしれませんね。鮎は漁業権のない川でも解禁日を守る必要があって、だいたい6月です。注意。
このサビキ仕掛けは、以下の3点で見切られずらく、小鯖・稚鮎・豆アジがかなり釣れます。伊豆諸島で泳がせ釣りのタカベを調達するときにも有効。
- 細仕掛け
- 針が小さく鋭い
- 針数が多い
やや高いところだけがデメリット。
富士工業(FUJI KOGYO) 遊動 ジェット 天秤
4月~6月といえば、シロギスなどのちょいなげシーズン。
ジェット天秤は、「ミニ」「ミニミニ」と呼ばれる、コンパクトロッドやシーバスロッドで扱えるようなオモリ号数がかなり売れていました。
ハヤブサ(Hayabusa) コンパクトロッド 簡単ウキ釣りセット(堤防用) S HA176
ハヤブサのコンパクトロッド簡単ウキ釣りセットは、コンパクトロッドやのべ竿などの先に仕掛けを結んで餌を付けるだけで釣りができるアイテム。
かなり手軽。
餌はイソメでもオキアミでもOK。
サビキ釣りやちょい投げをやりながら足元に垂らしておくと、やや大きめの海タナゴがヒットしてびっくりしたりします。
エサ関連
1位:マルキュー(MARUKYU) アミ姫 キララ 600g. 通年
アミ姫は、とりあえず買っておくと、ルアー釣りやボート釣りのついでにサビキ釣りができて便利。
余っても保存ができるのがよいですねー。
服についても臭くないというのも優れもの。
フィッシュグリップ類
1位:ワニグリップ
第一精工のワニグリップは「ミニ」より標準サイズが多く売れていました。色はブラックとフォリッジグリーンが半々かなと。
ミニでもタチウオなどはつかめるんですが、やや分厚い魚はつかみづらくなってきます。
アジングとかメバリングだったらミニのほうがかさばりません。
アパレル
1位:[ザノースフェイス] ハット ゴアテックスハット
ノースフェイスのゴアテックスハットもかなり売れていました。これはごり押ししていたという理由もあるんですが、かっこいいですし、つばが広く、紫外線による日焼けを防ぎつつ、雨対策・蒸れ対策になるのもよいなと。
個人的に、ロゴがセンターにないのがシンプルで気に入ってます。筆者はLサイズを買ったんですが、やや大きめ。
キーン サンダル CLEARWATER CNX
キーンのクリアウォーターCNXと、ニューポート エイチツー もよく売れていました。
これもごり押し中というのもあるんですが、かなりかっこよくて快適。
春~秋までの船釣りや岸釣りの足元によいです。街中で履いていてもクール。
ソールが薄目なのがクリアウォーターCNX。用途によって履き分けるのも一つですね。
竿備品
1位:MAZUME(マズメ) ロッドケース 2ピースロッドティップカバー MZAS-321-01
竿の備品というのもあまり多くはないんですが、MAZUMEの2ピースティップカバーがすごく売れていました。
ありそうでなかったアイテムですね。
船でも岸でも1ピースよりは2ピースアイテムをつかっている人が多いと思います。2ピースだと意外とティップ部分の保護が疎かになっちゃいますしね。
リール備品
1位:ゴメクサス (Gomexus) リール パワー ハンドル ノブ
リールのハンドルをカスタマイズしている人も増えてきました印象です。
ゴメクサスのカスタマイズアイテムは安価でダイワ・シマノ・アブなどのリールにつかえるとあってかなり売れています。
ライン備品
1位:第一精工 高速リサイクラー2.0
高速リサイクラー2.0は、ライン交換の際に便利なアイテム。
ものすごく売れていました。
その名の通り「リサイクラー」とあるのは、PEラインの裏表を撒き替えることで長くつかえることからかなと。
一つのリールをつかいながら、釣り物によってライン号数を巻替えて使う際にも、あまり時間がかからないので便利。
ナイフ類
1位:オピネル ステンレス#8
長く使えるフランスメーカーオピネルのナイフ。
素材に炭素鋼とステンレスがあるのですが、錆びにくいステンレスがよく売れています。魚を締める際など、たしかにそのほうがよいかも。
OPINEL(オピネル) No.8 スリムナイフ フィレ ブビンガ
こちらはフィレナイフ。釣り場で使うのには適していないんですが、自宅で魚や肉を切るのにかなりの切れ味。
コンパクトでブレードが薄いので、シロギスやマゴチの皮をすくのにオススメ。
計測器
1位:LANGOO デジタル吊り下げ秤 フィッシングスケール
デジタルのフィッシングスケールはもっておくとさっと測れて便利。
防水でないので錆びるのと、海水や雨が内部や電池エリアに入ると故障するので、使う場所使い方には注意が必要です。
料理備品
1位:室本鉄工 メリー FBP30 骨抜きプライヤー
きれいな刺身をつくるには、これ。
アジなどでも、血合い骨をすかないで刺身にするときれいに大振りな刺身ができますしね。
ちょっと高いんですが、故障もせず買って損はないです。
かなり売れてました!
新富士バーナー パワートーチ ガスバーナー RZ-730S
炙ればわかるさ。
貝印 KAI 出刃包丁 関孫六 銀寿 本鋼 150mm
関孫六の包丁は、銀寿本鋼と、金寿ステンレスがよく売れていました。
出刃は家庭だと150㎜が使いやすいと思います。
黒ばら本舗 刃物用椿油 小 100ml SN-2
鋼の包丁やオピネルの炭素鋼を買うと必ず経験するのが錆び。
油でコーティングすると錆びにくくなります。
薬
1位:【指定第2類医薬品】アネロン「ニスキャップ」 9カプセル
言わずもがな。買うよねと。
まとめ
今回は、2020年4月~6月にORETSURI経由のAmazonでよく売れた釣り具・料理アイテムを紹介しました。
釣り具や料理グッズ購入の参考にしてみてください!